表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/28

第一六話 決闘しようぜ!

人を惹きつける、圧倒的なカリスマ性を感じさせる顔付き。

あらゆる物を、自らの肉体のみで切り開く事を可能と思わせる身体。


英雄が物語から飛び出してきた様な人物だった。


国王レオン


これが王か。

流石異世界だなと思った直後、彼がニッと笑い口を開く。


「おかえりなさ〜い!パパさん心配してたんだよっ、レーちゃんが無事で良かったぁ!」


とんでもねぇ良い声だった。

CV誰ですかと言う程だ。

その声ですげえ甘ったるく喋ったのだ。


だから、だからこそ、俺は今までの緊張感やその見た目とは違う、ギャップにやられてしまい、人の目を忘れて吹き出してしまった。

ギャップ萌えですかこの野郎!


勿論その場にいる人達の目線は俺に集まる。

あれ?俺これ不敬罪とかで処刑されちゃうパターンじゃね?


だが俺の心配を余所にその場に「やっぱり……」的な空気が流れた。


「父上、ですから皆の前でその様な言葉使いはおやめになってください……」


レオナが疲れた声を出す。

レオナも俺には似たようなもんじゃないかと思ったのは内緒だ。

と思ったらアンジュさんやマールトンさんも同じ顔をしていた。


「ええ〜だってだってレーちゃんがいなくてパパさんとっても寂しかったんだよ!」

「ですから、それは魔王軍との戦いのためです」

「ううっそうだよね。愛する国民を魔王から守るためだからレーちゃんが行っちゃう寂しさもパパさん我慢したんだよ?けど魔王自身が来るとは思わなかったなぁ」

「そうですね。ですが、愛するユートが居てくれたおかげで難なく撃破出来ましたが」

「うん。話しは聞いているよ。異世界からやって来た少年だと」


レオン国王は真っ直ぐな目で俺を見据える。


「君がキサラギユート君だね」

「はい。そうです」

「我が国を救ってくれて有り難う。君がいなければ甚大な被害を受けていた事だろう、感謝するよ」

「い、いえ!俺も何だか分からない内にそうなっただけなんで、感謝される様なことじゃ」

「過程はどうあれ、君がこの国を救ったのさ事実なんだ。だから私はこのガレウス王国を代表して言わせてもらう。本当に有り難う」

「……はい」


レオン国王の言葉は全てが本心の様であった。国を思い、民を思う。その気持ちが伝わってきた。


「それと聞いているよ。君はレオナが初めて好きになった人物だと」

「えっ!?」

「いや〜ビックリしたよ。レーちゃんは今まで異性を好きになる素振りすら見せなかったからねぇ。縁談の話は沢山来てたけど、どれも断っちゃうんだもん。このままだといき遅れになっちゃうんじゃないかと心配してたんだよね」

「はぁ」

「そんな時君が現れたんだ!実は今、我が国は人間達との共存を目指していてね?これまでの嫌な関係を治して行こうって事だったんだ。いや〜運命だねこれは!結婚しちゃいなよ!国が認めた初の人間と亜人の夫婦。良いじゃないっ人間と亜人達の未来の架け橋になるかも!」


レオン国王の言葉は全てが本心の様であった。娘を思い、国を思う。その気持ちと少しのイタズラ心が伝わってきた。


「あっ本人同士の意思を尊重するよ?けどレーちゃんはもう決まってるようだけど」

「えへへ」


レオナはもじもじしながら照れ笑いをしていた。ううむ可愛い。

だがいレオナに話した様にレオン国王にも今はその意思は無い事を説明した。




「なるほど。元の世界に帰る方法を探すか……うん、それじゃあその間の費用は全て出させて貰うよ。帰る方法が見つかっちゃったら僕は寂しいけどねぇ」

「えっ良いんですか!?」

「うん、勿論だよ。君は我が国を救ってくれた、英雄なのだから。けど条件というか、これは僕個人のお願いなんだけど」


こんなに待遇を良くして貰えるのだから、俺に出来る事ならば引き受けようと思う


「何でしょうか?」

「君の力を見てみたいんだ。魔王軍を滅ぼした力を。一人の戦士としてね。だから決闘しようよ」




……あの、前言撤回しても良いっすか?



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ