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青春の死亡。  作者: 三島瑞
12/21

第十二話:尾行(怒田視点)

僕は決めた。

明日は平山くんを監視ストーキングする。


そう、今日の平山くんはなんだか気持ち悪い笑みを浮かべ少し浮かれていた。

そして「嫁とにゃんにゃん」とか言っていた。

危ない店もしくは変な人に騙されているのではないのだろうか。

ふと、一抹の不安が頭をよぎったのだ。


そう、きっとそうに違いない。


次の日。

隣の部屋から鼻声が聞こえてくる。


先に外で変装をして待機する。

数分すると平山くんがやってきた。


髪の毛をセットし清潔感のあるイケメンコーデいつもより目と眉の間が短い、そして少し表情には影が差していた。


原型はあるがいつもの平山くんではない。

てか、ほとんど別人だ。

マジでカッコいい。


僕は高鳴る胸を押さえて後を追った。


商店街を通る。

一本道では気を付けなければ。

昨日の下校中完璧に僕の存在に気づき振り向いていた。

油断したら終わる。


尾行を続けていると大体目的地は絞れてきた。

多分最寄りの駅に向かっているのだろう。

駅での行動を予測しよう。

1、電車で移動

2、駅周辺の店に向かう

3、駅で待ち合わせ

多分1か3であろう。

あの気合いの入れようだ、誰かに会うに違いない。

後を追っていると駅に着いた、するとコンビニ入ってゆく。

僕はバレる可能性があるので外で待つことにした。


-----20分後----


遅い、うんちでもしているのだろうか・・。

出てこない平山くんに痺れを切らせコンビニに入店する。


そして自分の失敗に気づく。


そう、駅中と繋がっている式のコンビニだったのだ。


やっちまったあ!頭を抱えたがまだ間に合うと走り出した。

だが、コンビニのドアに足を引っかけてしまい派手に飛んだ。


やばい、これは転んだ、絶対痛いやつだ。


そんなゆっくりと流れる時間をかみしめていると、大きなクッションのような物に支えらた。

一瞬困惑したがそれを人間の体だと認識するのにそうは時間が掛からなかった。


支えてくれた男性は低くて落ち着いた心地の良い声で言った。


「大丈夫ですか?」


僕はその声には聞き覚えがあった。

大好きな人の声だ。


見上げると平山くんがいた。

平山くんはいつもより大きく見えていつもより格好良かった。

もっと好きになった。


僕は無意識の内に平山君の背中に手を回していた。


困惑する平山くん、愛らしく思えて余計に強く締め付けてしまう。

だが、平山君は状況が読み込めていないらしくパニックに陥っている。


そして平山くんが言った一言に僕は凍った。


「君迷子なの?お母さんは?」


そう、平山君は変装をした僕を迷子の少年だと思っているらしい。

確かに君と身長差は20cmあるだけどそれは無いだろ・・・。


僕は平山君に怒ろうかと思ったがこれは好都合なのでは・・?


僕は少し声を高くしていった。


「ママとはぐれちゃったの。」



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