プロローグーencounter それは奇跡かー
はじめまして。雨の中のAくんです。見つけてくださりありがとうございます。マイペースなので週一投稿となりますがお許しください。タイピング下手すぎるので誤字脱字あると思います。見つけ次第直しますので気長にお待ちください。
ここは地球ではない、別の星、別の世界の話。
この世界には国ごとに王が存在し、その王は不思議な力が使えた。不思議な力と言っても、手のひらから小さな光の玉を出す程度であるが。だが、極稀にその力が強大なものとなることがある。
その者は神のような力を使えるため、神能者と呼ばれている。
そんな世界にいる、主人公ルナは、大国アルカディオの郊外に住んでいたーー
私はぼーっと、窓の外の景色を眺めていた。
窓の外の景色を眺めることで日々すり減り続ける心の整理ができるからだ。効果は実感したことはないが。
あとは詩のネタ探しにもなる。
18歳になった時に試しに詩をコンクールに出してみたけど、受賞するはずもなく。
そんな、そんな平凡なことを考えていた私の目の前にいきなりーー
ドッガッアアン!!
「やあああああ!…は、は?な、何、何なの、なにこれ…」
目の前はすぐに赤い炎、次に煙、そして悲鳴で埋め尽くされる。
私の家もゴウゴウと燃えている。
早く逃げなければ。
が、体が言うことを聞かない。
まるで、夢を見ているような、ゲームをプレイしているプレイヤーのような。
とにかく他人事のようだった。
教科書で見たような景色が、今、目の前で起きている。
炎も煙も、すぐ傍まで来ている。
冷や汗が止まらない。
肩で息をしている。
こんな命の危機を感じても体は動かないのか。
動け。
動け!
すると誰かが私の腕を引っ張った。
私の体はなすすべもなく引きずられ、共に炎の無い方へと、とにかく走った。
何分走ったかはわからない。
が、とりあえず炎のない小道のような場所までたどり着いた。
「…っはあ…っあ…」
膝に手をつき、なんとか呼吸を整えようとする。
命がけで走ったからか、言葉が出てこない。
喋れないかわりに一緒に走った誰かを見上げた。
白髪の男の子のような見た目をしていて、私より年下に見える。
だが、耳は尖っている。
エルフだろうか。
彼は私が息を整え終わったのを見計らって、話しかけてきた。
「お前大丈夫か!?急に爆撃が来てびっくりしたけど、怪我はしてないよな?」
「ああ…うん。助けてくれてありがとう。」
私はペコリと一礼をする。
「お前、名前は?覚えてやらないこともない。」
こいつ、この状況下で何を言ってるのやら。
だが、名前を教えておくに越したことはないだろう。
「私はルナ。あんたは?」
「あ、あんた!?俺はエルフ族!100年も生きてるんだ!お前なんかよりもずっと年上なんだぞ!敬え!」
「エルフで100歳ってことは人間年齢14,15歳くらいだよね?私18歳。」
「うっ…で、でも人生経験ってやつはこっちのほうが…」
黙り込んでしまった。
…さすがにちょっと言い過ぎたか?
「…言い過ぎたかもね。ごめん。」
「ふん!謝るのはトウゼンだ!泣いて謝ってもいいんだぞ!」
「…やっぱ前言撤回で。」
「なんでだよお!?」
そしてリアンは少しの間わーわー喚き始めた。
まるで駄々をこねてる子どもみたいだ。
そして駄々こねが収まった後。
「ルナ…は、この後どうすんだ?」
「特に、行くところはない。両親のところは遠すぎる。」
いきなり真面目な質問が来て驚いたが行くところがないのは事実だ。
「…じゃあさ!俺の旅に付き合ってくれよ!」
「旅?なんの。」
「俺達エルフ族は年々人口が減ってきてる。いわゆる存続の危機ってやつか?だからそれを止めるために、神能者を探してるんだよ。」
「神能者って…あの!?」
冗談じゃない。
神能者って、あの神能者だぞ?
神のような力を使うやばいやつを集めるだって?
「神能者はただでさえ強大な力を有している。まだそれだけならいいけど、この世界にいる神能者は全員、王でしょ!?どうやって集めるの!」
「それは…話し合えばなんとかなる!」
どんだけ無計画なんだ。
「そもそもなんで神能者を集めようと思ったの?その超人的な力で存続の危機をなんとかしてもらおうってこと?」
「まあ、そうとも言えるな。エルフ族の言い伝えによると、神能者全員を集めると自分が持つ一番大事な思い出を失うかわりにどんな願いも一つだけ叶うんだってよ!」
んなバカな…と軽々しく言えないのが神能者だ。
「なあ、お前も叶えたい願い、あるだろ!」
「いや、家燃えちゃったし、もう特に…あっ。」
なんでもいいなら、この街を元通りにすることもできるはず。私の家には大切なものがたくさん詰まっていた。それを、平和を、取り戻せるとしたら…。
「…平和な日常が欲しい。」
「そうか!じゃあさ、行こうぜ!神能者集めの旅!」
行くところもない私にはちょうどいい。また平和な日常が戻るのならば、それでいいだろう。あの時リアンに助けてもらっていなければ私は確実に死んでいた。せめてもの恩返しに、旅についていってやろう。
「しかたないな…。行ってあげる。」
「な〜んで上から目線なんだ!俺のほうが年上…!」
かくして、全てを失った私と、自分の種族の存続を目指すエルフの旅が始まった。
最近体力がなくなってきてて悲しいです。




