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幼馴染に告白したいのに、金髪美少女(子持ち)が全力で迫ってくる  作者: 向原 行人
第4章 やらかした! 金髪少女の痛いミス

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第40話 質問

 僕とリナさんの関係は、その気になれば一言で表せる。

 僕の息子の奥さんだと。

 だけど、これを言って、明日香が納得してくれるかと言うと、絶対にしてくれない。

 僕だって、ミウちゃんの今の姿や、リナさんの本来の姿、それから魔法を目の当たりにして、ようやく信じる事が出来たんだ。

 この話を、実体験無しに明日香が信じてくれるかと言うと、はっきり言って無理だろう。

 だからと言って、家に呼んでリナさんやミウちゃんの姿を見せれば良いかと言うと、違う気がする。

 これ以上、関係者を増やしてややこしくしない方が良いと思った僕は、


「リナさんは僕の遠い親戚だったんだよ。だから僕の家にも来た事があったんだ。いやぁ、僕も知らなかったんだけど、ドッペルゲンガーなの!? ってくらいに、リナさんの夫とそっくりらしいんだよ」


 明日香に嘘を吐いた。

 チクリと胸が痛むけれど、これが一番良い方法だと考えたのだが、


「優斗。その話、嘘でしょ。いつも優斗は私の目を見て話すのに、今はずっと目を逸らしているもの。十年以上、優斗と一緒に居るんだから、それくらい簡単に分かるんだから」


 少し悲しそうな目をした明日香に、あっさりと看破られてしまった。


「昨日の優斗の言葉とは明らかに違う。優斗、お願い。本当の事を言ってくれないと、私は何を信じれば良いか分からなくなっちゃうよ」


 不安と悲しみと寂しさを混ぜたような表情の明日香が、僕の顔をじっと覗き込んでくる。

 信じれくれるかどうかは別として、明日香には本当の事を言いたい。僕だって、明日香に嘘を吐きたくない。

 だけど話せば、かえって明日香を混乱させてしまう様子が、目に浮かんでいるんだ。


「明日香。リナさんの事をちゃんと説明出来ていないのは、本当にごめん。だけど、明日香は知らない方が良いと思うんだ」

「どういう事? 私を除け者にするって事? 流石に、ちょっと悲しいかな……」

「違うっ! 明日香の事を大事にしているから、僕にとって明日香が掛け替えの無い大切な人だから、巻き込みたくないんだっ!」

「……そ、それって、優斗は私の事をどう思っているの?」


 少し間が空き、先程まで悲しそうな顔をしていた明日香が、一転して何かを期待するかのような表情を僕に向けてくる。

 明日香の表情の変化に気付き、そこでようやく僕が大胆な事を口走っていた事に気付く。

 これではまるで告白みたいだけど……もしかして、明日香も待っているの?

 だったら、僕が言うべき言葉は、『好き』だ。

 数日前に言えなかった二文字。それを再び口にするチャンスが訪れている。

 これを言えれば、リナさんやミウちゃんは元の状態に戻って、未来もあるべき状態に戻るのだろう。


「それは……」


 好き……と言いかけ、ふと気付く。

 さっき僕は、リナさんとミウちゃんを元に戻すために、明日香へ告白しようとした。

 僕はそれで良いのか!? 長年の想いを告げるのに、明日香への気持ち以外の目的が混ざった、云わば不純な気持ちで良いのか!?

 違うだろ!

 全てを解決して、ちゃんと百パーセント明日香の事だけを想った気持ちをぶつけるべきだろっ!


「それは……何?」


 だけど、目の前には期待に満ち溢れた目を、僕に向ける明日香が居る。

 『好き』という言葉以外で、今の僕の気持を明日香へ伝えるにはどうすれば良いか。頭をフル回転させて考えた僕は、


「明日香が傍に居てくれないと、僕はもう生きていけない」


 何故か、昨日リナさんに練習させられまくった恥ずかしい台詞を口にしてしまった。

 その直後、キラキラと顔を輝かせていた明日香が、キョトンと小首を傾げる。

 やってしまった! こんな大事な場面で、僕は何を言っているんだ! と、内心激しく焦るものの、一度出た言葉は無かった事に出来ない。

 何かフォローをしなければと考えていると、


「あははっ。もう、優斗ったら。それは何? どういうつもりで言ったのよー?」


 明日香が笑いながら、僕の肩をペシペシと叩いてくる。


「いや、何て言うか、す……素直な気持ち?」

「ふふふっ。優斗は、私が傍に居ないと生きていけないんだ」


 そう言って、明日香が俯いてお腹を抱え出す。

 後で家に帰ったら、この台詞が全くダメだったと、リナさんに文句を言わなければ。


「はいはい。いやー、まさか優斗の口から、そんな台詞が聞けるとは思わなかったわ」


 余程面白かったのか、明日香が未だに顔を赤く染めたままだけど、一先ずリナさんについての質問は終わったらしい。

 一先ず、昨日話した水族館デートについて話をして、僕は自宅へと帰ったのだった。

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