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湯上がりの女性は良いものだ



風呂から上がった棗と真由美があがり涙目で臀部を抑える羽歌を見つける。



「羽歌ちゃんどうしたんだい?」


「智之の被害者だよ」


「あなた……羽歌ちゃんにいったい何をしたのかしら?場合によっては……フフフフフ」



「真由美!?違うって!?確かに俺のせいではあるが直接は何もしてないから!」



風呂上がりの二人に康成が簡単に事情を説明する。



「はぁ……まったく何をやってるんだい……それじゃあ前にうちのウォシュレットが一番強くなってたのは智之が犯人だったのかい」



「私も家でやられたことがあります……あの時私はあなたにさんざん注意をしましたよね?」


なんと……母ちゃんと真由美さんも被害者だったか……



「いやぁ……そのぉ……忘れてすみません!!!」



おぉ、綺麗な土下座だ……


謝り馴れてるなこいつ……



「あなた?帰ったら……ね?」



「…………はい……」



智之に合掌。




「次はお前らが入ってこいよ」



「そうね、楽しみだわ。銀弧さんよろしくね」


「任せるのじゃ。寝間着も忘れてるでないぞ?」


「わかったよ。おい羽歌、行くぞ?いつまで転がってるんだよ?まだ痛むか?」


「だいぶ良くなって来たっす。まったく酷い目にあったっす……」


「ごめんね羽歌ちゃん、この人に何かお詫びをさせるわね」


「悪かったよ。何か奢ってやるから勘弁してくれな」


「まぁ……智之がそういうならしかたないっすね……許すっす」


「助かるぜ」


「私も勝手に触ったのが悪かったからそこまで気にしないでくださいっす」



確かに好奇心に負けた羽歌にも少しは責任があるからな。


「それじゃあ銀弧、頼むぞ」


「大丈夫じゃよ。何度も入ったからの。それではついて参れ」



銀弧に連れられ三人は風呂場へと向かう。


「よし!飲み直すか。康成、強い酒をくれ!こうなったらやけ&酒だ!」


うちで吐くなよ?



……………


風呂場




「すげー!家の風呂場にしては無茶苦茶広いな!」


「本当ね。浴槽も四人入っても問題無いくらい広いわね」



「そうじゃろ?追い焚き機能がついておるからの、冷めることもない」


「ほへー、便利なお風呂なんすねぇ」


「さっと体を流したら先に入って温まろうぞ」


銀弧がシャワーを捻りお湯の温度を確認すると軽く体を流す。



「こっちは温度でこっちはシャワーの強さじゃ」


「おっ!温かいな!」


「これは便利ね。どんな仕組みなのかしら?」


「すまんが機械の仕組みや技術については我はわからんがの、便利とだけ覚えれば良いぞ」



カポーン。


「ふぅ……何度入っても良い風呂じゃのぉ……」


「気持ち良いっす……」


「家の風呂で足が伸ばせるなんてな……康成の家はもしかして金持ちなのか?」



「まぁ貧乏では無いようじゃがの、この辺りは田舎じゃから土地が余っておるから安いらしいわい。田舎の家と風呂は大きいのが多いらしいぞ」



「へえーそんなもんなのか?」


「そんなもんみたいじゃ」


「お湯が濁って何だか良い匂いがするわね」


「これか?これは確かフロロマンじゃな。入浴剤でこの色は彩音の好きなミカンの香りじゃな」



「確かに良い匂いっすねぇ……ふぃー」


「ちなみに我のオススメはブルーミントじゃな。上がった後に体がスーっとするのじゃ……ん?こっちを見てどうしたのじゃ羽歌よ」



「神様はみんな胸が大きいんすかね?アネキは身長もあるっすけど銀弧さんはアニキよりも背は低いのに胸はアネキ並っす」



「なんじゃ、羽歌は胸が大きくなりたいのか?胸が大きいのも大変じゃぞ?」


「そうだぞ羽歌、動きにくいし肩は凝るしよ。邪魔なだけだぞ?」


「それは持ってるからわかる悩みっすよ」


「棗殿もああ見えて着痩せするタイプじゃから言っておったがの、下着も服も選べるのが少ないと嘆いておったわい」


「ぶー、私も早く大人になりたいっすー。ナイスバディなら族長としての威厳も出そうっすから」


「羽歌はまだちんちくりんだからな」


「それに羽歌は特別小さい訳でも無かろう?」


「周りが大き過ぎるんすかねぇ」


「大丈夫よ羽歌ちゃん、私も村の中では小さなほうだし、康成君も小さくても好きだって言ってたでしょ?」



「何でそこでアニキが出てくるっすか!?」


「あら?羽歌ちゃんも華凛と一緒で康成君が好きなんじゃないの?」


「べべべっ別に好きじゃねーし!?」


「それじゃあ嫌いなの?」


「嫌いじゃぁ……ないっすけど……」


「まぁ……嫌いじゃ無いけどよ……」


「康成のやつモテモテじゃな」


「あら?銀弧さんも好きじゃないの?」


「ほへ?我かや?んーどうなんじゃろなぁ……」


「嫌いなら一緒に住んで無いわよね?」


「正直わからんのぉ……神社がボロ過ぎてな、居候しろと言われてほいほいついては来たが……確かに嫌なら断っておるじゃろうしの」



「今まで好きな人はいなかったの?」


「ずっと休眠しておったし、その前も神として人と直接関わることは少なかったからのぉ」


「みんなはまだまだ恋愛初心者なのね。これから嬉しかったり悩んだり楽しいわよ」


「華夜さんはどうだったんすか?」


「私は体が弱かったし私と遊んでくれる男の子なんてあの人だけだったから」


「嫌々だったんすか?」


「まさか、昔からあの人にぞっこんよ」


「ラブラブじゃな」


「父ちゃんが聞いたらずっとにやけそうだな」



「逆にあの人が私を選んでくれて嬉しかった反面、体が弱い私を選んで大変じゃないか何度も悩んだわよ。まぁそういう度に馬鹿なこと言わないでくださいって言われるんだけどね」



「今じゃ肉体も得たし体も丈夫になったからな」


「そうよ、康成君には感謝しかないわ」


「我はそろそろのぼせそうじゃ、先に洗うが誰かに教えるかの?」


「私も一度上がるっす」


「私はまだ大丈夫よ」


「俺もだ」


「それでは羽歌から洗うかの、まずはこれがシャンプーでの……」



……………




「ふぃー、上がったのじゃー」



風呂から上がった四人は顔も少し赤くなりしっとり濡れた髪が色っぽい見えた。



「あのシャンプーとコンディショナーは凄いわね!髪先の痛みに悩んでたのに一発でサラサラよ。あなたどうかしら?」



甚平さんの所へ興奮した華夜さんが近づく。


「おや、本当にサラサラですね。ずっと髪質に悩んでいましたから良かったですね」



「髪乾かさなかったのか?」


「こっちのほうが色っぽいじゃろ?」



「ナイス判断だ銀弧」



「馬鹿なこと言ってないでさっさと乾かしな。乾かさないと逆に髪へのダメージがでかいんだよ?」



「へー、そうなんだなドライヤーの熱で痛みそうだけどな」


「自然乾燥だと髪が乾きすぎて余計に水分が無くなるんだよ」


「そうじゃったか、それならドライヤーを持ってきてリビングで乾かすかの、みんな集合じゃ!」


「私も乾かしかたのコツを教えるわね」


真由美さんも四人に加わり天童家のリビングではドライヤー講座が始まった。


「なぁ康成」


「なんだよ智之?」


「やっぱり風呂上がりの女性は良いものだ」


「否定できないのが嫌だけどわかるな」


「えぇ、華夜さんも髪がサラサラでさらに美しくなりましたね。シャンプーの香りも良いものです。少しドキドキしました」



「「わかるわー」」



男三人はウイスキーをロックで飲みながらつまみのオードブルを食べる。



「俺らも風呂に入るか?」


「そうだな、ずっと追い焚きにしておくのも勿体ないしな。甚平さんも良いですか?」


「えぇ、楽しみです。入りましょう」


「それじゃあ次は俺達が入ってくるぞ」


「あいよ、こっちは大丈夫だろうからゆっくり入っておいで」



「よし羽歌、続きを飲もうぜ!」


「飲むっす!」



棗にその場を任せ康成達は風呂場へと向かった。



………………



40分後




「いやぁ、やっぱり康成の家の風呂は広くて良いな!」


「風呂場で泳ぐ馬鹿が一人居たけどな」


「本当に髪がサラサラになりますね。広い風呂でした。私でも足の伸ばせる風呂は良いですね」



「でも入浴時間があっという間に感じたな、なんでだろ?」





男の入浴シーンは別にいらないだろ?




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