水着も下着も同じ布
ごぐごくごくごく「プッヒャッホーイ!」
帰りに晩酌用にとコンビニで唐揚げを買い、帰宅すると念願のアルコールを摂取する。
「アニキおっさん臭いっす」
「何かテンションおかしいよな」
仕方なかろう。身内の裏切りにあったのだ。ようやく飲めた酒だ。そりゃテンションもおかしくなるって。
飲みたい時に飲めなかったならポイズンって言葉を今造ってみた。
今日はビールにしてみた。
普段はハイボールだけど無性にビール飲みたくなるときあるよな?
コンビニの袋から串に刺さった唐揚げを出し1つ頬張る。
やっぱり唐揚げはセブン○レブンだな。
さすが最大手だけあるぜ。
もう少し量があれば良いんだけどな……
「それも旨そうだな……」
「さっきまで満足したって言ってなかったか?甚平さんと2人ヤバい腹の膨れかたしてただろ。あの腹はどこにいった?」
「消化した!!」
漫画かよ!
「もしかしたらって思って何個か買っておいて正解だったな。でも華凛、コンビニでデザートも買ってなかったか?」
「仕方ねえだろ?甘いもん食べたら塩気が欲しくなったんだよ」
負の無限ループだな。
結局焼肉屋で華凛と甚平さんは時間ギリギリまで肉を食べていた。
積み重なる皿を見て店長は青ざめてたな。うん……
華夜さんも肉はそこまで食べなかったが生ビールをしこたま飲んで間にキムチを挟み幸せそうな顔をしていた。
生ビールとデザートが原価高いんだっけか?
まぁ店長は青ざめてたけど三人以外はそこまで量を食べれなかったから多分プラマイゼロ位にはなったんじゃないかな?
でも帰る時に華凛が「旨かったな!父ちゃん母ちゃんまた来ようぜ!」と言ったのを聞いて青を通り越して店長の顔白くなってたぜ……
御愁傷様でした……
「ふふふ」
「華夜さんご機嫌ですね」
「コンビニにもキムチが売ってたのよ。迷わず買っちゃったわ」
華夜さんはコンビニのキムチを大事そうに抱えている。
食べて飲んで帰宅したが、飲み足りない人用(主に俺)に帰宅してから二次会をしていた。
華夜さんはあれだけ飲んでもまだまだ平気な様子で今はウイスキーをロックで飲んでいる。
もちろんつまみはキムチだ。
華夜さん曰く「ビールや酎ハイも美味しいのだけれどウイスキーが一番美味しいしガツンとくるのよね」らしい。
試しにハイボールや水割りを進めてみたけど「そんなことしたら薄まっちゃうじゃない」とのこと。
そんな華夜さんを見て甚平さんは華夜さんが元気になって嬉しいのだけれど少し複雑そうな顔をしている。
甚平さんにあれだけ飲めるか聞いてみると「多分全裸になって記憶を無くしますね」だとさ。
甚平さんでも鬼人族では酒に強いほうらしい。
「上には上がいるのですね……」
まぁ、あなたも食べることに関しては充分規格外ですよ?
ピロリロリンお風呂が沸きました、ピロリロリンお風呂が沸きました。
二次会もそこそこに風呂が沸いた合図の機械音が鳴る。
「彩ちゃん、今日はパパとお風呂に……」
「今日は羽歌お姉ちゃんと鬼のお姉ちゃんと入る!」
「おういいぞ」
「あっ……そうですか……」
「私達は長いと思うっすからアニキが先に入ってきたほうが良いっすよ」
「良いのか?それじゃあ先に入るか」
俺は着替えを持つと風呂場へ向かう。
「今日は何のお湯にしようかなぁー草津の濁り湯にでもするかなー」
………………
「行ったかや?」
「行ったっすね……」
「行ったな」
康成を見送った三人は非常に悪い笑みを浮かべている。
「あんたら何かする気かい?」
「それはじゃな……ゴニョゴニョ……ニャホニャホタマクローじゃ……」
「ほう……なかなか面白そうだね……良いよ、母親の私が許可する。でも気をつけるんだよ?」
康成の知らない所で着々と作戦が進行していった。
…………………
「ふぃーーーー1人で入る風呂はやっぱり良いもんだなぁ……」
もちろん彩ちゃんと入る風呂も格別だがここまでゆっくりと入れることは少ない。
結局入浴しながら遊んじゃって上がると結構疲れてるんだよな。
「せっかく1人風呂だし、アレやっちゃうかな?」
康成は湯船から上がると髪を濡らす。
そして棗のシャンプーを使い髪を洗い始めた。
「やっぱり脂をゴッソリ落とす男用シャンプーより母ちゃんのお高いシャンプーのほうが髪に良い気がするぜ」
前に勝手に使ったら「お前には勿体ないよ!」って怒られたんだよな……
今なら客人みんな母ちゃんのシャンプーだからばれないだろ……
甚平さんは俺のだけど……
康成がシャンプーで頭を念入りに洗っていると脱衣場から声が聞こえた。
「康成よタオルを持ってきたでな。ここに置くぞい?」
「銀狐か?サンキュー!あれ?俺タオル持ってこなかったっけ?まぁいいか……」
ガチャ……
後ろから風呂場の扉が開く音が聞こえたため康成は顔を少し上げ鏡で背後を確認する。
「アニキー!!背中を流しに来たっすー!!」
「なぁやっぱり少しキツくないかこれ?」
「大丈夫じゃよ華凛、似合っておるぞ?」
鏡ごしには華凛、羽歌、銀狐が水着を来て立っていた。
「!?!?!?お前ら!?何やってるんだよ!?まだ俺が入ってるんだぞ!」
「だから言ったじゃろ?背中を流しに来たと」
「まっ!待て!俺は全裸だぞ!せめてタオルをくれ」
「あーれれー?アニキどうしちゃったですかー?そんなに縮こまって、女の子みたいっすね!」
「小さな男じゃのぉ。ほれっタオルじゃ」
タオルを渡されると俺は腰に巻く。
急いで髪を流すし後ろを恐る恐る振り向くとやはり三人は水着を着ていた。
「一気に疲れたぞ……それで何で水着なんだ?買ったっけ?」
「変化の練習も兼ねて服を水着に変化させてみたっす!」
「テレビでよ。夏の水着特集をやってたんだ。この夏の最新水着らしいぜ?」
そういうと華凛は赤のハイウエスト水着を強調する。
「私も可愛いのにしたっす!」
羽歌はバンドゥタイプのピンクの水着だ。ギャルが着そうな水着なのに羽歌が着ると可愛く見えるな。
「どうじゃ?我らに欲情するじゃろ?」
銀狐の紐で止めるタイプのハイネックの水着は「サイズ間違えてないか?」と言わんばかりの胸が溢れそうな素敵な水着だ。
「どうじゃどうじゃ?」
そんなに期待した目で見るなって……
「まぁ……悪くない……な……」
「アニキの顔真っ赤っす!」
「うしし!作戦成功だな!」
「興奮するじゃろ?」
「それで何だってんだよ?っつーか恥ずかしくないのかよ?」
「羽歌が言っただろ?康成の背中を流しに来たんだよ。前も言っただろ水着だから恥ずかしく無いって」
そういえば前も村で華凛に背中を流してもらったっけな。
「それで甚平さんは?」
「何か涙目になってたけどなんでだろうな?」
うわぁ……あとでグチグチ言われるやつだ……
「棗殿の許可も貰ってあるから問題なしじゃ!勝手にシャンプー使われそうだから見張っておくれとのことじゃ」
あっバレてら、もう使っちゃったけどな。
「それに俺と初対面で全裸になった奴が恥ずかしくないかとか聞くか?」
おっしゃる通りで……
ぐうの音もでないとはこの事だ。
「それにもう1人来るっすよ」
「もう1人?」
俺が首を傾げていると再度風呂場の扉が開く。
「パパー!!彩ちゃんも来たよー!なつばばに水着出してもらった!」
水着を着た天使が風呂場へと舞い降りた。
「パパー!」
彩ちゃんは走って俺のほうへと向かうが……
「彩ちゃん風呂場で走ったら……」
ツルッ!
あっ……
俺が駆け寄ろうとするが間に合わない。
むにゅん
「ほれっ彩愛よ。言っておるじゃろ?走ったら危ないぞ?」
入り口付近に居た銀狐が転びそうになった彩ちゃんを無事にキャッチする。
ナイスだ銀狐。
「危なかったー銀ちゃんありがと!あれ?これなに?」
転んだ拍子だろうか?彩ちゃんの手には謎の紐が握られており下に引っ張ってみる。
「およ?」
銀狐の首から伸びていた紐のようで紐留めの水着が首から外れ、はち切れそうだった水着が解放され大降りの林檎と表した華凛にも負けていない小降りのメロンが姿を表した。
焼き付けろ本能!脳に刻み込め!
ナイスだ彩ちゃん!
「アニキ!見たら駄目っす!」
急いで羽歌が俺の目を塞ぐが遅い。すでに俺の脳にはっきりと鮮明に刻み込まれたのである。
「いやぁすまんすまん。御目汚しじゃ許せ」
銀狐は後ろを向くと水着をつけ直した。
「彩ちゃんも気をつけるっすよ?」
「はーい。みんなごめんなさい」
俺は彩ちゃんの側に行くと中腰になり同じ目線の高さで「それじゃあ彩ちゃんも身体を洗っちゃおうか」と一緒に移動する。
「うん!」
何故同じ目線の高さかって?
立てないからだよ……
いやぁ……立てないけど立ってるから…
察しろよ……な?




