第九話
「このまま逃げ切れると思われるのも癪だな。」
ダイがそう呟き一歩踏み出すと目の前には先ほどのリザードマンが居る、
「ド、ドウヤッテサキマワリシタ?」
「ふふふ、さてな。」
そう不適に笑うとリザードマンに蹴りを喰らわせる、
「ナ、ナントイウツヨサダッ!!」
リザードマンはあまりの強さに逃げ出した、
ダイはまたもや回り込みリザードマンを殴り飛ばす、
「ド、ドウイウコトダッ。」
リザードマンには自分が何故回り込まれているのか理解できなかった、
リザードマンは闇雲に逃げ回る、
しかしダイは先回りをしてリザードマンを蹴り飛ばし、殴り飛ばし、投げ飛ばした、
そうして都合七回ほどリザードマンが逃げ回ったところで、
ダイはリザードマンに声をかける、
「元とは言え大魔王からは逃げられん、余と敵対したことの不運を嘆くのだな。」
「ダ、ダイマオウダト?」
「カ、カテッコナイ。」
そう呟きリザードマンは逃げ出した。
「逃げられんと言っただろう?」
回り込んだダイがリザードマンの尻尾をつかみぶん回した、
ブチッ!!
リザードマンの尻尾が千切れた音である、
「ギャァァァッ!!」
リザードマンがのた打ち回る、
どうやらトカゲと違い切り離して逃げる様には出来ていなかった模様だ、
「オノレッ!!」
そう叫ぶとリザードマンはダイに体当たりをする、
この攻撃はなぜかダイに当たった、
ダメージが通っているのかどうかは別として今までと違い攻撃が当たる、
リザードマンはニヤリと笑うとダイに肉弾戦をかける、
「オマエハコウイッタコウゲキガニガテカ。」
笑いながらリザードマンが攻撃をする、
「コノ【トウオウ】サマヲコケニシタツミハ、ソノミデアガナッテモラウゾッ!!」