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聖痕の聖騎士〜溺愛?狂愛?私に結婚以外の選択肢はありますか?〜  作者: 白雲八鈴


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541 適任者に任せるべき

 ちょっとおかしなことになっていない?

 なぜ、王城に異形が入り込んでいるわけ?


 だって、黒狼の人たちがいるんだよ?

 いや、彼らは王族に害をなさなければ、動く必要がない。


 そして、人食いの何かを今ここで始末すると、王城に常闇が開く可能性がある。

 可能性というか、貪欲な世界は絶対に食べようとしてくる。

 それは不都合だ。


 王城で常闇が開けば、聖女お披露目パーティーが延期になる可能性がある。

 すると、王様の阿鼻叫喚地獄を作ろうぜ作戦も延期となり……ん?それは別にいいかも。


 こちらに時間の余裕ができる。

 いや、ヴァルト様の家の件が、他の貴族に行われるかもしれない。


 うーん。困った。


「その人食いは放置してもいい?」

「獲物を見定めているというかんじでしたが、行方不明者がいなければいいですね」

「既に食べられている人がいるかもってこと?」

「さぁ?」


 翠は首をかしげている。そうだよね、わからないよね。


 しかし、王城に何故異形が入り込んでいるのだろう。……違う。違う。違う。ここは閉じない常闇が地下にある。


 この城は一番危険なところだと考えていいということ。

 だから、聖女がこの王城にいなければならない。この一番危険な場所を守り、常闇に蓋をするように居座るのだ。


 だけど、その役目をルディの母親は自死をして放棄した。だから、この王城に異形が入り込んでしまっている。


「どうしよう。根本的な問題が発覚してしまった」

「いや、元々問題だらけだろう」


 ファルがそういうも、王城の現状がどうなっているか先に調べないといけないと思う。


「酒吞と茨木、昨日散歩していたとき、気になったことはあった?」


 翠が少し王城をウロウロしただけで、異形を見つけたのだ。数時間ウロウロしていた二人なら他にも何か見つけている可能性がある。


「あ?別にねぇなぁ。人間が多いというぐらいか?」


 酒吞。ここは王城だから出入りする人は多くて当たり前だと思う。


「小物がコソコソと逃げて行くのが目に入ったぐらいですか」


 ああ、酒吞はその小物というモノが目に入らなかったということだね。

 しかし、小物はそれなりにいると……ん?ちょっと待って、この言い方は酒吞と茨木から見て小物ということだよね。


 酒吞と茨木に視線を向けたあとに、翠を見る。

 うん、なんだか纏うオーラが違う気がする。翠は人畜無害という感じだ。


 逆に酒吞と茨木は、存在感そのものに威圧がある。近づくのは避けたいという感じだ。


 もしかして小物って、その人食いも入るってことじゃないの?


 これは放置していい問題?いや、人食いがいるとわかった以上放置するべきじゃない。


 私は一人、ぐるぐると考え込みとある人に任せることにした。そう!ここには適任者がいる!




「私にどのようなご用でしょうか?どのようなご命令でも命じてください」


 ガタイのいい隻眼の団長(コマンドール)が私の前で跪いている。あの?私は団長に命じるつもりはなく、ただお願いをしようと呼んでもらったのだけど。


 そう!聖騎士団をまとめる団長(コマンドール)が王城に待機中なのだ。そして今日には各部隊の隊長が集まるようになっているらしい。


 だったら、彼らに団長から命じてみらえばいいのだ。


「命令ではなくて、お願いなのだけどね」

「はっ!」


 いや、この雰囲気からして命令と思われるのかもしれない。

 偉そうに一人掛けのソファーに座るルディの膝の上に乗せられている私。まぁいつも通りだ。


 そしていつもは定位置に座っているファルがルディの参謀のように背後におり、何故か悪魔神父もその反対側に控えている。ヴァルト様たちは壁際に並んでおり、酒吞たちは離れた場所からこちらの様子を窺っていた。


 たぶん神父様が悪魔参謀のようにいるのが悪いのだと思う。


「王城の中に異形が混じり込んでるらしいの」

「なんですと!」


 やはり気づかれてなかったらしい。

 凄く驚かれた。そして神父様もピクリと反応をしたから、その異形は人の目を避けているのか、よっぽど人に化けるのが上手いのかだ。


「朧……黒狼の者に確認をさせたら、下働きの人が数人行方不明になっているらしいの」


 あの後、朧に行方不明の人がいないか調査してもらった。どうやら最近見かけなくなったという人が幾人かいるらしいことがわかった。


 確かにこの城で働く人は多いとは思う。

 年に一人か二人ぐらいは突然仕事を辞めて居なくなる人はいるらしい。


 しかし、秋ぐらいから見かけなくなった人が多いと。


 それと並行して翠と茨木にどれほど異形がいるのか調査してもらった。

 酒吞はこういうのは向いてなさそうだから、追加でお酒を渡しておいた。用意したのは私じゃないけどね。


「それでね。討伐するのはいいのだけど、流石に王城内で常闇が開いたままというのは駄目だと思うから、そこはシェーンに閉じてもらおうと思っているんだよ。いいよね?」


 ……ん?返事がない。あれ?どうしたのだろう?


 団長を窺うと、凄く困惑している表情を浮かべていた。


「聖女とは到底思えない者をですか?」


 シェーンの聖女ではないと疑惑を持たれている!

 そこはゲームと同じでなくていいんだよ!


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