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 タコヤキを十パック買いこんで広場の一角にある露店が立っていないフリーのエリアに来ている。先日、ユーザーイベントを行った場所だ。

 

 クリムゾンキャットローブのマスク部分だけ取り、タコヤキをほお張る。

 

 うーん、上手すぎだよ~僕的にはメガヒットな一品になったかも……。食べながら考える。


 さて、これからしようと思って入る事は二つある。まずは魔法のレベルアップ。流石にいつまでも練習用の四種だけじゃダメダメな気がする。もう一つは前回逃げる様にバートンの街に戻った為に何も見ずに戻ってしまったドラゴンスケルの街にもう一度行って見たい。


 練習用の四種の魔法は使用していると初級の基本魔法に変化するらしい。もう一つの方法は魔術師ギルドの総合訓練場で訓練を受ける事で強制的に基本魔法に変化させる方法。

 

 通常使用で変化しているならすでに変化していても良いのじゃないかと思うが修練がまだ足らないのか運が悪いのかまだ変化していない。

 

 確実にレベルアップする訓練場だが前回の鬼教官殿の印象が強く二の足を踏んでしまう。今回は肉体系ではなく精神系の訓練に為りそうでなおさら怖い。


 魔法をで攻撃するにしても魔法剣で戦うにしても魔法のレベルアップは領土戦までにしておきたい。


「魔法訓練に行く。はふぅはふぅ……もぐもぐ。行かない。はふぅはふぅ……もぐもぐ。行く……」


「行く」


 何気なくタコヤキで花占いの事をしてしまった。タコヤキ占いは行くになったし僕は魔術師ギルドの総合訓練場に行く覚悟を決める。


 ……


 魔法総合訓練所も戦士総合訓練場と同じで訓練は毎回払いで初級が千五百ゴールド、中級が三千ゴールド、上級が五千ゴールド、特別が一万ゴールドとなっていた。


 覚悟を決め千五百ゴールド払い込んで訓練を開始する。


「私が教官のサマンサざます。よろしくざます」


 今回は気がきつそうなおばさんだった。本と鞭を持っており危険な雰囲気が出ている。


「アリスです。よろしくおねがいします」


 前回の経験で教官は敬わないと危険なのは学習済みだ。


「初級の訓練を始めるざます。頭に本を載せて落とさないように頑張るざます」


 椅子に座らされ体を縛られた状態で本を載せられられた。嫌な予感がする。

 

 教官のおばさんが棒の先に鳥の羽毛の様な物が沢山付いた物で僕をくすぐり始めた。

 

 クリムゾンキャットローブを着込んでいる上からだったので何してるんだと思っていたがクリムゾンキャットローブの上にもかかわらずこそばゆい。笑いをこらえ本を下ろさない様にするのに必死だ。

 

 しかし徐々に本はずれ落としてしまう。

 

「まだまだ精進が足らないざます」

 

 再び乗せられくすぐられる。

 

「ひひひぃひぃぃひひ……」

 

 ……完全詠唱を習得しました。

 

 すでに涙目で笑いすぎでお腹が痛い。

 

「よくやったざます。初級はクリアざます。続きが受けたければ明日また来るざます」

 

「ありがとうごじゃいまひたぁ」

 

 

 魔法総合訓練所を出ていつもの様に共同温泉に入りギルドハウスに戻った。

 

「おかえりーなんだか疲れた顔してるわね。アリス一体何してたのよ」


 めずしく居たシャルロットさんに迎えられた。

 

「ちょっと魔法訓練所に」

 

「そう、訓練所に行ったの。物好きねあんた。ゲーム初期は通う人も居たけど最近は行く人ほとんど居ないわよ。確立の問題で普通にプレイしてても習得できるし条件を満たせば魔術師ギルドで魔法の本を買えたはずよ。まー好きで行ってるなら良いけど困った事があれば相談に乗ってあげるわ。いつでも言いなさい」


 やっぱり訓練所敬遠されてるんだな~。

ここまでお読みいただきありがとうございました。


修正

犬猿>敬遠

言ってる>行ってる

始ざます>始めるざます

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