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目を覚ませば異世界へ…  作者: 今野常春
異世界でするべき事、その立場って…
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第十六話 詠唱破棄再び…

 手が痛いです…三時間で七千以上を打ち込むのはきつかった…

 でも当たり前なのでしょうか?

 翌朝、予定通りに日の出とともに移動を開始した。問題が無ければ、領民が行動を開始する辺りで帰還を果たす事が出来る。オリマッテは事の次第を書き連ねた書簡を鳥へと持たせて主人のブラスト辺境伯へとやった。

 さしたる問題も無く彼等は村へと帰還を果たす。此処でも事前に使いをやっていたオリマッテは歓迎を受ける。何といっても放置しては問題となるゴブリン討伐である。内容は知らされていないとは言え褒め称えられるのは当たり前である。


「皆ご苦労さん、暫くは休みだ自由にしてくれ。それとサラ、君には暫く此処に滞在して貰いたいのだがいいかね?」

「はい、構いませんが…」

 彼女は終われば直ぐ帰るものだと考えている為に、どう言った理由かを知りたかった。これにはそう考えるだろうとオリマッテが確りと答える。

「報奨金の問題だよ。一括して此方に送られてくる。済まないが我が領地とフロランスの領地では交通の便が悪くてね。金銭を持たせての移動が不安なんだよ。だから滞在して貰いたい。ついては当家に…」

「その話ですが」

 サラはそこで彼の話しを止める。勿論強いているのは彼であるから、受け入れられる我儘は聞く考えである。

「なんだね?」

「申す訳ありませんが、コンド殿の家にお世話になれませんでしょうか?」

 これにはオリマッテだけではなく、孝雄実も他の者も驚く。だが、これに異を唱える事はなかった。必要な物資はオリマッテが支給している状況なのが孝雄実の家である。作物なども植え付けたばかりであり、収穫時期はずっと先だからである。問題は部屋の問題である。それも彼等が確りと解決すれば良い話しである。


「ふむ…どうかな孝雄実?私としてはサラの意見を尊重したいのだが…」

「部屋は問題ありませんが…ベッドの数が足りません、オリマッテ様」

 孝雄実に代わってエレオノーラが答える。

「そうか、それは此方で手配使用。それをクリアすれば問題ないのだな?…うん、ならばいいだろう。それじゃあサラは暫くの間孝雄実の家で暮らしてくれ」

「我儘を受け入れていただき有難う御座います。コンド殿暫くの間よろしくお願いします」


 サラのベッドはなんてことはなく家に運び入れた。これを率先して行ったのはマリアンである。

「よし、これでいいな!」

「ありがとうマリアン」

「いいって、サラ暫く宜しくな!!」

 孝雄実とエレオノーラは二人の中の良さをマジマジと見ている。

「なんか、仲良いよなあの二人」

「そうね、どこかでウマが合うのでしょうね」

 鬼の出現、深い森の賊退治そして今回のゴブリン退治と休む暇が無かった彼等はこれで心の平穏を得られると考えていた。


「うわーすげぇ成長してるな…」

 孝雄実は裏庭に在る広大な畑を見に行った。作付から数日程であるにも拘らず、ジャガイモは分からないが人参や等はその成長を見る事が出来た。信じられない成長速度である。

「そうなの?これくらいが普通じゃないかしら…」

「そ、そうなのか…」

 彼女はそう言って、自分で水を用意する。当然詠唱破棄であるが此処にはそれを知らない女性が居た。


「なっ!今のは…え、エレオノーラ殿今のは詠唱破棄ではありませんか!?」

 サラは衝撃的な光景を目撃した。孝雄実と彼女が農作物に水をやらないとと、成長を確認する事も含めて裏庭へと出た。孝雄実の魔法で耕されたとマリアンから説明を受ければどの様なものか、と二人の後に続いたのだ。そこでエレオノーラの詠唱破棄を目撃するに至ったのだ。

「ええ、そ、そうですが?」

 サラは彼女の腕を掴み、そこから揺らし動かさんばかりにいた。顔は真剣そのものである。


「ど、どどどど、どう言うことですか!?なぜ、なぜなぜなぜ!」

 混乱してサラは自分自身が言いたい言葉が出無い。

「サラ落ち着けって、エレオノーラにそうやっていたら話せないだろ。エレオノーラ、水は私が撒いておくから説明頼むよ」

 彼女はそう言うと水の入った桶を受け取り畑に出て行った。




「えーっとそれじゃあお話ししますけど…」

 説明をするべく室内へと戻る。彼女はサラを落ちつけるべくお茶を出して席に着いた。

「お願いします!」

 目はさあ話せ!直ぐ話せといった感情が籠っている。

「まず最初に断っておきますが。これから話す事サラ様以外にお話しなさらないよう、お誓いしていただきます」

 お願いではなくして、誓約させるのである。身分から言えばエレオノーラから言い出すことは出来ない。爵位はないが、その娘であるサラには言ってはいけない言葉である。言い換えればそれだけの内容をこれから話すと示唆しているのだ。


「分かりました。私、サラ・フロラントは主神フェルッソに誓う。これからの事は私の中でのみとすることを宣言する」

 これがこの国での誓いのやり方である。何かを絶対にもらさして欲しくない、約束を違えて欲しくないという場合はこのようにするのだ。

「それでは、詠唱破棄ですが。サラ様は可能だと教えられましたか?」

「何を言う。それは既に出来ないと学会でも結論が出ている話しではないか!」

 立場が違えば教育状況は異なる。誰もが教育を受けられる世界ではありえない。エレオノーラはオリマッテにその才を認められて一程度の教育を受ける事が出来たが、一般の子供は簡単には教育を受けられない。マリアンを始め、ロドムとウォーレンはそれに該当する。オリマッテに使えるようになり、読み書きは出来るようになった後者の二人である。


 では魔法を使用する者とは…それは運である。突然魔法が発動する訳ではない。そう考えられるのは詠唱を行うからである。それを行うには識字の問題が在る。魔法六大元素は基礎知識のもと、各魔法には手順に沿った詠唱を行うのが常識である。初めてその魔法を行使する為には、一度詠唱が書かれた本を手に持ち、読まなければならないのだ。以後、その手間は必要ないが、初めてはそうしなければならない。

 ロドムとウォーレンはそれを習う時期を逸したのだ。また周囲にもそれを知る者が居なかったと言っても良い。エレオノーラはオリマッテが此処へとやって来て、落ち着いた時期に目にとまったからと言う理由が在る。貴族を除けばそう言った理由故に魔法を使えない者が多数居る。だから運と言う言葉を用いたのだ。

「そうですね。ですが私は魔法を詠唱破棄で行えました。それに…詳しく見ておられましたか?私は魔法を出すのに何も手に持っていなかったのを」

 そう言われてあの時の事を思い出す。詠唱破棄が印象に残りすぎて見落としていたが、記憶力は優秀である。はたとして思い返してみれば確かに何も持っていなかった。魔法の水は指先から出ていたのを彼女は思いだす。


「い、言われてみれば…」

 驚きの連続でサラは虚脱している。彼女の血の滲む努力は家宝であるカラドヌルクだけでは無い。魔法から始まり、剣術、槍術、体術等先頭に必要な技術、知識を叩きこまれている。それが走馬灯のように頭に浮かんでは消えている。

「サラ様が思っておられる事は分かります。一体なんであったのか、そうではありませんか?」

 そう言われて彼女は言葉なく頷いた。

「それは私もそうでした。孝雄実が突然私とマリアンの目の前で、いきなり詠唱破棄を行いましたから…」

 その時は悔しさなどの感情で泣きましたけどねと、一部事実を歪曲して話す。あの時はどさくさに紛れて口付をしていたのである。


「しかし、それはつまりコンド殿がそのお元であるとエレオノーラ殿は仰るのですか?」

「そうです。孝雄実が言うには私たちと彼とでは発想が違うのだと言っています」

「発想…?」

 サラにはその違いが分からなかった。発想とはそもそも何であるのか、そう尋ねようかと考えた時エレオノーラが話しを続ける。

「そうです。私たちが魔法を発動させるに当たり必ず頭で詠唱の文言を思い浮かべますよね?」

 彼女はそれに無言で頷いた。

「しかし、孝雄実は詠唱の文言では無く、物をイメージしているのだと言っています」

「…物のイメージ?」

「はい、お尋ねいたしますが私が水を出しましたが、水とは何でしょうか?」

 それに対してサラは何をばかな、と思い立ったが回転の速い彼女の中で言うのを控えた。水とは何だと言われて明確にこれが水だと言えなかったからである。目の前に出されたお茶とて突き詰めれば水である。


「難しいな…水と言われても色々な種類が生まれてしまう。明確には言う事は出来ない」

「しかし、孝雄実はこう言っていました。ゲンシだと。私たちが目に見えない程小さくすれば、水はゲンシなのだと。未だに何を言っているのかが分かりませんが、彼はその言葉を根拠に私よりも自由自在に詠唱破棄を行います」

 エレオノーラの言葉にサラは絶句する。嘗て一度だけそのゲンシと言う言葉を耳にした事が在る。『呼ばれた者』に関しての授業である。『魔法とは簡単である。頭で想像するだけで良い。物質はゲンシで…』かつて存在した、『呼ばれた者』が残した言葉であるとされている。

 文言は異なるがしかし、内容は似通っている。そう思い、サラは尋ねる。


「コンド殿は『呼ばれた者』なのですね?」

「はい。そこまでは情報開示が為されていませんでしたか…」

「残念ながら…しかし、いかに隠そうとも何れはばれることでしょう…」

「話しを戻します。私はそのゲンシが分かりません。しかし、イメージだと言われて孝雄実が水を出し、それを頭に思い浮かべた結果成功しました」


 そう言った後、直ぐにサラは立ち上がる。そして、ハッとなり席に着いた。

「それでは人類とは何をしていたのでしょうか…詠唱破棄がこんな簡単なことで……」

「固定観念とでもいいましょうか、恐らくこれは駄目だ。出来ない、それを高名な魔法使いが言い出した。それが当たり前なのだと思っていた事が原因ではないかと…」

 そう言われて、サラは思案に耽る。言う事は一々が最もであった。

「それからというもの水に関しては詠唱破棄が可能となりました。まだ練習が必要ですけどね」

「私にも可能でしょうか?」

 サラは懇願する様な目で尋ねる。しかし、こればかりは孝雄実に頼るしかないのだ。


 タイミング良くと言うか孝雄実たちが水撒きから帰って来た。

「ただいまー」

「戻ったぜ!」

「お帰りなさい二人とも」

 エレオノーラはそう言うと立ち上がり、飲み物の用意を始める。


「それでどうだったサラ、問題は解決したか?」

 マリアンが尋ねるとサラは首を振る。そして孝雄実へと振り向くと乞う言葉を発した。

「コンド殿、詠唱破棄のお話し聞きました。是非私にもご教授いただきたい!」

「そうだ、私にも教えてくれよご主人様!前に言っていたよな教えてあげるってさ!!」

 マリアンはこれ幸いにとサラの提案に乗り孝雄実に求める。

「そう言えばそうだったな」


 というわけで、再び裏庭へと出る。勿論畑以外の場所である。四人は孝雄実を中心に立つ。

「うーん、はっきり言ってイメージとしか言えないんだよ。エレオノーラにはさ俺の魔法を見せて成功したんだ。それに比べるとさサラは火と風、マリアンが土だろ…」

 そう言って先ずはと火の魔法を発動させる。少し離れる様に言ってから指先に火を灯す。それにも三人は声を上げる。エレオノーラも水と火の元素を使用する。


「コンド殿それがどれほど凄いかは…分かりませんよね……」

 詠唱など唱えることなく、火加減を調節までして発現させる孝雄実にサラは諦めた感じで尋ねた。

「そうだな。そもそも俺にはイメージせずに詠唱だけ唱えるだけで出せる方が不思議なんだよなー」

「ご主人様は全く詠唱を知らないのか?」

「知らないよ。そもそも最初から魔法だとかって言う認識で使って無かったからな」

 孝雄実はあんな事、こんな事的な考えで使用していたのが始まりである。深い森の中でボウガンを用いて賊を射殺した。あれがそもそもの始まりで、エレオノーラが言わなければ魔法と言うことすら分からなかったのだ。


「じゃあどうやって?」

「そうだな…ボウガンの場合は構えるだろ、で相手を狙う。矢の形を頭で思い描く。それをボウガンにセットする。すると頭にカシャンって音が響くんだよ。俺はそれをセット完了って認識している。後は引き金を引くだけだ」

 この説明はエレオノーラも初めての話しであった。そして、もしかしたらと家に置いてある弓を持ってきてやってみた。するとどうでろうか、水製の矢が現れたではないか。孝雄実と違うのは最初から形が存在している事である。彼の場合は引き金を引いて放たれた後に現れるのだ。


「で、出来ちゃった……」「ギャオ!」

 ブラックが褒める様に彼女に一鳴きする。まさかと思い行ったら出来てしまうその感動たるや、他の者も早く味わいたいと余計に彼に促す。

「サラからなほら、俺が出す火を確りと見て、目に焼き付けるんだ。それを頭の中で確りと思い浮かべろ。…自分の指から火を出している様にイメージするんだ!それで魔力をって!」

「出来たぞサラ!出来た出来た!!」

 サラはイメージを頭の中でと言われて目を閉じていた。彼の指示は耳でしっかりと聞いているから問題はないが、まさかそれだけで出来るとは思いもしなかった。つまりは半信半疑、以下のものである。しかし、マリアンの言葉で目を開けると自分の指から火が出ているのを見て漸く信じる事が出来た。

「……」


 三人は暫くしてもサラが何の反応を示さない事に訝しむ。火は既に消滅している。気に為ってマリアンが調べてみると…

「ご主人様…サラ気絶してるぜ」

 立ち往生為らぬ立ち気絶?であろうか、感動のあまり、気絶する事が在るのかは筆者は分かりかねるがそれでも気絶していた。


 マリアンには次いで詠唱破棄を覚えさせなければならない為にエレオノーラがサラを室内へと運んで行った。此処には彼とマリアンそれからホワイトが付き添っている。カラドヌルクの存在が無いのはこの日はサラが身に着ける腕輪がそれであったのだ。

「マリアンは土なんだよな…」

「ああそうだぜ!こうなんて言うか、ドッカーンとすげぇ奴を頼む!!」

 そうは行ってもと孝雄実は考える。土の魔法では何が出来ると考えると、攻撃魔法では余りない様な気がしてならない。よくあるのは錬金魔法で金属系や等を生み出したりする事であろうか。

「う、うーん…凄いのか……?」

「もしかして無いのか?無なのかよ!ご主人様ー!!」

 彼女は縋る様に悩んでいる孝雄実に言葉を投げ掛ける。

「土を…いや、それだと土壌改良になるし…ブロックを加工も駄目だな。でも…そうだ!」

 悩んでいく度にしわが出来ていた孝雄実である。しかし、大声で閃いたとアピールをした。


「うわっ、なんだよ大きな声を出して。吃驚するだろ!!」「ガウッ!」

「ああ悪いな、マリアンにホワイト。それでさマリアン、ゴーレムって知っているか?」

 孝雄実がそう尋ねると聞き慣れない言葉に記憶を穿り返そうとしている。しかし、どうにも分からない様な顔で彼に答える。

「わっかんねぇ。土の魔法はさ、確かに数が少ないんだけどさ…」

 他の魔法よりも土の元素は数に限りがある。その分人間には重要な魔法なのだが、マリアンはその手の知識が欠乏している。

「実際見せた方がいいかな…おっ、サンキュホワイト!」

 タイミング良くホワイトがボウガンを持ってくる。流石にそれが無いと厳しいと判断したのだ。


「俺の国には百聞は一見にしかずって言葉が在るんだ。口で説明するよりも見せた方が早いだろ……」

 孝雄実はそう言って矢を構える。詠唱破棄はあくまでもレベルに応じてである。エレオノーラが水の魔法を詠唱破棄出来たのもレベルが一定数を超えていたからである。

 引き金を引く訳でもない。ただ、構えると地面に狙いを付ける様に斜め下に向ける。するとどうだろう。いきなり地面が揺れ出したと思えば土が盛り上がり、それが序々に人形へと姿を変えていった。

「おっこれ可愛いなご主人様!」

 二人の前に現れたのは手のひらサイズの人形であった。但し、目鼻口等のパーツはない。丸いボールが顔でその下に大きめなボール。此処までは雪だるまの形である。そこに手足が生えている。


「ゴーレムって言うかさ、この様な人形を作成して操れたらどうかなって。ほらマリアンは元賊だろ?命令とか出すの得意そうじゃん。だったらさ、こんなのを一杯作ってみたらどうかなって…」

 孝雄実がそう言いつつもそのゴーレムもどきは意思を持つようにマリアンの手の上で踊っている。

「そうかな…確かにあの当時は一杯部下が居たけどさ…うん、分かったよ!先ずはやってみるそれから考えるよ」

 そう言って彼女は直ぐに取り掛かった。やり方はサラと一緒に説明を受けていた為にどうするかは分かっている。問題は土の場合発生させるのではなく、生み出すのである。それも土からである。


 マリアンは土に意識を向かわせ、先程の人形の形を少しいじってみようと頭の中で思い描く。ホワイトはその瞬間に耳をピンとさせたのを誰も気が付きはしなかった。彼女は少しずつ、イメージを膨らませては土がそれに合わせて変化を付ける。

「いいぞ。そうだマリアン!」

 孝雄実の声も既に彼女には届かない。それだけの集中力を求められているのだ。だがその努力は実を結ぶ。孝雄実が作り上げた物よりも、腰ほどの高さまで在る人形を造り上げる。丸っこい感じが特徴であったのに対し、彼女のは人型により近い造りであった。手も一応は物が持てる様に設えて在る。


「はぁーはぁー」

 これだけで彼女は息を切らす。

「すげぇえよマリアン!出来たじゃん!」

 彼女がこうなるには訳が在る。使用出来る魔法の種類は分かっていても詠唱を知らない為に今まで使った事が無かったのだ。ではなぜ使えたのか、それは彼女の戦闘経験と魔法を見て来たということからであった。他にも理由は在るが今は控えさせていただきたい。


「やべぇえな魔法ってまさかこんなに疲れるなんて思わなかったぜ…」

 マリアンはそう言うと気を失った。

「マリアン!」

 寸での所で抱きしめる孝雄実は、そのままサラと同じように中へと運ぶのであった。

 残されるはホワイトと土の人形である…


『驚いたわね。まさかここまで出来るとは思わなかったわ…』

 ホワイトはそう言うと目の前の人形を前足でつつく。それでも壊れない硬さを持っている。

『強度もまあまあね』

『二人とも多少出来る様にはなっているけれど初歩よね…さらなるレベルアップは欠かせないわね!』

 そう話してはいるが子虎が大きく吠えている様にしか聞こえないのであった……





 最後までお読みいただき有難う御座いました。

 サラが孝雄実の家を指名した事には訳が在ります。それはまあ次話以降と言うことで…

 詠唱破棄について書きましたが、ちと急すぎたでしょうかね?


 ご感想等お待ちしております。

 それでは次話で御会い致しましょう!

                今野常春

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