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川を上る

藤原道長は自分の意にそぐわないものとして「鴨川の水、サイコロの目、山法師」(うろ覚え)のみとのたまった記憶がある。

自分はといえば、給料、仕事、人間関係、体重、健康診断etc...と、考え出せばそぐわないもの/毎分のペースででてきて憂鬱になる。


さて、そんな山ほどうまくいかないことに囲まれている私であるが、

ランナーとして自らの意にそぐわないもののうち、最も煩わしいものといえば「信号」である。

平日は私は足元が暗いと危ないので街中を走るのだが、先日のジョギングでは1km走るのに計4回、5分近い時間を信号待ちに費やしたことがある。

この時はさすがにやる気をなくし、2kmほどで走るのをやめた。

ネットでランニングコースを検索すると「信号の少なさ」は多くのサイトが評価ポイントの一つとして挙げていることから、

私の感情はすくなからずランナーに共有されているものと考えられる。


私がいける範囲で、

①20~30km、②信号が少なく、③周回コースでない(周回コースは2週くらいで飽きる)となると、有力なコースは一つ、

河川敷である。 ということで、今回は「江戸川河川敷」を紹介していこうと思う。

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南流山駅から約2km、割と大きな道路を北上し、20mほど登ると、江戸川の土手、流山橋に到着する。(ちなみにここまで3回信号につかまった)

流山橋を起点とするコースとしては、野田・吉川・三郷を通る北コースと、松戸・金町を通る南コースとがある。

北コースは人が少ないが、道が狭くトイレが全くと言っていいほどない。

南コースは道が広くトイレも充実しているが、自転車が多く、高架下を通るためアップダウンが多い。

今回はおなかの調子も大丈夫そうなので、北コースへ行くこととする。

ちなみに全長17kmなので、4分割して説明していく。


【~4km 北上、常磐道下まで】

今回はビルドアップ走をするので序盤は控えめなペースで走り出す。

この時期は風はほぼほぼ北風のみなので、走り始めからしばらくは向かい風。 きっとここを耐えれば帰り道は楽できるはず、

とブラック企業に耐える戦士のようなことを心で呟いてペースを維持する。

少し走ると、何やら通行止めの看板が見えてきた。 堤防を強化するための工事らしいが、終了時期は2月末。

実はこの北コース、堤防の上と横に二つランニングコースがあるため、片方が工事していてももう片方はだいたい通れるため、完全に

通行不可になることはまずない。 看板を突っぱねて押しとおりたい衝動を必死に理性で抑え、階段を下る。


ひたすら左手に緑色をした川、右手に住宅地を眺めて無心で北に行くと常磐道が見えてくる。

ここまでがいわゆる第一四半期(?)である。


【~8.5km 中間地点】

常磐道下を抜けると、左手は相変わらず緑色の川だが、右手は大きく変わる(といっても住宅地からたんぼになるだけだが)

ここからはタイムをキロ15秒ほど早めて進む。今回は特に道は変えず北上するが、途中で右手に川が分岐する地点がある。

これは「利根運河」であり、これに沿って行くと東京理科大学、利根川と続き、茨城と千葉を結ぶ新利根橋まで信号がほぼない

30kmコースとなる。 ここもいずれ走りたいところであるが、今日は気が向かないのでスルーである。

ちなみにこの運河付近が流山市と野田市の境目である(ランナーに市の境は特に関係ないが、一応。)


もう少し先に行けば、中間地点の玉葉橋になる。 うっすらと額に汗をかく程度の気温だが、決して不快さはない、ちょうどいい気温。

まさに秋はランナーにとって最高の季節だ。 手元の時計を見ると、1kmあたり4分30秒ペース。

ここからは南下するだけであり、風が追い風になるため、一気にペースを上げることとした。

【~14km 再び常磐道へ】

玉葉橋を渡ると、千葉県から埼玉県へ渡る。

ちなみに一度見てほしいが、埼玉の県のマークは呪術的な意味合いがあるのかと思うような謎マークである。

埼玉に入って景色が変わるとすれば、右手は田んぼ、左手はゴルフ場。 景色を楽しみたければ、今更だが河川敷はやめておこう。

ここからはペースを4分10秒/1kmにまで上げる。 ひたすら直線が続き、まるでランニングマシーンの上をずっと走っているような錯覚に

囚われるが、ひたすらペースを維持して、息を切らして走り続ける。 道行く散歩している老夫婦が何事かとこちらを振り返っているきがするが、

気にしない。 

上記の景色がずっと両翼に広がる中を息を切らしたおっさんが一人走り抜ける。なんとも絵にならない。

【~ラストまで もう一度流山橋】

先ほど通った常磐道下をもう一回通る。 ここからラストまで3km強。

ここからはkm4分で駆け抜ける。 左手はゴルフからサッカーに、右手は車道に。 景色には一切見向きもせず全力ダッシュ。

この辺からは道が狭くなるにもかかわらず、人は増える傾向にあるので、飛ばしたいときは気をつけよう。


心拍数メータを見ると190。 人生でもそうそうここまで上がることはなかっただろう。 ちぎれそうな足を必死に前に進め、何とか流山橋へとたどり着いた。



【感想】

読んでいれば分かったと思うが、ほんとに景色については語ることがないくらい何もない。

そこまで仲の良くない知り合いと走れば、話す内容に事欠くこと請け合いである。

だが、20km近い距離をノンストップで駆け抜けられるコースは、おそらく県内・都内でもなかなかないだろう。

運河ルートを行けば、全体で30kmである。

マラソンの大会2週間前、最後の仕上げとして、30km走をしたいと思っている方は、江戸川を走ってみるのはいかがだろうか?


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