初めての衝撃
拙い文ですが頑張りますので感想、指摘点お願いします(`・ω・´)
「ふわぁ…眠たい。」大きな欠伸をしながら僕は起床した。
さっきは変な夢を見たなと思いながら僕は、自室がある二階からリビングのある一階へ降りて行った。
ソファーに座り込み、春休み気分を味わい母に挨拶をする。
「おはよう、母さん」
あれ?僕の声なんだか高く細い気がするんだが…あとこの無意味に長い灰色の髪は、上からまっすぐ伸びて…って僕の髪の毛じゃないか!
「おはよう、彼方。やけに声が高いわね。風邪でも引いた?」
朝ごはんを作ってくれているのか、僕に背中を向けたまま話しかける母だが、僕にそれを気にする余裕はない。まったく、微塵もこれっぽっちもだ。
「いや、なんでも…ないよ。先にお風呂に入ってくるよ。」
精一杯の低い声を出し、その場から急いで立ち去る。そして風呂場にある大鏡をのぞくと、そこには狼の耳・狼の尻尾が生えた、灰色の髪の女の子がいるじゃないか。
その大鏡に映った女の子は、僕と同じ動作をしていた。
「なぜ?what!?これが僕だというのか!?」
耳を触りつつ自分の体を見回していく。慎ましやかではあるが、存在している胸とお尻。そして引っ込む所は引っ込んでいる。
「綺麗だ…じゃなくって!どうしたらいいんだ!?」
そういえば、夢で変なおっさんが、代償がどうだとか言ってたな…僕は大声で叫んでしまった
「あの…くそじじい!!」
大声で叫んでしまい、はっとする。
「春休みだから、心も恭助もいるじゃん…!!」
この姿を見せたら兄の面目が丸つぶれだ!というかそもそも、兄と分かるかどうかだと思うんだ。
「どうしたの~って、貴女はどちら様ですか?」
母が大声に気づきいつの間にか風呂場に来ていた。…どうしようやばい。言い訳が思いつかない。
「母さん、僕だ彼方だよ。」
母はハトが豆鉄砲を食らったような顔をしていた。
「あ、あなたが仮に彼方だったとしましょう。彼方ならこの質問に答えれるはずよ」
母は作り笑顔を浮かべ質問を出した。
「第一問、彼方が嫌いなものは?」
「虫全般」
「第二問、彼方の妹と弟の名前は?」
「心と恭助」
「では、最後の問題よ。彼方と恭助と心が通っていた高校の名前は?」
「大信学園」
「全問正解…!?ってことは、貴女本当に彼方なの?」
なんども言ってるじゃないか母さん。
「僕は、彼方だよ。あと耳は気にしないの?」
僕の顔は羞恥心やらなにやらで真っ赤だった。
「あ、うん。お父さんで見慣れてるしね」
「お父さん?」
今度はこっちが衝撃だよ!ってことはお父さんもあの変態に出会ったの!?
「お父さんね、人狼なの。今まで隠してごめんね」
自分が女になったのもあって、僕はショックでその場に倒れた
【次回予告】
人狼になってしまった彼方。家族の視線がいろいろと…