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ボク、女の子になって過去にタイムリープしたみたいです。最推しアイドルのマネージャーになったので、彼女が売れるために何でもします!  作者: 奇蹟あい
第十二章 定期公演 ~ Monthly Party 2024-25 ~ #9編

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第22話 コラボライブの日程が決まる

 新年1発目の業務連絡メッセージの着信音で目が覚める。

 この業務連絡だけは、たとえ寝ている時にサイレント設定していても、バイブレーション機能がずっと作動し続け、中を開いて内容を確認するまでしつこく追いかけられる特別仕様になっているわけで……。


「あーそうなんだ。そう来ましたか……」


 それを眺めて思わず独り言が出てしまった。


 書かれていた内容は――。


*********************************

定期公演「The Beginning of Summer ~ Monthly Party 2024-25 #9」内容変更通知


2025年1月25日に開催を予定していた定期公演#9の内容を大幅に変更する。

定期公演#9の枠内で『≪Believe in AstroloGy≫×≪The Beginning of Summer≫一夜限りのスペシャルコラボレーションライブ』を実施するものとする。


演出の性質上、定期公演#9は引き続き無観客で行う。

定期公演#9メインMCの担当はスキップとする。

なお、今回の公演のナンバリングは定期公演#9、次回は定期公演#10とする。


以上

*********************************


「おはようございます。かえでくんが楽しみにしていたコラボライブのお知らせですね」


 レイがコーヒーカップを片手に、ボクの寝室に入ってくる。

 

「がぅがぅ!」


 花子が、珍しくレイの頭にしがみついた状態で登場だ。今朝はボクよりも早起きだったみたいだね。レイに遊んでもらっていたのかな?


「おはよう。あの記者会見でコラボイベントの発表をしてから半年以上も経ったし、もうなかったことになっているのかと思ったよ」


 あれはたしか昨年の5月だったっけ?

 メイメイの出自が世間にバレてしまった時のことだったね。憶測だけが飛び交う状態を是正するために、正式な形で秋月美月さんとメイメイの関係を明らかにする記者会見を開いたんだ。メイメイにとって楽しいものではなかったと思うけれど、しっかりと説明義務を果たしてくれた。

 その後の世間の反応は、麻里さんが描いたシナリオ通りになっているし、あの記者会見は成功だったんだと思う。あの記者会見を経て、≪初夏≫の人気は不動のものとなった言っても過言ではないかもしれない。


 まあ、あの記者会見は爆弾テロ事件の最中だったし、あれからずっと外仕事はすべてお断りしていたし、そのプレミアム感も手伝っての人気なのかもしれないけどね。


 だからこそ、すべてがクリアになった今こそ≪初夏≫の真価が問われる時。今年1年がホントの勝負の年なんだと思っている。


「今年の1発目にコラボライブを持ってくるとはねぇ。麻里さんのプロデュース力も死んでなかったか」


 正直≪初夏≫のみんなは、すでに≪BiAG≫のシングル曲はほぼ完ぺきにマスターしているし、いつでもコラボライブができる状態なんだ。ファンのみんなの驚く顔が早く見たいね。


 しかし麻里さんがなあ。昨年末の紅白歌合戦で、ルーナに惜敗してからというもの、あからさまに元気がなかったからね。新年のアイサツに言っても、「ああ」しか言わないし、なぜかお札がぎゅうぎゅうに詰まったお年玉袋をくれたけれど、なんだかおばあちゃんみたいに背中が丸くなっていたし……。


「師匠もいろいろと思うところがあるのでしょう」


「まあねー、≪初夏≫のプロデュースだけやっているわけじゃないもんね。忙しすぎるんだと思うよ」


 病院のこととか、研究のこととか、たぶんそれ以外にもしょっちゅう海外に行って何やらごにょごにょしているみたいだし?


「レイみたいに分身できたら楽なんだろうけどね」


「……そうですね」


 何、今の間……?

 

「レイさん、もしかしてボクに何か隠しごとをしていない?」


 今の感じ、何か隠していますよね?

 まさか麻里さんが分身体を持っていたりとか……。


「ごめんなさい。かえでくんにだまっていたことがあります」


「がぅぅ……」


 レイが頭を下げてくる。

 一緒になって花子も。


「うん、それで何を隠していたの?」


 ちょっと聴くのが怖いな。

 これ以上麻里さんの秘密を知ったら生きていられるのかどうか……。


「今朝、はなこさんが早く起きていらして、一緒にかえでくんの寝室に入るようにさそわれました」


「がぅ!」


 ん? 何の話?


「まだかえでくんが寝ていて……かけぶとんが全部めくれていて……」


「がぅぅ♡」


 まあ、花子が布団の中に潜り込んでくるからそういうこともあるよね。


「つい出来心で……その……」


 レイが頬を赤らめて視線を泳がせる。

 

 つまり……寝ているボクに何かをしたんですね?

 パジャマもちゃんと着ているし、おかしなところは見当たらないけどなあ。


「はなこさんがその……どうしても一緒にと……」


「が、がぅ⁉」


 急に話を振られて今度は花子が挙動不審に。


 いや、その驚きよう……いったい何をやったのさ?


「怒らないから話して?」


 胸を揉んだとか、お腹を触ったとか、そういうことでしょ?

 別にいつものことだしそれくらいだったら気にしないよ。


「ブラジャーを取って……」


 むむ。


「一緒にくんかくんかしました……」


「がぅぅ~♡」


 まったく……何してんのさ……。

 まあ、ちゃんとつけ直してくれたなら……ギリギリ良いけどね。


「それから……」


 まだあるの⁉


「おへそ……」


 おへそね。

 まあ、ボクもおへそのニオイを嗅ぐのは好きだから、それくらいは別に良いけどね。


「にラクガキをしてあそびました」


 ちょっと⁉

 あ、よく見たらなんかうっすらマジックの跡が⁉


「それから……」


 まだあるの⁉


「脇のそりのこしチェックを……」


 何してんの……。

 まあ、ボクはもともと生えてないから別にチェックされたところでそり残しなんてないんだけどね。麻里さんの設計に不備はないのですよ。


「それから……」


 まだあるの……いたずら多くない?


 両手の人差し指を立てて、何そのポーズ?

 花子も同じポーズ?


「ちくびあてゲームを……」


「コラー! 何してのさー!」


 それはさすがにボクも怒るよ!

 寝ている人にやって良いいたずらの域を越えてます!


 2人ともそこに正座して反省!


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