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6話 シルフと旅立ち!

『『『えぇ~~~~~!』』』


エルフの皆様の絶叫をライブで御届けしております。


皆様こんばんは、内藤彰です。


現在、俺の目の前に精霊が飛んでいます。


身長は20センチ程、髪は黄緑で腰のあたりまでのびており、服装は薄い緑色のワンピースを着たカワイイ精霊です。


「君はいったい?」


現状をのみ込めず質問してしまう俺、シルフは笑顔のままもう一度自己紹介をする。


「言わなかった?私はシルフ、四大精霊の1人シルフだよ!よろしくねマスター!」


改めて自己紹介をされて呆気にとられながらも、

「あぁ、よろしく」としか言えない俺、


「私達との契約だったのに、何でシルフと契約しちゃってるのアキラ?」


目の前に浮かんでいるシルフの後ろから、ナルが声をかけてくる。


「安心してナルちゃん、あなた達とマスターとの契約もちゃんと成功してるから、でしょマスター?」


そこで、両手の甲を確認すると・右手の甲には深い青の魔方陣が、左手の甲には清んだ水色の魔方陣が浮かび上がっている。


ナルとルカに手の甲を見せる、二人は安心していたが、俺はそんな二人に違和感がある。


「なぁ?・・・気のせいだったら良いんだけど、二人とも大きくなってないか?」


アキラの疑問を、二人は自分を確認し驚いていた。


「本当だ!少し大きくなってる!」


っとナルが言うと


「うん!デッカクなっちゃった?」


っと疑問系なルカ。


「「それは、アキラの魔力の量が多かったせいね。」」


っと、ルーティンとレインが同時に口にする。


どうやら、俺の魔力が二人の体を成長させたらしい、3ヶ月前までは2メートル程だった体が、今では3メートル近い体長になっていた


「しっかし、ナルちゃんとルカちゃんだけじゃなく、シルフ様と契約をしちゃうなんて、アキラ君はどんだけ規格外なのかな?」


レインは驚きを通り越しあきれていた。


「まぁ、初めて会ったときに10メートルに近い大きさのウォーターボールを撃ってたから、驚きはしないわ・・・でも、2人同時に契約させといて本当に良かったわ、ナル1人だったらアキラの魔力にきっと耐えきれなかったでしょうから。」


ルーティンは感慨にふけながら1人納得したように頷いていた。


「俺の魔力の量って、そんなに凄いのか?」


俺の疑問に答えてくれたのはシルフだった。


「マスターの魔力の量はすごいよ、子供とはいえ神獣のフェンリル2頭、そして大精霊の私と契約してまだ魔力に余裕が有るんだもん・・・たぶんだけど、マスター1人でも国を1つ鼻唄歌いながら落とせる位じゃないかな?」


シルフの説明に驚きを隠せない俺、そして、話を聞いていたレインさんは何故か興奮していた。


そして・・・トラストの里の長レインは空を飛んだ。


「アキラ君、私とけっ『ダメよ!』あひゃん!」


シルフの説明に興奮し、何かを言いながら俺に飛びつこうとしてルーティンに撃墜されるレインさん、

神殿の床に大の字に張りついていた。


うん・・・この人は地面が大好きなんだなきっと、俺の心の中では、(レインさんは地面が大LOVEの人)

っという位置付けが完了した。


「それで、この後はどうするの?」


大の字に張りついたレインさんを前足で踏みながら、ルーティンは俺の答えを待っていた。


「もちろん旅をするよ!」


せっかく異世界に来たのだから旅をしていろいろ見て回らなきゃ損だよな!


「そう・・・ナルとルカはどうするの?」


ルーティンの質問に二人の返事は、


「「もちろん行く!」」


即答で帰ってくる返事、ルーティンはため息をつきながら「たまには帰ってくるのよ。」っと快く旅立ちを祝福してくれた。


「私は、マスターと契約しちゃってるのでもちろん一緒にいきます。」


シルフも同行するのも決まった。


「でも、ナルとルカはデッカクなっちゃったから目立つだろうな!」


ナルとルカの成長した体を見て心配をしていた俺にシルフが説明をする。


「契約は終了してるから、ナルさんとルカさんの体のサイズはマスターの自由に変えられますよ。」


っと言ってくれたので試してみた。


両手の魔方陣に魔力を集めて念じてみる。


(1メートル位になれ!)


すると、ナルとルカの体は小さくなり念じた1メートル

程にちぢみ、


「おぉ!ナルとルカが可愛くなっちゃった!」


ナルとルカは照れているのか、顔を明後日の方向に向けた。


「アキラ君・・・これセンベツ、持っていきなさい。」


皮の袋をレインさんが投げて来たので受けとると、中には金貨三枚、銀貨十枚、銅貨十枚、そして石のお金石貨が十枚入っていた。


「ありがとうございます!」


受けとるとズボンのポケットに皮の袋を入れた。


「このトラストの里から、西に向かうとアルム王国があって、東に向かうとファナリス王国、南に向かって海を渡るとカートル帝国が有るけどどこに行くのかな?」


アキラは少し悩んで、


「アルム王国から回ってみようかと、あれ?北側には国は無いんですか?」


アキラの疑問を、レインは少し驚きながら話す。


「何を言ってるの?北は未開の地で魔物巣窟よ、王国やギルドが魔物が国に入らないよう討伐や、撃退をおこなっているけど、旅をしようなんて誰も思わないわ。」


アキラは、そうなんだみたいな顔をしながらナルとルカ、そしてシルフの3人に声をかける。


「それじゃあ、旅に出発しようか!」


ナルとルカそしてシルフは顔を見合せ、


「「「うん!」」」


笑顔でアキラに答える。


「「母さん、いってきま~す!」」


っと、声をかけるとルーティンも、


「いってらっしゃい、いろんな経験をするのよ!」


気楽に送り出していた。


「よ~し!異世界を満喫するぞぉ~~!」


意気込むアキラにナルとルカ、そしてシルフがついていく。


「君達の旅に幸あらん事を!」


レインは見送りながら祝福してくれた。


そんなレインにお礼を言いながら歩き出す、アキラ達を白んだ空と朝焼けも祝福しているようだった。




いよいよ旅に出発です。



感想や誤字脱字のメッセージ御待ちしております。

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