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第三十三話 試験

 カランの仲間たちは今起こったことを見てこちらに襲いかかるのをやめ逃走、森の中に消えていった。


「どうやら助かったようだな」


「野郎ども、要塞に帰るぞ」


 俺達は要塞へ帰った。


(おう、ウッド。さっきの戦闘、見えたか?)


(いえ全く)


(気づいた時にはすでにカロンの頭が吹っ飛んでいました)


(俺もそんな感じよ。強いとは聞いていたが桁が少し違うようだ)


(魔獣に知で負けたが最終的には力押しでこちらが勝つってのは何とも奇妙な話だ)


 要塞では戦勝会が開かれた。


「がーっはっは! 野郎どもお疲れさん、カランを見事撃破だ! 食い物も飲み物も死ぬほど用意してある。好きなだけ飲め!」


「ウォォーーー!」


 100人いる酒宴はなかなかに壮観だ。


「お疲れ様、サイモン君」


「お疲れさまです、ウッドさん」


「さっきは驚いたよ。まさか魔獣カランが瞬殺とは」


「ハッハッハ」


 笑ってごまかす。


「この後は予定通り明後日街へと帰還、だが私達は少しここに残っていく。先に帰ってくれ」


「わかりました」


「では、酒宴を楽しんでくれ」


 ウッドは去っていった。

 次の日も朝から宴会。


「最高だ。ウッドさんの誘いがあったらまた来よう」


 目を輝かせながらテーブルに乗ったお酒を眺めるミュー。ホント好きだな。


「余達はこの辺を冒険してくるぞ!」


「今日中には帰ってきてくれ」


「わかった!」


 アネス、シャール、ファムは森の中へ。


「飲むぞー!」


 気合を入れて飲むミュー。酔っ払って寝て、酔っ払って寝るを繰り返す。

 次の日。


「うぅー。頭が」


「そりゃあれだけ飲めば二日酔いになるさ」


 皆で馬車に乗り2日の旅後、街に到着。その後は飲んで寝る。


「おはよー。今日はギルドへ行こう」


 3人でギルドへ。


「サイモン様ですね、カラン討伐お疲れさまです。刻印が増えますが、試験を受けていただきます」


「試験ですか」


「はい。6からは試験があります。更にサイモン様は7まで上がりますから2つ試験を受けて頂く形になります」


「あれ? 相当ポイントを貰ったのかな」


「はい、今回は皆さん高めだったんですが特にサイモン様は窮地を救った、とのことで大きくポイントが入りました」


「ほぉ」


「それに初めてですよ、6と7の試験を同時に行うというのは」


 受付の人はにこやかに笑った。


「試験の内容ですが試験管と模擬戦をしていただきます」


「今回はギルド長コスラがサイモンさんが来たときは俺を呼べと言っていたのでギルド長が相手となりますね」


「わかりました」


「ではご案内しますね」


 通された部屋にはミューとファムが座っていた。


「サイモンも試験」


「ああ、しかも7の試験もあるそうだ」


「私達は6だけだね。まあ納得だけど」


 ほどなくして部屋にコスラさんが入ってきた。


「お待たせ。それでは闘技場へ行こうか」


 皆で闘技場へ。


「強いのはわかっているが形だけでもやっておかないとな。それに俺はサイモンとはやったことがないしな」


 ニヤリと笑うコスラさん。


「まずはミュー、お前からだ。では試験を始める」


「はい」


 その後ミューは合格、ファムも問題なく合格。試験は順調に進む。


「よっしゃー! サイモン、やるぞ!」


「ええ」


 しばらく戦い続ける二人。


「あーっはっはっは! 楽しいな」


(もう試験じゃなくなってるわね)


(そうだね)


 2時間ほど戦い、試験は終わる。


「やー楽しかった。やはり強いな、サイモン」


「試験結果を伝える! 全員合格!」


 ギルドに戻り刻印を押してもらった。


「お疲れさまです。サイモンさんは刻印が7になりました」


 二人も刻印が6に。


「……サイモン。ちょっと闘技場に付き合って」


 真剣な顔で話をするミュー。


「いいけど、どうした?」


「最近魔力の総量が増えなくてね。早い話が伸び悩んでいるんだ」


「私も付き合うよ~」


 三人で闘技場へ。


「どれどれ」


 VRモード起動。ミューが表示される。表示されるってことは表示されなくなるほど強くはなっていないということではあるが、俺の感覚的には成長はしていると思う。


「いくよ」


 彼女と手合わせする。対戦する前と同じ感想かな、成長しているとは思う、しかし。


「アドバイスしたいところだけど、俺は全く魔法を使えないからどう教えたらいいかわからないんだよね」


「そりゃそうだよね」


「魔法か~」


 考えながら再びギルドへ。三人で話しているとクリスが声をかけてきた。


「いたいた! 久しぶりね」


「クリスか」


「いや~、アナタのおかげで魅了化を防ぐ装置を開発できたのよ!」


「おぉ、そいつはよかった」


「お礼に何でもするわよ! 何でも言って!」

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