3:鬼ごっこの結果
更新の期間がものすごく開いてしまい、申し訳ありません><
下書きが無かったので、考えがなかなかまとまらず、短くなってしまいました。
それでもいい方は、どぞ^^
ようやく会長を追い詰めたのは、学校の終わりを告げる鐘が鳴ったときだった。
追い詰めた場所は、何故か私の寮の部屋の中。
それも、ベットの上だ。私は会長をベットの端に追い詰め、足を掴んでいる。会長は抵抗をせず、いつもの営業スマイル。
「会長、何で私の部屋の鍵を持ってるんですか」
「生徒会メンバー全員、貴女の部屋の鍵を持ってますよ」
私にプライバシーは無いのか。というより、校則違反でしょ。鍵の複製なんて。
「生徒会長にやれないことは、ない」
ドヤ顔で言われた。少しイラッとする。それを表情に出さないようにして、会長の目の前に手を差し出す。
「手紙、早く返してください」
会長は一度キョトンとした顔になったあと、「あぁ」と呟いてポケットの中からシンプルな封筒を取り出した。
すばやく取ろうとすれば、すぐに別の場所に移動される。両手が使えれば楽なのだが、今片手は会長の足を捕まえている。離したら、逃げられる。
「ん~、簡単に返しても面白くないですからね~」
「普通に返してください、それは私に送られてきた手紙です。持ち主に返してください」
「嫌ですよ。僕がなにも利益がないじゃないですか」
「無くてもいいですっ」
言い争っている間も、ずっと手紙を取り返そうと必死に手を伸ばすが後一歩のところで逃げられる。
「―――――そうだ、いい事思いつきました」
「はっ?―――――っ!!」
彼は突然顔を近づけてきて、私の顔の目の前に手紙を差し出した。
彼の顔はなにか企んでいる様な顔だった。
私は突然鼻先まで顔を近づけられた事に驚いて、ただ黙っていた。
「キスしてください」
「……はぁ?」
何を突然言い出すんだこの人は。思わず足を持つ手を離してしまった。
離した瞬間、いきなり手を摑まれ、押し倒される。
布団の柔らかい感触を背中で感じ、とっさに起き上がろうとするけど、両腕を彼に掴まれ上手く起き上がれない。
目の前には、手紙をひらひらと私の目の前で見せながら笑う、彼の顔。
「手紙を返す代わりに、キスをください。もちろん、口に」
「…さすが会長ですね。私には思いつきませんでした」
皮肉を込めながら言うと、彼は「褒め言葉として受け取っておきますよ」と言って私に顔を近づけてきた。
ため息を付きながら、私は顔を横に向ける。耳元に彼の息がかかる。
私は枕の横に置いていた時計を見て、もうそろそろかな、と心の中で呟く。
「……なんで横を向くんですか」
「…後でどうなってもいいんですか?」
「どう、というと?」
そう彼が不機嫌な声で呟いた途端、部屋の扉が勢い良く開く音が聞こえた。
「失礼、します!!」
そう言って入ってきたのは、魅華だった。走ってきたのか制服が少し乱れ、額には汗を掻いていた。普段の彼女とは、大違いだった。
「魅華」
名前を呼ぶと、すぐにこっちに向かってきて会長の肩を掴むと普通の女子とは思えないような力で
「何、してるんですか!!退いて、くだ、さい!!」
「!?」
突き飛ばした。そのまま会長は壁に頭が当たり、鈍い音が聞こえた。
私は「大丈夫!?何も、されて、ない??」と魅華に体を触られながら、そんな彼を見ていた。
彼は体を震わせながら、自分の頭に触れながら起き上がった。
その表情は、怒り。
魅華は起き上がった会長を睨みつけながら、私を強く抱きしめた。
「たとえ会長でも、響ちゃんに危害を、加えるなら、容赦しないです!」
「…退学にされたいようですね…」
「生徒会長に、そんな権限、は、ないはずですよ」
二人の間に火花が散っている。
私はその光景にため息を付きながら、魅華の腕の中から離れた。
魅華はそれをきっかけに、会長と口喧嘩をし始めた。
「響ちゃんは、会長みたいな、女たらしには、渡しません!」
「女たらしとは、酷い言われようですね」
「実際、そうじゃない、ですか!この前も、部室に女生徒と一緒に、裸で寝てた、じゃないですか!」
「彼女が誘ってきたのですから、仕方なく寝ただけですよ」
「次の日は、別の人と寝てました、よね。それが、仕方なく?」
「あれは、こちらが誘ったんですよ。暇で仕方なかったので、遊びですよ」
「女の敵。会長と一緒に寝た、彼女達が、かわいそうです」
「それでも、彼女達は嬉しそうでしたよ?」
「普通は、そんなこと、ありえません!!」
いつまでも続きそうな口喧嘩に、耳を塞ぎたくなる衝動に襲われながらも、近くに手紙があることに気づいて、すばやく取って、部屋の外に出た。
部屋の外に出て扉を閉めるだけで、中の声は全く聞こえなくなった。
扉にもたれ掛るように廊下に座り込んで、一息つく。
「疲れた……」
そういいながら、シンプルな手紙の封筒の宛名を見る。
「望月……翔太」
どんな人なんだろう、と名前から姿を予想してみる。
だけど、全然思い浮かばず、諦めて中の手紙を読んでみた。
『初めまして、望月翔太といいます。
中等部の頃から、先輩の姿を見ていつもカッコイイなと思っています。
実は、先輩に少し相談したい事があります。
本当はこの手紙に書こうと思ったのですが、他の人に見られてしまったら困る内容なので、下に僕のメアドと電話番号を書いておきます。
いつでもいいので、どうか連絡ください。』
手紙の下のほうを見ると、確かに番号とメールアドレスが書いてあった。
ポケットの中から自分の携帯を取り出して、番号を登録しておく。
「連絡するのは、また今度でいいかな」
そう呟いて、携帯をポケットにしまう。
走り続けて疲れたのか、眠気が襲ってきた。さすがに廊下で寝るのはいけない、と思ったけど、すぐに瞼が落ちてしまった。
眠いのに耐えられず、そのまま廊下で眠ってしまった。
その頃、部屋の中では凄まじい光景が繰り広げられていた。
「響ちゃんは、綺麗で、優しくて、会長にはもったいないです!!」
「それは、天田さんにも言えることですよ。おっと」
「私は、響ちゃんの、親友だから良いんです!」
「独り占めはいけないですね。よっ、と」
部屋の壁には沢山のダガーが突き刺さり、窓ガラスは割れ、床には沢山の物が散乱していた。
その中で二人は、戦いを繰り広げていた。
魅華がダガーをすばやく投げるたびに、紗那はそれを避け続ける。
そのたびに、部屋の中が壊れる。それの繰り返しだった。
「あははははははっ、どうしたんですか?その程度の力でしたか」
「チッ、会長が、常人より速いのが、いけないんです、よ!!」
「可愛くないですね~。どうしてこんな人を天巳君が好きなのか、全く分からない」
「そんな事、私に言わないで、本人に言ってください!」
「そうですね。これが終わったら、明日ぐらいにでも言っておきますよ」
その戦いは、魅華のダガーの残りが切れるまで続いた。
その間に部屋の外では、魅華を追って来た涼と刹那と金雀糸が、扉の目の前で眠っていた響を見て、驚きながらも部屋の扉に耳を澄ませ、状況を理解して、ため息を付いた。
そのままにしておくのも風邪を引いてしまうため、涼と金雀糸はその場に残り、刹那が響を背中に背負って、生徒会室に戻って行った。
次の更新はもっと期間が開くと思います。
でも、早めに更新できるよう頑張ります><;




