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一人の想いと突如とした悪報……?

なんか、『甲子園!?』シリーズ(殆ど作者は違うが)の更新が止まってるので積極的に更新して行こう。

でも、本家の現時点での内容の結末には極力触れない優しさ(ドヤァ)




本音は『ヒャア、本家の更新が待ちきれねぇ!更新だぁ!!』ですがww

~勇気の病室~


勇気「アイツら…」


満「…………」


勇気の呟きに満は無言で軽く目を閉じ、再び目をゆっくり開くとそのままラジオを片付けていた。


勇気「帰るのか?」


満「あぁ。皆にお前の事を伝えないとな…そして……」


満はひとつ深呼吸を挟んで宣言した。


満「今日から、俺はピッチングの練習もする。」


勇気「!!もしかして……」


勇気の表情が驚きから笑みへと変わり、満も笑顔でうなずく。


満「ここに……ピッチャーの和泉満は…復活する!」


そういうと、満は意気揚々と勇気の病室を後にした。







~部室~


練習へと向かった部員達が居なくなった部室では、キャプテンである翔と監督の等々力が話し合いをしていた。


監督「…そうか。今日は満は休み、か……」


翔「はい…ったく、アイツどこいったんでしょうね……」


翔は軽く微笑んで言ったものの、不安な表情はまだ拭えずにいた。


等々力「……あんまり根を詰めすぎないで欲しいが…」


監督がそう呟くと、部室のドアがガラリと開いて、そこから顔を覗かせたのは……


満「すいません!遅れました!!」


等々力・翔「「!!??」」


満だ……息が弾んでいる所からするに大分走ってきた様だった…


翔「ど、どこ行ってたんだ!」


満「へへ、すまんな……監督!」


等々力「……何や?」


翔の小言を満は苦笑いしつつ返すと、監督の方に真顔で振り向いた。それに思わず監督も真顔で返す。


満「俺をピッチャーに登録してください。」


等々力「んな!?」


翔「!……お前、本気で戻るのか?」


満の発言に翔と監督は驚いたが、翔はすぐに真顔になり訊ねた。


満「あぁ。あの練習試合の時、投げてて思ったんだ…俺は今までファーストを務めてたけど……やっぱりピッチャーというポジションが一番好きなんだな…って、改めて思ったんだ。」


満は迷いもなく頷くと、自分の拳を握った右手を見ながら呟いた。


翔「……監督、満は本気です。僕からもお願いします!」


翔は満の反応を見て監督の方に振り返り、頭を下げた。


等々力「……分かった。一塁手兼投手として満を登録するわ!」


翔・満「「ありがとうございます!!」」


監督の言葉に満と翔は頭を下げた。


翔「んじゃ、僕と満のゴールデンコンビ……再誕だ!」


満「おう。過去、リトルリーグでの予選全てを完封で勝った実力……久しぶりに発揮するぜ!」


満と翔はニヤリとしながら互いの右拳を合わせて練習へと向かった…





監督「ったく、毎回敵わんわ……」


窓の外を見ながらそう監督が呟いていると……監督の電話が鳴る…


監督「はいはい……今出ますよって…??知らん番号…はい……あぁ、はい。存じ上げてます……え、はい…ええ!?」


首をかしげながらも電話に出た監督は、相手の話を聞くうちに物凄い事になっている事に気付いた。


監督「はぁ、では本人にも聞いてみますわ…はい、はい。失礼します……エラいこっちゃ!!」


監督は大急ぎで練習試合の日程等を確認した……そして、ある日付を見てその前後に試合が無いことを確認すると…


監督「こりゃ、伝えんと!!」


大急ぎで部室を飛び出した……





一方で、満と翔はと言うと……


翔「うっし、んじゃ…まずはオーバーのから行こう」


満「了解。」


満は翔の言葉通りにオーバースローからのストレートやカーブ等を軽く投げ込んだ。その際、ストレートが多目だった。


翔「どう?大分肩は温まった?」


満「ん……中々だね。まだストレートの高めは浮きやすいと思うけど…」


翔「その辺はこれから直していこうよ。んじゃ、サイド!」


翔の言葉に満が頷くと、今度はサイドスローの構えになる……そして、今度はスライダーやシュート等の変化球を多目に投げる…更にストレートは……時折高めに抜けることはあったものの、満の予想よりも外れる事はなかった。


翔「そんじゃ、アンダーはまた後日ってことで…最後にオーバーの究極の決め球!」


満「おう……ハッ!」


満がオーバースローのポジションにつき、目を閉じた……そして、そのまま投球モーションに入り、目を見開くと同時にボールを放った。その時、彼の帽子が空に舞った…


ズバァァン!


翔「オッケー! 今までよりも速くなってるんだな」


満「まぁ、まだまだ調整が必要かもな…でも、良さげかな?」


翔「あぁ、後はコントロール位だな……(球威がスゴいな…球威だけを見れば勇気以上はあるかもな……)」


しかもその速さは勇気のストレートに匹敵するか、はたまたそれ以上か……まさに彼を一言で表すなら『ジョーカー』……切り札と言うことだ。その上、この練習でもまだ全てを出していないと言うから驚きである……と、その時…


監督「満!翔!!」


監督が慌てながら二人の元にやって来た。


満「監督?」


翔「どうしたんですか??」


監督が息を整えていると翔がどうしたのか訊ねた。監督がまだ火照ってる顔のまま衝撃の発言をした



監督「実は……勇気に長崎のワイドショーの…会見の依頼が来とんねん!」


翔「!?」


満「っ!!もしかして……」


満は驚きながらも、心当たりがあった。


監督「あぁ…あの特別練習試合の事やろな……日時は○○日やけど、どないする…」


監督の落ち着いたトーンに満と翔も無言になってしまう……口を開いたのは、見舞いに向かった満だ。


満「アイツは無理ですよ……その日は2回目の精密検査で…1日病院に居ないといけません。」


監督「そうか……(満のやつ、勇気の見舞いに行ってたんやね…)しかし、それならどないすんねや…」


満「……俺がいきますよ。アイツの近況はさっき見舞いに行って聞いてきましたし…」


監督の呟きに満が真顔で答えた。


監督「満……いや、しかしやな…」


満「俺しか、今アイツの事を詳しく伝えれないと思うんです。行かせて下さい!」


監督「お前、それがどういうことはわかっちょんのか!!」


監督は思わず反応してしまう。ここで勇気の代理をかってでようとするのは過去の記憶を自ら掘り返す行為になるのでは、と思ったからである。


監督「お前の過去をしっちょる記者がおるかもしれんねやで!!」


満「構いません!俺はあの過去があったから、ここまで来れました!……でも…アイツまで、俺と同じ思いしたまま甲子園とか手術とかに挑んで欲しく無いんです。だから…お願いします!!」


監督の説得をも満は跳ね返し、言い放った。


監督「……分かった。ただし、自分もついていく。それでも、ええな?」


満「はい」


監督の出した条件に満は頷いて答えた。


監督「……それと、明後日の練習試合の相手、覚えとるな?」


満「えぇ。長崎の御影第一ですよね?三羽ガラスのいる……」


監督「あぁ。当然やけど……勇気は出せん…せやから、お前か芝丘辺りに先発で行ってもらお思てんねやけども……」


満「……分かりました。一応、芝丘にも伝えます」


監督「頼んだで……」


監督はそういうと去っていった……その後、満は翔に話し掛けた。


満「翔……」


翔「ん?」


満「明日は全体による総合練習する。その時に俺のピッチングや芝丘のピッチングを皆に見てもらおう」


翔「……分かった。でも、芝丘君はどんなピッチャーなんだ?」


満は翔の質問に笑みで返した。


満「アイツは……速球の守護神って呼ばれてたんだぜ。と言うのもな……」

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