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小説家の夢編2
一週間ほど学校を休み、久しぶりに登校すると信じられない現実が待ち受けていた。
それは休み時間私がトイレに入っている時だった。
聞き覚えのある声が聞こえてきた。
菜奈だ。
「梢の小説見た? 下手なのにいつまでも書いてんだよね? この前も感想に『やめちゃえ』って書いたのに『何処が悪いんですか?』だって。笑っちゃうよね~」
ショックだった。
親友だと思っていた菜奈が感想を書いていたなんて。
「酷いよ……応援するよ何て言ってたのに……」
私は菜奈への怒りが込み上げてきた。
「許せない、許せない、絶対に」
菜奈に対する憎悪が私の中で、大きく育っていった。
◇◇◇◇◇◇
教室に戻ると菜奈は、何食わぬ顔で私に近付いて来た。
「梢~。大丈夫? ずっと学校休んでたから心配したんだよ。最近、小説もアップしてないようだし、どうしちゃったの?」
その言葉に怒りを募らせながらも、私は我慢して菜奈に言った。
「うん。体の調子が悪くて……」
「そっかぁ、無理しないでね」
〈思ってもいないことを……〉
私は喉まで込み上げた言葉を、再び飲み込んだ。
〈菜奈……復讐してやる〉
増幅した私の恨みは、復讐を決心させた。
形だけの親友なんて、もういらない。
そう思いながら。




