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ボク、女の子になって過去にタイムリープしたみたいです。最推しアイドルのマネージャーになったので、彼女が売れるために何でもします!  作者: 奇蹟あい
第十章 定期公演 ~ Monthly Party 2024 ~ #7編

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第21話 ボクも花子もレディーなんだけど⁉

 レイとのデート。プールからの帰り道。

 ボクたちはとんでもないものを目撃してしまったのだった。


「レイ……あれって……」


「かえでくん、静かに。そこに隠れてください」


 ボクは慌てて口をつぐみ、レイの指示に従う。

 ボクたち2人+1匹は、大きな木の陰に回り込んでしゃがみ込む。


 もう一度そっと状況確認だ。


「あれって……」


「はい。うたさんとうみ先輩です」


 そうだよね。そっくりさんじゃなくて本人たち……。

 でもなんで2人で歩いてるんだろう。

 いや、バディだし、別に歩いていてもいいんだけど。でも今のウタはマネージャー業を離れているわけだし、正確に言えばマネージャーとアイドルのバディ関係も解消している状態だよね……。


「おそらく、定期公演#7の打ち合わせではないかと思います」


「あー、そういえばあの2人がお当番MCの回だっけか」


 すっかり忘れていた。

 もう定期公演#7の開催が迫っているのかあ。昨日くらいまで『ハルサクメイナギウミ一生アイドルしますドーム』にいた気がするんだけどな。またあと数日であそこに戻らないといけないのか。最近すごく忙しい……。


「ですが……においます」


「うーん、そう? お当番の準備なら2人で歩いていても別に」


 とは思うけれど、何やらずいぶん楽しそう。


「あっ、手をつないだ⁉」


 ししししかも恋人つなぎ、だと⁉


「事件です」


「事件だ!」


 ということは……?


「メイカエレイ探偵団の出番です~!」


「め、メイメイ⁉」


 どこから湧いたの⁉


「すべて話は聞かせてもらいました~。浮気調査もメイカエレイ探偵団にお任せです~」


「がぅ!」


 ん、花子も参加したいの?

 この残暑厳しい夕方に、やたらと目立つ探偵マントをつけたいと?


「がぅがぅ!」


 ですって。どうします、団長?


「メイカエレイハナ探偵団誕生です~!」


「がぅ~!」


 あ、こら! 叫ぶんじゃない!

 気づかれるでしょ!


「大丈夫そうですね。各自に配布したマントのステルス性能をアップさせておきました」


「レイちゃんありがとう~」


 ステルス性能?

 アップってことはもともとそんな機能がついていたってことかな? 知らない機能だなあ。


「ステルス性能ってことは、これを身に着けておけば、近寄っても気づかれないってこと?」


「マントに包まれている箇所は、周りの景色に溶け込んで見えなくなります」


「つまり顔は……」


「マントに隠れていなければ見えてしまいますね」


 意味ある、それ?

 

「頭からすっぽりかぶれってこと?」


「そんなことをしたら熱中症になってしまいますから」


「いや、だったらもうマントつけるのやめよう? 体だけ隠しても意味ない……どころか周りから見たら生首が浮いているみたいで気持ち悪いだろうし、ボクたちは暑いし……」


「カエくんカエくん」


 メイメイがボクの言葉をさえぎって肩を叩いてくる。


「なにさ?」


「探偵団が探偵マントをつけていなかったら、練乳のかかっていないかき氷と一緒ですよ~」


「練乳なしでもかき氷はまあまあおいしいよね?」


 例えるなら、『シロップのかかっていないかき氷』とかにしておいてくれないかな。 


「暑いです~。かき氷が食べたいです~」


「そうですね。熱中症対策が必要だと思います」


「さっそくかき氷屋さんに行きましょう~」


「がぅ!」


 メイメイ、レイ、花子がうれしそうにこぶしを突き上げる。


「ちょっと待って。あの2人の尾行は?」


 メイカエレイハナ探偵団が集まった当初の目的を忘れていませんか?

 いや、偶然目撃しただけだけどさ。


「かえでくん」


「なに?」


「全員で尾行すると見つかりやすくなると思いませんか?」


「まあそうだね。人数が多いと気配も悟られやすいし、そもそもうるさい……」


「では2手に分かれましょう」


「まあそれは良いアイディアだと思うけど……」


「わたしとさつきさん。かえでくんとはなこさんのペアです」


 花子はボクの頭に乗っかっているし、まあそうなるよね。

 

「尾行は2時間交代ということでお願いします」


 そう言って、レイとメイメイがかき氷屋のほうに向かって歩き出す。


「ちょっと待て……」


「なんですか~。2時間後にはちゃんと交代しますよ~。暑いんですから話は後にしてください~」


 メイメイが不満そうにほっぺたを膨らませる。

 暑いのはボクも一緒だよ。


「問題は3つある。1つ、なぜ最初に尾行するのがボクたちのペアだと決まっているのか。2つ、1交代2時間は長すぎる。3つ、2時間経ったら夕方……たぶん暗くなる」


「カエくん、それはもちろんレディーファーストですよ~」


「ボクも花子もレディーなんだけど⁉」


「でも……私たちのほうがレディーです~」


 今どこ見て言った⁉

 花子も怒っていいぞ!


「がぅ?」


 ダメだ、理解できなかったか……。


「かえでくん、見てください。2人が移動してしまいます。早く追いかけて」


「え、うーん。1時間! 1時間交代だからね! 絶対1時間で戻ってきて!」


 ボクだってかき氷食べたいし!


 それにしても、ウーミーとウタは手をつないだりして、いったいどこへ向かっているんだ?


 おや? 裏通りのアパレルショップの前へ?


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