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しばらく隣の露店のおっちゃんと話していると客が来た。
「いらっしゃいませ」
クリムゾンキャットローブを後ろに回しマント状にして立ち上がる。マリアさんの作ってくれたこの外套は中々高性能だと思う。
「槍が欲しいんだがお勧めはあるか」
「少々お待ち下さい」
<親父っさん、お客さん来ておすすめの槍聞かれたよ。
>どんなタイプが欲しいのかと戦闘スタイルも聞いてくれ、槍は露店の右端の樽に刺してる奴と露店の奥に吊るしてある二本だ。
<了解。
「今うちに置いてあるのはココの樽に並べてるのと、こちらの二本になります。どのタイプをお求めですか? それとお客様はどんな戦闘スタイルで戦われるんですか?」
「普段は長いめのを使っている。戦闘スタイルか~固定パーティでの戦闘がメインだな」
<長いめの使ってるらしいよ~戦闘スタイルは固定パーティだって
>それなら樽に刺さっている、三連突きの威力アップの付いてる軽く細めで長いのがある。多分固定で長めの槍だと接近職の仲間の後ろからとかも攻撃してるだろうからな。
「それなら此方の槍はいかがですか? 三連突きの威力アップの付で軽めで取りまわしが効きやすいですよ」
流星三連と名づけられている槍を薦めてみる。
それにしても流星三連って親父っさんがつけた名前かな?
「うーん。もう少し安くならないか?」
<親父っさん、値引きキタ。
>一割引きまでだ。
「そうですね~、一割引くのが限界です。この数値で三連突きのブースト付ですから。パーティメンバーの後ろから攻撃するなら取り回しも効くと思いますよ~」
「そうだな、思い切って貰うよ。来週の領土戦までに慣れておきたいしな。ありがとう」
「お買い上げありがとうございました~」
<親父っさん、一割引で売れたよ~
>おつかれ、引き続きたのむ。
「ふー」
「おつかれさん、接客上手だね」
隣のおっちゃんが声をかけてくれる。
「親父っさんにメッセージ貰ってたから。戦闘あまりしないから武器は余まり詳しくないですよ~自分の使う武器くらいです」
「普段はいつも連れてたあのベーア頼みか」
「うんうんベーアまかせです。って、おっちゃん僕の事、知ってたんですか?」
「プチベーア連れて騎乗ペットそこで売ってただろ。それにプチベーアや白ベーア連れてたら目立つぞ」
「そうですね……」
「あ、いらっしゃい。」
二人目の客が来た。
<親父っさん、またお客さんキタよ~いい加減はやく帰ってきて~
>もうちょっと頑張ってくれ。
立ち上がってお客さんが物色しているのを見ている。性能を見ながら値段の書いたタグをチェックしている。
……
「これを下さい」
「お買い上げありがとうございます」
まんべんのゼロ円スマイルで送り出す。
<無言で色々物色して、高いのにそのまま買ってくれた。
>おつかれ、何が売れたんだ。
<百獣焔斧って言う赤くてライオンの顔が掘り込んであった飾ってら大きい斧
>まさかあれが売れたか。それも値引きなしで
<ちょっとくすんだゴッツイ重鎧着た人だったよ
その後も次々に客が押し寄せる事態に為った。うちで武器を買った後、隣のおっちゃんの所でも物色して買う人も結構居るので隣のおっちゃんも忙しそうだ。
……
……
「おつかれさん、嬢ちゃんありがとう助かったぞ」
「親父っさん、いい加減ににしてくださいよ。ちょっと言ったのに」
「ちょっとだっただろ」
「親父っさんのちょっと長すぎですよ」
「しかし、よく売ったな。この店始めて以来の売り上げだな」
「めっちゃ忙しくて大変だったよ」
「メッセージでちゃんとフォローしただろ」
「まあ、いいけど……」
「嬢ちゃん、バイト代にこれ取っとけ」
こないだ僕が見ていたNMの素材を使ったベルトだ。
……十五短剣物語、器用さ増(小)素早さ増(小)収納機能 を入手しました。
こないだのグラップガルガーの革製のベルトを投げてよこす。それにしても親父っさんの名前のセンスがもう痛々しい。
「いいんですか?」
「とっとけ、すでに今日の売り上げの儲けでグラップガルガーの革数枚買える」
売りまくったのでガイアの露店はゴミ溜め状態から普通の露店位まで在庫が減っていた。隣のおっちゃんの露店もほとんど在庫が残ってない状態だった。
「ありがとう~喜んで頂きます。隣のおっちゃんもタコヤキありがと~」
クリムゾンキャットローブを被って引き続き露店を周る事にした。
とりあえずタコヤキの屋台さがそ。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
修正
マント状ににして>マント状にして
聞きやすい>効きやすい
タコヤキやたい>タコヤキの屋台




