格闘戦-1
初めてですからかなりバタバタしておりますが、(初期設定がややこしくて)温かく見守ってください。よろしくお願いします。
「ご主人様。目標が接近いたしました。行きましょう」
「うん」
SCAR-H、米軍特殊部隊が使用するはずの高性能小銃を肩にかけ、弾倉を確認するのは、僕のメイド・ロイド。つまりメイド業務を行うアンドロイドだ。こうなった経緯は少々ややこしいが。
スカーHはフル・セミオート切り替え式の小銃だ。取り回しやすく、安定した性能を有するこの銃は狙撃にも格闘戦にも使用でき、強力な実包は目標を確実に無力化する。
彼女の服装はメイドにしては軽装だった。上半身は青いノースリーブのフリル付きメイド風服で、下半身は青いショート・パンツとタイツを履く。髪は青いショート・ヘア。人形のように可愛らしく、ヨーロピアンの少女のような気品を纏っている。
エプロンの下に隠しているのは、スティンガー空対空ミサイル発射筒。NATO軍をはじめとする西側諸国で広く採用されたこのミサイルは、上空の飛行機を攻撃するためのものだった。全方位への攻撃能力、M2.2での高速飛翔能力を保証する。IRシーカーを搭載し、打ちっぱなし能力もまた、持っていた。
彼女が編み上げブーツに履き替える。化学ロケットを内蔵。一方ずつ252kgもの最大推力を誇る。
「IRセンサに感。伏せて」
押し倒される。熱を伴った妙な感情が湧き出てきたが、アンドロイドにこんなことを思っても仕方がない、と切り捨てた。頭上を無数のNATO弾丸が飛翔する。
その時、ダダダダっとSCARのNATO弾が発射された音がする。紫色の閃光を伴って、アンドロイド兵が爆発する。断面が金属光沢を発し、少なくとも生物ではないことを物語っていた。
自分も跳ね起き、グラスを掛ける。赤外線で壁が透視され、熱源が濃い色で表示される。M72ロケット弾を発射。対戦車兵器のロケット弾は壁を貫通。向こうで大爆発。壁がカルメ焼きのように膨らむ。脅威はすべて消滅した。
なぜこんなところでこんなことをしているのか、そしてこのメイドの正体については、これから追って説明するから、少し警戒を続けさせてくれ。額の汗をグローブで拭き、自動拳銃を二挺取り出した。




