↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/4

第四話………う、ん

なんか中途半端に投稿しちゃったんで、今週中には書き終わらせます。

俺が学校行くと宣言してから、怒涛のような時間が経った。


まず制服を着なければとお父さんが制服を取り出してきたので脱ぐか、とスウェットに手をかけようとしたらお母さんが顔を真っ赤にして慌てて出て行った。

ん?と首を傾げていると、和樹とお父さんから駄目だろう!とお叱りを受けた。何でも、いくらお母さんでも年頃の息子の着替える姿を見せてはいけない。女は狼なのだから無闇矢鱈に肌を見せては駄目だろうと。おいお父さんや、仮にもあんたの妻だろ。


しょうがないと自分の部屋で着替える事になったのだが、ブラウスを着ようとしたら和樹が「ちょっ!?」とダメ出ししてきた。今度は何だと思っていると、「ブラジャーしなきゃダメじゃないか!」だそうだ。

ブラジャー…マジか。和樹もしてんのって聞けば「当たり前だよ、男だもの」と返ってきた。知らん。つーか男がブラジャーして何の意味があるのかマジわかんね。そーいえばお母さんは付けてなかったような…。


渋々と和樹がタンスから取り出した花柄のブラジャーを戸惑いながらもつけ、白ピンクの制服を着た。等身大の鏡を見れば激しく似合わねーとガックリしたんだが、和樹を始めとする両親は似合ってるとカメラとビデオを回していた。ああ、フラッシュが眩しいぜ。


なされるがままにはねている髪を丁寧にブラッシングさせられ、可愛い可愛いとベタ褒めされ、何故か家族写真を撮り、お母さんは名残惜しそうに会社へと出掛けて行った。


俺たちも学校へ行こうと玄関を出ようとするが、ギリギリまでお父さんが心配そうに言ってきた。ハンカチとティッシュは持った?防犯ブザーは?何かあったら和樹を頼るんだよ?知らない人にはついていっては駄目だからね?次から次へと出る言葉を頷くも右から左へと流した。いちいち覚えられっか。まあ俺の事が心配なのは嬉しいけど、今時のドラマでもんな心配性な父親はいないぞお父さん。


和樹もうんうん頷かないんだよ、どんだけ俺過保護に接せられてんだ。ちょ、鞄まで持とうとしなくていいから!俺そんなにひ弱じゃないから!あ?そんな細い腕で鞄持ったら折れるって俺は何処ぞのお姫様かっ!!ペンより重いものは持ちたくないのとか言わんぞ俺は!!


何とか鞄を死守した俺は内心グッタリとしながら家を出た。ふぅ、と道を歩きながら隣で歩いている和樹を見れば途轍もなくニコニコしていた。どうしたと聞けば、俺と一緒に学校に行くなんて夢みたいで嬉しいんだと。どんだけ嬉しいんだよ、と呆れ半分照れ半分でいればギュッと空いていた左手を掴まれた。ギョッとする俺に、倒れたり迷子になったらいけないからとイケメンオーラを放ちながら言う和樹に何も言えなくなる。そーかそーか、もういいよ、好きにしたまえブラコン和樹くん。本当に嬉しそうな和樹の手を握り返せば、少し驚きながらも「兄ちゃん大好きっ」と顔を赤くしながらにぱーと笑った。うわっ眩しっ。


暫く歩けば、同じ制服を身に纏った男児が道を歩いているのがチラホラと出てきた。ふーむ…なんか美形率高くないか?タイプは違えど皆美男美女な気がするのは気のせいか?ジーと見回してみれば、美男美女達も後ろに歩く俺達を見てザワめいた。え?思わず首を傾げてしまう。なんでそんな驚いた顔してんだ。なんか和樹と俺を見比べてるし。あれか、いい年した高校生が手を繋いで歩いてるからか!


一人納得していると、和樹の手の力が少し強まった。ん?と和樹の方を向けばブスーと不機嫌そうな顔をしている。なんでだと和樹の名を呼べば「なに?」と光の速さで菩薩のような笑顔に大変身した。あえてそこはスルーし、どうしたと聞けば「男は兎も角女が兄ちゃんに色目を使ってるのが嫌だ」と言っていてはっ?となる。え、え、え?色目?和樹なら分かるが俺みたいなブサイクなんて嫌悪の目でしか見られないと思うんだが…。あ、美醜もあべこべだったっけ。危ない危ない忘れてた。

俺の様子に気づいたのか和樹はため息を吐きながら言ってきた。



「兄ちゃんは身内贔屓無しで綺麗なんだからな。絶世の美男子なんだからな。多分というか絶対学校でもこれの比じゃ無いくらい好奇心の目で見られるから、気をつけるんだよ」


「………う、ん」


「よし」



満足したように頷く和樹をよそに、俺はこんな視線をこれ以上浴びるのかと戦慄した。未知の視線だからこそ恐ろしいことこの上ない。あぁ、なんか胃が痛くなった気がするのは気のせいだろうか。嫌だなー俺はブサイクなのに綺麗って本当気が狂いそうなあべこべ感だ。


和樹に見えないようにそっと右手で腹をさすりながら、俺は内心大きなため息を吐いた。





.


とりあえず終わり。

次は学校だ!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。