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練習試合vs新寺学園 6回&最終回攻防…そして……

満「(…まさか、アレから俺が表舞台でピッチングをするとはね……)」


満は再びマウンドに立ちながら過去の自分を振り返っていた……が、今は練習とはいえ立派な試合である。その思いを振り切って次なるバッターに目を向ける…バッターボックスに立ったのは二宮……


二宮は満のカーブ球にかすることなく三振で倒れるも…何かを見極めている様だった……その後、次なるバッターの八束と代打で準備をしていた市布に耳打ちをしてからベンチへと戻った……



そして…その後八束、市布と連続でボール球をしっかり見極めてフォアボールで出塁した……


満「(どうしたんだ…急に見極め始めた……ちょっと制球が微妙だったのは否めないけど…)」


満は疑問を抱きつつも次なるバッターである六車を見いやる……


六車「……(仕掛けるか…)」


バッターボックスに立った六車はバントの構えを見せる…


満はそれを見て一度球を外し様子を見たが……投球した途端に八束が走り始めた!


六車・三吉「マジか!」


三吉は球をキャッチしてサードへ投げようとするも八束の足の速さはかなりのもので反応が遅れてそのまま三盗を許してしまう……


三吉「(まさか突然してくるとはな…でも……)」


六車「(うひゃー…走ってくるとは思わなんだ……)」


三吉「(こちらの考えではなかった様だな……)」


満「(行くぞ…!)」


満は依然とバントの構えを見せる六車に対して渾身のカーブを投げた……が、六車はカーブが来ると分かれば急にバントの構えからスイングに行動を移した!


三吉「しまっ……!?」


六車の放った打球は片岡の頭上を越えてフェンスにぶち当たった……三塁にいた八束は悠然とホームベースを踏んで1点差に追い付いた!

更にセカンドから走ってきた市布は一気にサードベースを蹴ってホームベースへと突っ込んで来る!


片岡「させるかっ!!」


片岡は自慢の強肩を活かしてホームへ投げた!

市布は一心不乱にホームベースへとスライディングしたと同時に返球が三吉に戻ってきてクロスプレーとなった…結果は……


主審「……アウトッ!」


結果はアウト……同点とはならなかった……市布は悔しそうにホームベースに拳を叩き付けてベンチへと戻っていった……その後、七浜は三振に倒れて結局1点差で終わった…


守備交代

市布(打)→田崎(投)


その裏、田崎は芝丘、片岡、三吉をそれぞれゴロに押さえた。

その時、三二は少し考え事をしていたみたいだった……



そして7回表…今回の練習試合の最終回……ここで新寺学園は1点以上取らなければ負けるという場面…バッターは三二だ……


三二「何としてでも打たないと…!」


三二はバッターボックスに立ってマウンドを向く……するとマウンドに立つ満は楽しげに見えた…


満「楽しませてもらうよ!」


三二「勿論だ!」


二人とも気合いは十分あった……


満の投げた第1球は外角高めのストレート……しかし、三二はスイングしかけたものの突然途中で止めた…


主審「ストライク!!」


三二「くっ……」


三二はヘルメットをかぶり直して満の様子を見る……

一方の満は冷静にキャッチャーとサイン確認をしていた…


三吉「(ここは一発仕掛けよう……)」


満「(あぁ…だな……!)」


そして第2球…満は渾身のカーブを三二に投げた。

そのカーブの曲がり具合に三二は思わず身を引いてしまう……が、球は完璧にストライクゾーンへ入った……


主審「ストライクツー!」


三二「しまっ……」


三二は必死にカーブに対する打開策が無いかと探っている……


満「(これで決める…)」


満が投球モーションに入る直前、三二は何かに気づいた様だった……そして満が投げた球は先程見せた外角からのカーブだった…!


三二「そこだっ!!」


三二のフルスイングは白球を快音と共に遠くへと運んだ…そして、その音を聞いた満はゆっくり目を閉じた……


満「(ホームラン、打たれた……か。)」


三二「よっしゃ!」


三二の一声に新寺学園のベンチがドッと盛り上がった!


四野「よくやったぞ!三二!!」


土「すげー!完璧に捉えた!!」


三二がホームベースに着いてベンチに戻ると新寺学園メンバーは三二を囲って歓迎していた……


そして、打たれた満はフウッと息を吐いた…そして、そこに翔達内野メンバーが近付いてきた。その時、満は皆に頭を下げて謝罪した。


満「すまん…打たれた……」


しかし、他のメンバーは気にしてないと言わんばかりに微笑んでいた…そして、翔は満の肩を叩いてた。


翔「ドンマイドンマイ!…でもさ、新寺学園って不思議だよな……」


翔の呟きに満は三二が他のメンバーに囲まれて心から笑ってる様子を見て思わず笑顔になる…


満「あぁ……やっぱり三二と甲子園で戦うのが楽しみだよ。」


そして、その後満は同点に追い付かれたのも気にせず笑顔を絶やさずに五竹をレフトフライ、四野をセカンドゴロ、九住は三球三振に抑えた。


そしてその裏、田崎も一点も失えない状況に立たせれてたが、抑えとしての役割を果たして俊二をファーストゴロに抑えた。

光一にレフト前ヒットを浴びるも冷静に竹田をショートゴロに詰まらせてダブルプレーで抑えて最終的に4-4の引き分けに終わった……


主審「では、これにて新寺学園と雷鳴轟学園の練習試合を終了します!お互いに、礼!」


両選手「ありがとうございました!」


練習試合を終えた両チームは各々監督の指示にしたがって解散した……


翔「よぉ、一緒に帰るか?」


満「いや、ちょっと…」


翔「ん、そっか……じゃあな。」


満は翔達と別れて荷物を持ってとある人物の元へと歩き出し、話し掛けた…


満「……三二」


三二「和泉…」


そう、満が話し掛けた人は三二だった…


満「よく打てたな…俺のカーブ……」


三二「あ、あれはマグレですよ…ただ、うちのチームメイトが『弱点』に気付いたって……」


三二が少し照れ臭そうにしながらも、二宮が気にかけていた事を率直に話した……その話を満は興味津々でその話を聞いていた。


満「……つまり、俺が投げる時に外角であれば殆どの確率でカーブが来ている……と言うことになるのか…」


三二「チームメイトが言うにはですが……」


その言葉に少し考えた後で笑みを浮かべた…


満「そうか……ならまだ改善の余地はあるか…でも、それを教えて良かったのかな?」


三二は一瞬しまったと言う感じになるも慌ててアハハと笑って誤魔化した。

その様子を見た満も微笑んでいたが、用事を思い出した。


満「あ、そうそう。あのさ、突然で悪いけど……三二の連絡先を教えてくれるか?」


三二「えっ?」


あまりにも突拍子もない頼みで驚きを隠せなかった三二だったが、快く承諾してくれた。


三二「はい、これが俺の連絡先です!」


満「ありがとう……これが俺のだ。宜しくな!」


二人は互いに連絡先を書いた紙を交換してそれぞれの方向へと去っていった……


満「三二!」


三二「はい?」


満は何かを思い出したかのように振り向いて三二に声をかけた。三二も振り向くと……笑顔でこう言った。


満「…甲子園に勝ち上がれ!待ってるぜ!!」


三二はその言葉に笑顔で「おう!」と返して各々別れた……

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