表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
41/60

第四十一話 酒はドルンゴにあり

 三人で再度王都ドルンゴへ。


「とりあえず、この金属を学園側に渡す感じね」


「うむ」


 直接俺がやれば早いが、もしかしたら技術の進歩に貢献できるかもと考えとりあえず彼らに任せることにした。うまくいけば俺以外にも作れる可能性が出てくるからね。

 宿をとって学園へと向かった。


「おう、来たか。剣聖は残念ながらまだじゃ」


「金属が手に入りました」


 金属を入れたリュックを下ろし、学園長に見せた。


「こ、これは!」


 椅子に座っていた学園長がそこから跳躍、金属の前に飛び降りた。元気だな。


「竜の国から頂いてきました。ドミクディヴァリウム、と言う名の金属だそうです」


「ほうほう! ほうほう!」


「少々重く、非常に硬い金属で加工ができないとか」


「ほっほっほ、そんな話を聞いてしまっては燃えるのぉ」


「お願いしてしまってよろしいですか」


「もちろんじゃ! もちろん儂がやる!」


「こちらが大剣用に、こっちは金槌用にそれぞれいただきました」


「わかった! 早く研究せねば! じゃあまたの!」


 学園長は金属を袋に包み持ち上げ、走って部屋から走り去っていった。


「こういうの好きなのね」


「好きこそものの上手なれ? ちょっと違うかな」


 置いてけぼりをくらい、各々が感想を言っていた。


「ギルドに行ってみよう」


 俺達が出した依頼を確認する。


「ベノムスネークの毒液の依頼が完了しました」


「おー、早いですね」


「特殊な素材ですからここで受け渡しはおこないません。処理場へお願いします」


「わかりました」


「他はどうでしょう?」


「ホリデイクラブは現在30匹、クイーンスパイダーは依頼を受けた人が0、ですね」


「ふむふむ、了解しました」


「毒液をもらいにいこう」


「隣に処理場があります」


 一旦ギルドの外へ。


「処理場はあそこか。その隣には闘技場。これまたデカイ」


「全部、ギルドの所有物なのかな」


「ぽいね」


 処理場に入る。


「はい、サイモン様ですね。あちらの袋に毒液が入っております」


 スイカくらいの大きさの袋が3つほど。それを持って研究所へ。


「こんにちは、サイモンさん。毒液ですね、いただきます」


「金属はこちらで用意します」


「いいんですか?」


「金属は安いやつなんですよ」


「ではお願いします」


 研究所から出る。


「どこか話ができるところへ行こう」


 適当に喫茶店のような場所を探しそこで話をする。


「とりあえずこんなところか」


「そうだね。毒袋は終了、カニは比較的順調。クモは、まあ様子見かな」


「剣は剣聖さん待ち、大剣は完成待ちかな」


「後は待つしか無いね」


「観光しようか。しばらくこの街に住むわけだし色々知っておきたいってのもある」


「待ってました!」


 ファムが両手を上げ喜びのポーズを取る。


「酒はドルンゴにあり、と言ってね。ここは世界でもトップクラスと言われるほどお酒が美味しい国なんだ」


 ミューの目が輝いている。彼女から何やらオーラのようなものが漂っているようにも見える。


「た、確かにお酒が美味しいね」


「そ、そうなんだ」


 その迫力に押される俺達。


「ちょっと話が長くなっちゃうから短めに説明するけど――」


 その後三時間、ミューは早口でお酒講座をおこなった。


「そうなんだ。ここは農業が非常に盛んでね。それで美味しいお酒が飲めるというわけさ」


「ほぉ」


「ん? もうこんな時間か。夕ご飯食べに行こう。今日も学園長オススメのお店へGO!」


「はい」


「あーおいしぃ。料理もお酒も!」


 学園長に紹介されたお店の料理に舌鼓を打つ。


「ホントだな」


 料理を楽しみ、お腹が一杯になったところで宿に戻りその日は寝た。


「じゃあ、観光ね」


 次の日、朝から皆の気分は観光モード。


「広いから馬車で回ろうか。その前に、これだけ広い街だ。地図とか無いかな?」


「ギルドで聞いてみよう」


 ギルドにいき受付の人に聞いてみた。


「あります、が。三人様ですね? それならもっといいものがありますよ」


「もっといいもの?」


「ドルンゴ一日観光馬車の移動、地図、案内付きというものがありまして。少々値段は張りますが。これくらいです」


「ああ、いいね。それなら詳しく聞けるし」


「私も稀に来るくらいだからこの街のことはわからないな」


「ではそれで」


「街の南の入口付近に観光事業所があります。そこで相談してください」


 言われたとおり街の南へ。


「ここかな?」


 それらしき建物に入る。


「いらっしゃいませ。ドルンゴ観光です」


「王都一日観光ってのをお願いしたいんですが」


「はい、それなら予約となります」


「あ~、予約か。そうなるよね」


「予約と申しましても明日の分は空いてますよ」


「どうしようか?」


「そうだな、明日ならお願いしようか」


「明日予約ということで」


「わかりました。ではこちらの書類に記入をお願いします」


 ミューに書いてもらった。


「はい、それでは朝、宿屋へ迎えに行きますね」


「よろしくおねがいします」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ