第81話
「……………なぜ、それを…………………。」
「あ、当たってるんですね?」
「ああ。…………どうしてわかったんだ?」
「狼を舐めてもらっては困ります。まぁ、説明しにくい事ではあるんですが、気配、ですかね?なんとなく普通の人間とは違うと思ったもので。」
「気配…………ねえ?野生のカンってやつか?」
「一度もサバイバル経験なんてないんですけどね。で、失礼ですが、そんな事はどうでもいいんですよ。大事なのは言ったようにあなたが異世界から来た事です。なぜ、この世界に来たのですか?」
「それは………………。」
俺は今まであった事を正直に話した。リメイカーの事も。
「はぁ……………そんな事があったんですね…………リメイカー、世界を作り直す者、それに、リメイカー側にもそちらの世界の者が……………。」
「ああ。少なくとも、二人………。」
「というか、この世界に来たのって、強制だったんですか?てっきり正義感のもとやってきたのかと思ったのんですが。」
「そうなんだよなぁ…………。」
本当になんでこんな目に…………。
「ま、拉致されたのはいいとして、さっきあなた達異世界の人間は気配が違うって言ったじゃないですか。」
「はあ。」
俺らが拉致されたのはどうでもいいのかよ、人権侵害だろ、クソ…………。あのネコいつかぶっ飛ばす…………。
「それ、利用してあなた方の仲間を探せないかと。」
「な、マジかッ!!?」
「まぁ、落ち着いてください。探知の魔法を使って気配の違う人を探せばいいんですけど、2つ問題点がありまして……………。」
「問題?」
「はい。一つは距離です。魔法にも限度がありますからね。あんまり離れ過ぎていると探せません。で、それに輪をかけてやっかいなのが2つ目の問題です。この2つ目の問題はついさっき発覚したのですが……………。」
あ、なんか予想できるぞ。
「気づいたようですね。そう。リメイカーです。リメイカーの中にもあなたと同じ世界の人間がおりますので、それにひっかかる可能性があります。」
「そっか……………でも、やらないよりかはマシだろ?出来るのか?探知の魔法。」
「はい。今から取りかかります。少し時間かかるのでご了承ください。」
そう言うと、フロウが目を閉じて集中する。深呼吸を繰り返す。しばらくこの状態が続いて、五分程。
「終わりました。」
「ありがとう。結果は?」
「ここから北東へ向かったところに一つ。あと、ここからほぼ東に向かったところに一つ。貴方と同じ気配を感じました。」
「そうか!!」
リメイカーは西の大陸にいるらしいから多分二人だろう。
「で、気になった事があるんですが………………。」
「ん?」
「この2つの近くに一つずつ、普通の人間じゃない反応が確認できました。それがなんなのかはわかりませんが……………。で、もうひとつあるんですが………………。」
「他に何か…………?」
「ここに誰か近づいて来てますよ。この村の人ではない誰かが。すぐ近くにいます。」
「え?それって一体」
バアン!
言い終わる事ができなかった。俺の背後のドアが勢いよく開かれたのだ。
「見ぃつけた♪」




