63
翌日、シャルロットさんにあんな話を聞いた後なので二の足を踏んだが、頑張って朝から魔法総合訓練所に出かけ中級を受ける事にした。
「よろしくおねがいします」
「はいざます。では始めるざます。今日はあの人形を魔法で破壊するざます」
案山子が立っており、そこにプチファイアを打ち込んでいく。案山子は案外丈夫で殆ど焦げ目も付かない。
……
もう何発撃っただろう……MP切れの様で体がだるく意識が遠のきそうになる。
倒れそうになった所を教官のおばさんに肩を抱きかかえられ口にビンを突っ込まれた。青汁の味が口に広がり一口飲むと意識が戻る。その後も休み無く口に突っ込まれたままのビンから青汁が僕の口に注ぎ込まれる。
「ゴク、ゲボォゲボォ、ゴク」どうやらマジックポーションを飲まされた様だ。
「教官、僕を窒息させる気ですか」
「何を言ってるのざますか。愛のこもった治療ざます。ほらごらんなさい、今貴方ピンピンしてるじゃないざますか」
確かに回復はしたけど何処のお笑い番組のコントなんだよ。
これは前回の訓練と同じパターンか、前回はスタミナポーションを頭からかけられたスパルタだったけど今回は…… これはもう訓練場全般このノリと思った方がいいだろう。
その後、何回か教官に愛の治療を受けて案山子を破壊することに成功する。
「よくやったざます。これで中級の訓練は終わりざます。魔術師ギルドで魔法の本の販売許可を出しとくざます。本を購入して憶えるざます。」
そうですか魔法の本購入ですか。
「続けて上級もうけるざますか?」
「お願いします」
「貴方はどのお花が好きざますか?」
赤、青、白、黄の花を出されたのでマーガレットの様な白を選んだ。
「白を選んだざますね。じゃあ風属性の魔法を教えるざます」
属性だったんだ~赤が火、青が水、黄が土って言った所か赤を選べばよかったな~失敗したよ。
「上級で教える風の魔法はサンダーざます。サンダーは電撃による攻撃で相手にダメージと痺れによる麻痺の効果を与えるざます。それに熟練があがれば目標の周りにもダメージと麻痺が発生しするざます」
おっ思ったより結構便利そうだね。
「では憶えていただくざます。まず見本を見せるざます。その後はサンダーをイメージして案山子に向って同じように放つざます」
教官のおばんさんがサンダーを唱えると稲光が放たれ案山子に当たる。当たった案山子に衝撃が走る。それと共に命中した案山子より雷が発生し分散し回りの案山子目指し雷が拡散した。周りの案山子にも同じ様に雷の衝撃のダメージが入る。
「こんな感じざます。やってみるざます」
この後、ド○フのコントのような状態に何回もおちいる事になる。
「……サンダー!」
雷が稲光になって……ならなかった自分に衝撃が走り頭から黒い煙が立ち上る。HPが削れるが、すぐ回復と状態回復の魔法で治療される。
「サンダー」 ズドォーン……プスプスモクモク……
MP切れで倒れそうになると教官のおばさんの愛の治療が待っている。マジックポーションを口に突っ込まれ飲まされる。
……
徐々に稲光は目標に向って飛ぶようになって来るが途中でなぜか自分に戻ってくる。
数十回した所でついに稲光が案山子まで到着する。当たった案山子は衝撃が走り頭から黒い煙がモクモクと上がっていた。
……サンダーを習得しました。
「よくやったざます。これで上級の訓練は終わりざます。特級の訓練を受けたければ明日また来るざます」
「ありがとうございました。教官、他の花を選んでたらどのような魔法を習えたんですか?」
「良い質問ざます。赤はファイアーボール、青はアイスランス、黄はアースウォールざます。憶えたければ私がまた教えるざます。急ぐのであれば、魔術師ギルドで本を買えば良いざます。上級を終えたものは購入できるざます」
無事憶えたので今回はこれで終わる事にする。
特別はまた次に機会にしよ。しかしあの教官の鞭は何のためのものだったんだろ……
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。




