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 隣の街に行く手段は幾つかある。まずは徒歩でこれだと五日位かかるらしい。次に騎乗ペットに乗っていく。これだと休みながら行ってもニ、三日で休み無く全力で走れば一日位で着くらしい。それから乗り合い馬車でこれは三日。

 あとは運がよければクエストで請けられる護衛クエ。これには馬車で商売している商人の護衛があり乗せて貰えるそうだ。


 朝一で冒険者ギルドで馬車付きの護衛クエを探す。


 ノンプレイキャラクターの商人の護衛クエとプレイヤーの出した護衛クエが丁度張り出されており、プレイヤーの方が報酬が良いので僕はプレイヤーの護衛クエを受ける事にした。


 それにしてもプレイヤー名が越後屋金衛門って悪徳商人ぽい名前だな……


 待ち合わせの場所に行くと、三十代位のお兄さんが満載の馬車の側に立って待っていた。


「おはようございます。越後屋さんですか? 冒険者ギルドで護衛の依頼を受けてきました。アリスです。レベルは十六です。よろしくおねがいします」


 僕は第一印象が良くなるように笑顔で元気良く挨拶した。


「おはよう。此方こそよろしく。ちょっと待ってね」越後屋さんが慌てたようにそう言った。


 越後屋はオドオドしながら落ち着かない様子で何かしている。輸送の用意だろうか?


 しばらくすると騎乗ペットに乗った重装備の戦士さん、盗賊っぽい軽装備の人、ローブの人が来た。


「みなさん、始めまして。護衛よろしくお願いします」越後屋さんの準備が終ったようで挨拶した。


「「「まかしとけ」」」


 集まった皆さんが自己紹介してくれる。


 重装備の人がアーサー王さん、軽装備の人がマリッジさん、ローブの人がハガネさん。


「アリスですよろしくおねがいします」


 騎乗ペットの無い僕は越後屋さんの馬車に乗せて貰う。プチベーアは荷台に乗せてもらった。


 そういえばプチベーアの名前は芸が無いが名前をもじって”プチ兵衛”にした。越後屋さんの名前を見て閃いた。


 越後屋さんからパーティに誘ってもらい出発する。



マリッジ:「アリスさん、ペットはアイテム化しないんですか?便利ですよ」


アリス:「@MIKIでアイテムがあるのは見たんですがまだ手に入れてないです」


越後屋:「フェアリーランプって言うものとペットリードって言うのがありますよ」


マリッジ:「ペットリードの方は使い捨てですが、そんなに高くないのでテイマーさんには必須のアイテムですね。厩舎かペットショップで売ってますよ」


ハガネ:「アリスさんはテイマーを目指してるんですか? プチベーアなんて珍しいペットも連れてますし」


アリス:「いえ、昨日たまたま餌を上げたらペット化しちゃいました。職はまだ考え中です色々出来ることがあってまだ決まってません」


マリッジ:「それは運が良かったですね。育てるの大変みたいだけど頑張って」


 楽しく話をしながら順調に進んでいたが目の前に煙が湧きモンスターがポップした。


 剣や盾を装備したゴブリンだ。


「盗賊ゴブリンですね。交易品を輸送してると邪魔するモンスターが沸くんですよ。荷物を奪って行こうとするので守る必要があるんです」


 越後屋は落ち着いた様子で説明してくれる。


 僕も急いで護衛の為に馬車を降り、杖を構え魔法を唱えようとしたが他の護衛の人達に一瞬で倒されてしまった。


 皆さん強すぎでしょ……


 日が頭の上に昇りお昼になるお腹が空いてきたのでインベントリから料理を取り出した。


「良かったら皆さんもどうぞ」僕がそう言ながら越後屋さんと護衛の御三方にラプットの香辛料ソテーを渡す。

 

「「ありがとう」」「かたじけない」「サンキュー」それぞれのお礼を言ってもらう。


 四人ともよっぽど美味しかったのかものすごい勢いで食べてしまった。


 ……

 ……

 

「アリスさん、操縦スキルはもう習得してますか?」越後屋が聞いてきた。


「いえ、まだ持ってません」僕が答える。


「そうですか、良かったら手綱を持ってしばらくそのまま馬車を走らせてください」と越後屋が言って手綱を渡してくれる。


 【スキル習得:操縦】


「越後屋さん、ありがとうございます」僕は笑顔でお礼を言った。


「それなら騎乗スキルもまだですか?」マリッジが気を利かせてくれたのか聞いてくれる。


 馬車を止め、今度は馬に乗せてもらって手綱を引いて貰う。


 【スキル習得:騎乗】


「騎乗も憶えました。ありがとうございます」僕はお礼を言う。


 馬車に戻ってバートンの街に向け出発する。越後屋さんは怪しい名前で警戒したがすごく親切ないい人だ。マリッジさん、ハガネさん、アーサー王さんもみんな親切で優しい。


 VRMMOってこんなに楽しいものなのだとしみじみ思った。




 旅は順調に進み日が暮れ辺りは暗くなっている。頑張って起きているがまぶたが重く馬車の揺れが心地よく感じる。


「アリスさん、疲れたらそこでこの布をかぶって寝てください。用が出来たら起しますからそれまで体力蓄えといてください」越後屋はそう言って厚手の布をかけてくれる。


 僕は眠たくなってきたのもありお言葉に甘えて寝る事にする。

ここまでお読み頂きありがとうございます。

修正

ペットに乗っていくこれだろ休みながら>ペットに乗っていく。これだと休みながら

他の護衛の人達に一瞬で倒してしまった>他の護衛の人達に一瞬で倒されてしまった

越後屋と護衛の御三方>越後屋さんと護衛の御三方




 名前 アリス

 種族 エルフ

 lv 16

 HP 127+80

 SP 62+10

 MP 116+50

 

 STR 8+1

 AGI 12+1

 VIT 7+1

 INT 16+1

 DEX 15+1

 LUK 10+1

 

 ボーナスポイント 16


 スキル 神々の祝福 神々の幸運 交渉lv1 見習い魔術師lv8 採取lv2 杖lv5 

     錬金術lv1 採掘lv1 刀術lv6 短剣術lv5 剣術lv8 投刃lv2 調理lv4

     調教lv1 操縦lv1 騎乗lv1


 ペット プチ兵衛プチベーアlv1

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