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全力の攻撃でも倒しきれずサイボーキングと取り巻きが近くまで迫ってきていた。この周辺のモンスターは駆除しているが少し離れればモンスターが沢山居る。
ガルラキングを誘導して戦闘場所を変えるのは無理だ。かといって逃げることも出来ない。タンカーでガルラキングを引き付けているシャルロットさんを見捨てる事はできない。
「アリス、プチ兵衛を治療しながらでサイボーからの攻撃に少しの間耐えれる?」
「イオナさん、どう考えてもそれ嫌でもしないともたないよね」
「もうちょっとで魔力開放のクールタイムが終って使える様になるから、あのサイボーがこっちに来る前に威力ニ倍のファイアーボールを使う。その後、プチ兵衛でサイボーキングのターゲットを取ってすぐに治療開始。残った雑魚モンスターは私が処理するから。じゃ~行くよ」
イオナが白いオーラの様なエフェクトを噴出しながら、巨大なファイアボールを放つ。
「プチ兵衛、あの大きなサイボーを引き付けて力を見せろ」
プチ兵衛がいつもの様に突っ込んで行きながら吼える。その声でサイボーキングと周りの雑魚の動きが一瞬止まりその後、プチ兵衛をターゲットした。雑魚の方は三秒ほど固まっていたのでその間にイオナさんが数匹仕留めてくれている。
すぐにプチ兵衛に治療を開始しする。
スタンが解けた雑魚のモンスターもプチ兵衛に向って攻撃を始めた。治療じゃ回復が追いついていない様でジワジワとプチ兵衛のHPが減っていく。その間にもイオナさんがプチ兵衛の周りの雑魚を始末してくたのでサイボーキングだけになった。
どうにか治療による回復とダメージが拮抗している様で減らなくなった。
「アリス、すまないがしばらく頑張ってくれ、私は皆とガルラキングの方を始末する」
プチ兵衛はガードを固めながら懸命に耐え僕は治療に専念する。所持している包帯が見る見るうちに減って行く。
しばらく耐えていたがサイボーキングから赤いエフェクトが発生し、振り上げた角を叩きつける。プチ兵衛のHPが大きく削れもう三十パーセント程しか残っていない。気持ちは焦るが治療するしか何も出来ない。
ガルラキングの方を見るともう少しで倒せそうだ。その時、サイボーキングが再び赤く光り、前足をかくしぐさをする。
「プチ兵衛避けろ」
そう叫んで僕もサイボーキングの直線上から横に全速力で飛び退く。プチ兵衛は避けきれず弾きと飛ばされるのがスローモーションで見える。その後地面にたたきつけられ倒れた。
余りの衝撃に立ち尽くすがサイボーキングが今度はこちらを目標にして近付いてくる。それを見て我に返り剣を抜き魔法剣を発動する。
シャルロットの様に受け止めたり受け流すのは不可能なので全力で回避する。この付近で以前スキル上げをしていたので、サイボーのパターンはある程度見覚えがある。モーションに注意して攻撃は確実に避ける。こんな攻撃、一撃とまでは言わないが数発食らえば僕も確実に倒れる事になる。
避けきれない体当たり攻撃を回避しながらスモールシールドで受け流す。衝撃で吹き飛ばされたが転倒だけは回避した。しかし僕のHPが十パーセントほど削れている。
受け流して十パーセントと言う事はまともに食らうのはそれこそ不味いだろう。
回避に集中し避け続ける。そして避けきれない攻撃を受け流しすが徐々にHPが削れる。
HPが半分を下回った時、シャルロットさんが挑発で注意を引きターゲットを取ってくれる。その後、暖かい光のエフェクトに包まれる。アーヤが回復してくれたのだ。
「よくやった。アーヤすぐにプチ兵衛の蘇生を」
アーヤが急いでプチ兵衛の側により詠唱を開始する。
しかし詠唱が終る前にプチ兵衛は蘇生待機時間を終了し粒子に変わる。
それを見て一瞬、頭の中が真っ白になるが次に怒りが込み上げて来る。その後、怒りに任せサイボーキングに攻撃をする。
サンダーを放った後、跳躍斬りで突っ込みスラッシュ、ブレードスラッシュ、フューリースラスト、ローリングスラスト……暴れる様にアクションを放つ。
気が付くとサイボーキングは砕け散って粒子に変わる所だった。
……バーサクを習得しました。
……回避を習得しました。
……受け流しを習得しました。
……プチ兵衛の心を手に入れました。
……バートン南エリアボス、ガルラキングが討伐されました。
……バートン南エリアボス、サイボーキングが討伐されました。
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