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チート戦線、異常あり。  作者: いちてる
1章 衣川早苗と化け物退治
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ジョセフ ランフォード

相変わらずの急展開超展開

そして更新が遅れてすみません

 化け物が完全に消滅したのを確認した後、衣川さんが


「ところで、お前なんで生きてるのだ」

「ひどくないですかその言い方」


 まるで生きているのが悪いみたいな。


「すまん。いいかたがわるかったな。あいつからの雷電の球ライジングボールを受けてなぜ生きていたかを聞いたのだ」


 ああ。そういうことね。


柳動体フローイングっていうんだけど、このギフト、超能力的何かを吸収して自分の体力にするギフトらしい」


 だから俺はあの雷攻撃を喰らったとき、攻撃を受けたのではなく回復したのだ。


「最もあの化け物は俺が回復できる量を上回る攻撃をしてしまったからついさっきまで伸びていたわけだな」


 つまりあいつの学習能力が仇となった。もしもパワーだけのビートだったら俺たちは負けていた。


「待て。聞いて無いぞ。そのようなギフト」

「言ってませんから」

「なぜ言わなかった」

「なぜ言わなければならなかったんですか」

「それはそうだが……言っていれば私は心配せずに」

「え?衣川さんが俺の心配?」


 おっどろき。もっものき。さんしょの木。


「ば、ばか。そんなことするわけないだろ」

「うん。知ってる」

「……すまん。今の発言はなかったことにしてくれ。嘉神心配したぞ。本当に駄目かと思った。生きていて本当に良かった」

「お前、本当に衣川さんか?」

「なぜ嘉神は私が心配するだけで偽物呼ばわりするのだ」


 呆れたように言うが、実は俺は聞いていた。


 そもそも電気の球を受けたときショックで伸びていたが、気絶していなかったのだ。


 スタンガンも本当は気絶しないらしいからな。使ったこと無いから確かかどうかは知らないが。


 だからあの時、衣川さんが俺を連れて逃げようとしてくれたのは覚えている。


 ただこれは彼女の為に言わない方がいいだろう。


「化け物は全部倒した所だし、あとは俺がお前を倒すだけか。ジョセフ・ランフォード」

「ひ、ひぃ」


 気力体力ともに万全だ。


「殺す気しかしない」


 俺は体を鬼化する。


「来るな!この化け物!!!」

「失礼なこと言うなよ。俺は人間だぞ」

「コルネリア。逃げるぞ!!!」


 まあ逃げてくれるならそれで良い。


 何せ、コルネリアさんの能力は未知数だ。


 戦闘には参加してこなかったが、恐らく戦うとなった場合二人がかりでも勝てるかどうか怪しい。


 だから逃げてくれるのならそれで万々歳だった。


「残念だったな。次会うときは殺す」


 やってみろよ。もう二度とお前に彼女は傷つけさせない。


「さらば………だ?」


 ランフォードから血が出ていた。


 見ると腹部にナイフが突き刺さっている。


「ジョセフ・ランフォードとコルネリア・ランフォード。貴様たちを密入国の容疑で逮捕する」


 そこにいたのは白い仮面を被った男だった。





 女性陣二人は驚いているが、


「えっと……衣川さん?誰あれ?知り合い?」

「いや。私も聞いたことしかないが恐らくあれば異能警察部隊だぞ」


 異能警察部隊?


「何それ」

「そうか。お前は知らないのか。ギフトを用いて犯罪者を捜査する警察部隊だ」


 その説明はいらない気がする。


 ただ一つ、俺はとあることを思い出した。




 特別法第二条、

『異能ヲ用イタ犯罪者ヲ、特定ノ手続キニ基ヅイタ警官ハ、出来ルダケノ被害縮小行為ヲ行ッタ後殺害ヲ許可スル』






 恐らくこの法に則した警官だと思われるが、ただこれだと、後文の出来るだけの被害縮小行為を行っていない。


 喋ることの出来ないコルネリアさんは、ゆさゆさと夫の体を触る。


「殺す必要はなかったはずだ!何でやった!?」


 衣川さんは果敢にも睨みつけながら叫んだ。


「知らないのか。能力者を逮捕するとき、殺してもいいのだ。むしろそうしなければ逃げられるだろ」

「そういうことを聞いているのではない!殺す必要はなかったと、ナイフを刺すのは足でも狙っていればよかろうといっているのだ!」


 実際その通りだ。


 ここまで的確にお腹ど真ん中に狙えるのならアキレス腱などを狙ってもよかったんじゃないか。


「殺せるときに殺しておくに決まってるだろ。逆恨みで殺される奴だっているんだぞ」


 さも当然のように話す。


 その言い方はまるで、こちらの言い分の方が間違えているかのように聞こえた。


「というわけでお前も死んどけ。コルネリア・ランフォード」


 白い仮面を被った男は自らのギフトでコルネリアさんに投擲した。


「……………」


 そのナイフは真っ直ぐにコルネリアさんに向かっていった。


そして、刺さったのは仮面の方だった。


「ぐっ………」


 喉を突き刺された白い仮面は一瞬で絶命した。


 予想通り、いや予想以上の強さだった。


「ぅ……ぁ……」


 話せないコルネリアさんは泣いていた。


 僅かに息があるといっても虫の息だ。もうジョセフ・ランフォードには五分の魂程しかない。


「のけ」


 衣川さんは両腕を鬼化させ、左の手のひらに爪を突き刺した。


 左手から流れる血をジョセフさんにかけながら


鬼人化オーガナイズの血には、治癒能力がある」

「なんですかそれ。初耳なんですけど」

「私も教えたのは初めてだぞ」


 酷いと思った。


 普通そういうのは先に教えてくれるべきだっただろう。


 と、先ほどまで柳動体フローイングを隠していた俺は憤慨する。


 ジョセフさんの見る見るうちに傷跡が消えていく。


「でもよかったんですか?こいつ殺さなくて」


 さっきまで命を狙われていたのに。


「別に、私としてはもうこいつやあの化け物が怖くなくなった。無駄な殺生は好きではない。それに」


 (以前俺を殺そうとしたことがある)衣川さんはコルネリアさんを見て


「泣いてくれる人がいるのだ。殺すには惜しい」






 外に寝かしておくのも何かあれだったので、ジョセフ・ランフォードを衣川さんの家に運ぶことにした。


 衣川さんは鬼神化オーガニゼーションにより、体力のほとんどを使い切ったため俺一人が背負うことになった。


 その代り彼女は松明たいまつで夜道を照らす役目がある。


 そしていざ背負おうとしたとき、ジョセフ・ランフォードの口からこの地球上の生物とは思えない形容しがたい冒涜的な何かが這い出してきた。


 生物とは思えないその生物は、そのまま天まで飛んでいった。


「………」

「どうしたのだ?」

「今の見た?」

「何のことだ?」


 どうやら衣川さんは目撃しなかったらしい。


 どこかでサイコロが振られる音がしたが、まあ気にしないでおこう。





 妙な生命体が口から出てきた後すぐ


「ここは……どこだ」


 ジョセフランフォードが目を覚ました。


「君たちは誰だ」


 と、そんな世迷言を言い出したので


「えい」


 グーパンチで教育を施す。


「うわっ!君は一体何だね」

「まさかとは思うが実は記憶がありませんネタはやめろよな。本気で怒るぞ」


 記憶がありません秘書がやったことですと許されるとでも思っているのだろうか。


「いや………覚えているよ。微かにだが……ぼくは何て事を……」


 あれ?本当に反省している?


「すまなかった。この通りだ」


 日本式の謝罪つまり土下座で謝ってきた。


「え?つまり本当に操られていたのか?」

「ああ。信じてもらえないかもしれないがそれが真実だ」


 俺はコルネリアさんを見る。


 彼女はこくこくと頷いた。


「どう思いますか?衣川さん」

「私は信じてやってもいいと思うぞ」


 うーん。


「そもそも私は許している。操られようが本心だろうが関係のないことだ」


 いや……そこ重要じゃない?


「ん?だが待てよ。衣川さんって一年位前から襲われていましたよね」

「うむ」

「それについてはどうですか」

「確かに、ぼくの記憶がはっきりしているのは一年以上も前になる」

「コルネリアさんもおかしくなったのは一年以上前でいいんですよね」

「……(コクン)」

「その間、元に戻る兆しはありましたか」


 彼女は首を横に振る。


「つまり、一年間人を支配し続けた奴がいるってことですよね」

「それがどうかしたのか」

「それってやばくないですか。最近分かったんですがギフトって使っていると結構体力使いますよ。それなのに一年間ぶっ通しでやるなんて」

「君は何が言いたいんだい?」

「俺が言いたいのはつまり、人を一年間操作し続けることができるかどうかということだ」


 一時間ならば分かる。ただ一年間ぶっ通しで操作し続けるのは、気が持たないんじゃないだろうか。


「たしかにそういわれてみればそうだね。仮に出来たところで、ぼくなんかの操作に一年以上かけるようなバカはいないだろう」


 ジョセフさんも賛同してくれる。


「ではこういうのは考えられないだろうか。ギフト以外の何かでぼくを操っていたと」

「「!?」」


 確かに、そうでないとおかしい。


そして俺には心当たりがある。


 あの得体のしれない生物だ。


 もしかしてあいつがジョセフさんを操っていたのだろうか。


 だとしたら何のために?


 メリットが無い。


 衣川さんに対する奇行が説明できないのだ。


「………まさか」


 ジョセフさんが何かを思い付いたようなそぶりをした。


「なんですか?」

「いや、何でもない」


 そんな思わせぶりなこと言われたら無理やりにでも聞くしかない。


「わかった。言おう。ただ先に言っておく。ぼくは本当に申し訳ないことをしたと思っている。それについては間違いのないということ、そして今からする話は僕の推測が九割を占めているということを忘れないでほしい」

「わかりました。話してください」


 ジョセフさんは言葉を選びながら


「今回の事件結局のところ誰が得した?」


 と言い放った。


「得?そんなことした人間いませんよ」

「いや、いる。例えばキヌカワ。君は被害を受けたかもしれないが、新たに鬼神化オーガニゼーションを会得している」


 何を言い出すかと思えば


「確かにそうかもしれませんが、青春の一年を犠牲にして鬼神化オーガニゼーションを会得するのは、デメリットの方が勝っているかと」

「その通り。だがもう一人はどうだろうか」


 そのもう一人とは?


「君は一体今回の事件で何を失って何を得た」


 俺?


「えっと……失ったものは普通の日常ですかね」

「でもそれは、普通じゃない日常を手に入れたのと同義だ。プラスマイナスゼロともいえる」

「後は……友達とか」


 仲野を思い出す。


「その結果新たな友達は作れなかったのかい?」

「いや、時雨が新たに……」


 つまりそれもプラスマイナスゼロ。


「逆に得たものは何だ」

「ギフトが使えると」

「それについて何か失ったものは」


…………ない。


 上げようと思えばあげることはできるかもしれないが、その結果得たもので相殺される。


「ぼくたちは一年間を犠牲にしている。だが君だけは、失ったものは何もない」

「だったら何ですか。それは単に俺が部外者なだけじゃ」

「そういう見方もあるだろう。だがどうしてもぼくはこういう見方をしてしまう」


 一呼吸開けて


「この事件は君の為に作られたんじゃないかと」



急いで書いたので誤字脱字があるかも……

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