表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
25/56

北の書24 ~思春期最大の悩み クリスマスパーティの駆け引き・3~

 「ふーん、女子っていろいろ考えて大変ですね~。思春期の男子なんて、あの子かわいいから仲良くなれたらラッキー!くらいにしか思ってませんよ。少なくともオレはそうでした。」

 翌日、愛理ちゃんとのやり取りを話すとそう答える雅樹くん。アタシが真剣に愛理ちゃんの相談に乗っているというのに呑気なものである。とはいえ彼はあくまで第三者なので、元々の性格も含めて楽観的な反応なのは仕方ないのだが。今日は雅樹くんがお留守番、アタシは例のお散歩代行を午前中に済ませてきたところであり、パソコンで事後処理をしているところ。雅樹くんの方もときおり誰かと連絡を取っているようで、何やら依頼を抱えている様子である。


 「良くも悪くも単純って感じよね、男子は。でもそういう単純なところがたまに物凄く羨ましく感じることがあるのも事実…何と言っても女同士っていろいろと気を使うからね。」

 「オレもその辺はよく分かってるつもりですよ、妹がいるんでね。それに昔から"女の敵は女"っていうじゃないですか。」

 「まぁね。だから愛理ちゃんにも、他の女子を差し置いて抜け駆けするような真似しちゃダメよって釘を指しておいたわ。学生時代にそんなことしたらまず間違いなく周囲の子たちから目の敵にされてイジメのターゲットにされるからね。実際そういうの、アタシが学生の頃あったから。」

 「女の世界のことは女が一番分かると…その話、ちょっと聞いてみたい気もしますが。」

 今日はアタシの分のコーヒーを淹れてくれようとする雅樹くん、ただアタシはパソコンの席では飲まない主義なので断った。パソコンの近くでこぼすと八重島さんに叱られちゃうからね。雅樹くんはコーヒーを片手にソファー席でふんぞり返っている。


 「でもなんで愛理ちゃん、誘われたんでしょうね?その小野くんって男子に片思いしていることを周囲の友達は知らないわけでしょう?恋心を知っていたならおせっかいで誘ってくれるというのはよくある話でしょうけど。」

 「これはアタシの勘だけど、『恋心を秘密にしているからこそ誘われた』んじゃないかしら。つまり周囲の子たちから恋のライバル認定をされていない、安全な女子として呼ばれているのよ。」

 「なるほど、じゃあプレゼントでアプローチ作戦に釘を指したのは大正解でしたね。安全だと思って呼んだ女が実はライバルとなったら、周りの子達は悪い意味で盛り上がるでしょうから。」

 「やっぱりそうなるわよね?でもモテる男って罪よね、自分の知らないところでこうやって女子の悩みを増やしているんだから。」

 「そんなにモテモテなのにその男子、彼女いないんですね?思春期ならそれこそ言い寄ってきた女子とテキトーに付き合っちゃいそうなものですけど。みんなに言ってないだけで実は彼女います!なパターンもありえますよね、サプライズ報告的な。」

 「その線も捨てきれないわね…。だから愛理ちゃんも今回は様子見するみたいよ、もし付き合ってる相手がいるなら間違いなく一緒にパーティへ連れてくるでしょうし。」


 いつも閲覧・評価ありがとうございます。感想・誤字の指摘などありましたらよろしくお願いいたします。

 ※この話は一部フィクションです。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ