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精霊と冒険者の俺  作者: ぬぅりる
異世界冒険者編
5/5

第四話ー住処に戻る俺ー

一人称の書き方を変えたりしてます。

前の話と書き方が違うかも知れませんが、ご了承下さい。

「知らない天…天井じゃないか」


テンプレな目覚め方に失敗した。

それにしても柔らかい何かが枕になってて気持ちいいな。



……あれ?なんで俺は美女に膝枕されるんだ?

え?何このシチュエーション。

俺が戸惑っていると、美女が口を開く。


「ご主人様。お目覚めになりましたか?」


あ……思い出した。確か精霊と契約したんだっけか。


「あ、ああ大丈夫だよ。それより君は大丈夫?」


「はい。ご主人様のおかげです!」


どうやら大丈夫みたいだな。それよりも聞き捨てならん単語が出てきたよね。


「……そのご主人様ってなにかな?」


さっきから彼女が言っているご主人様とは何か気になりすぎる。


「え?貴方様の事ですが……」


さも当然だというように彼女は言った。

いやいや待ってよ!


「なんでご主人様になっちゃったのか気になるんだけど……。契約が関係してたりする?」


ちゃんと説明欲しいな。俺がそう言うと、彼女は元気良く説明し始めた。


「はい!契約とは本来、その魔力を注ぎ込んだ量が多い方が主人となります。そして下となった者は、その魔力の差が大きいほど主人の影響を受け、小さいほど対等な関係になるわけです。今回はほぼ全てご主人様の魔力でしたので、私はご主人様の従僕となりました。故にご主人様とお呼びするのです」


俺はその説明を聞いて頭を抱えた。

それは先に言おうよ!確かに考えてる時間なんて無かったよ?でもさ緊急事態とはいえ、あれだと無理矢理契約したようなもんじゃん!


「えーっと、契約って解除出来ないのかな?」


俺はこの罪悪感から脱出を試みる事にする。


「え……?ご主人様……私を捨てるのですか?」


……失敗した。

くそっ!だって上目遣いと涙目は最強だろ!


「い、いやだな!そんな事あるわけないよ!ただ、君は嫌じゃないのかい?無理矢理契約させられて従僕にさせられて」


だってそうだろう?

こんな契約なんて、奴隷みたいなものじゃないか。

俺がそう言うと、彼女は怒り始めた。


「無理矢理なんかじゃありません!契約は双方の同意があって初めて成立するんですよ?それに、ご主人様は私を救って下さいました。それだけで貴方様に尽くす理由になります!それなのにご主人様ときたら解除したいだなんて……」


「わ、分かったから落ち着いてくれ!」


まずい、また彼女が涙目になり始めたぞ。とりあえず話をそらす事にしよう。


「あー、それよりさ!悪いけど名前を教えてくれないか?これから一緒に過ごすんだし、いつまでも君とかじゃダメだと思うんだ」


良い話の逸らし方だと思った。

話を逸らしながらも聞きたい事を聞くという高等技術!


「あ、すみません!名前を名乗り忘れるとは……。私の名前は『シルヴィア』です。ご主人様の名前も伺ってよろしいでしょうか?」


「ああ、俺の名前は……」


ちょっと待てよ。俺今名前わかんないじゃん。


「どうしました?まさか名前を教えて下さらないのですか?」


まずいまずいまずい!また彼女……いやシルヴィアが涙目に!

ここは正直に言おう。


「そんな事はないんだけど……。実は名前が分からないんだ……」


「ふぇ?」


おおう。リアルでふぇ?なんて言う娘初めて見たよ。


「名前が分からないんだ。だから、シルヴィアが付けてくれないかな?」


「わ、わわわわ私がですか!?これは責任重大ですね……」


なんとか話を逸らしたな。

それよりも必死に考えてるシルヴィア可愛いよシルヴィア。


「うーん……あ、思いつきました!」


思いついたみたいだ。

聞いて聞いて!とでも言うような笑顔で俺を見ている。


「どんな名前?」


「えへへ……それはですね~」


シルヴィアが考えた名前なんだから、きっと良い名前なんだろうな。


「絶望を呼ぶ死がm(ry「ちょっと待て」……絶望をy(ry「だから待てって!」……何ですか?」


「え?何ですかって聞いちゃう?」


「最後まで言わせて下さいよ」


「いや、分かるからね?シルヴィアが言おうとしてること分かるからね?」


「なら尚更ですよ。かっこいいじゃないですか。絶望を呼ぶ死神って」


「はいアウトォォォォォ!」


うわぁぁぁぁ!痛いよ!シルヴィア痛い娘だったよ!


「しかもそれ名前じゃないじゃん!」


「むぅ~。じゃあもう一つの方にします」


良かった。本当に良かった……。

だけど安心出来ない。絶望を呼ぶ死神とかいう痛い名前を考え出したんだ。次もきっと痛い名前に違いない。


「えっとですね~」


来るっ!


「カイトなんてどうでしょう?」


「え?」


「ですから、カイトなんてどうでしょうか?」


え、嘘だろ。


「普通…だと……」


普通だった。いや、カイトなんて凄い良い名前じゃないか!


「え?あ、嫌でしたか。そうですよね……。私が付けた名前なんて嫌ですよね」


まずい、このままでは絶望を呼ぶ死神になってしまうかもしれない!


「そうじゃないよ。とても良い名前だ。俺がこの名前を名乗っても良いか?」


そういうとシルヴィアはパァッと顔を明るくした。


「本当ですか!ご主人様に使って貰えるなんて嬉しいです!」


「そっか。なら俺の事はカイトって呼んでよ。ご主人様って、なんかむず痒いんだよね」


「……ではカイト様と」


「うーん……まぁ良いか。じゃあ改めて自己紹介しようよ」


様付けは取れなかったけど、まあ仕方ないよね。


「はい。私の名前はシルヴィアです」


「俺の名前はカイトだ」


「「これからよろしくな(よろしくお願いします)」」


それにしても、何で絶望を呼ぶ死神とカイトで前者を選んだのだろうか



「さて、一度住処に戻りたいんだけど良いかな?」


自己紹介を終えた俺たちは洞窟の出口に向かっている。


「ご主人様の行くところが私の行くところです。何処へでも着いていきますよ」


「ありがとう。さて、一つ質問良いかな?」


かなり気になるんだよね。


「はい!カイト様。何でも聞いて下さい!」


「なんで俺を抱っこしてるだよ」


「え?」


え?じゃねぇぇぇぇぇぇぇ!

いや、確かに俺小さいよ?8歳の

身体だしね。でも心は高校生なんだけど!17歳なんだけど!


「だってカイト様が可愛いから……」


か、可愛い……。中学生あたりから目つき悪いとか言われて、誰も寄り付かなくなった俺が可愛い……。


「抱っこは辞めてくれないか?俺は自分で歩けるんだが……」


俺は羞恥に耐えられなくなって、脱出を試みた。


「嫌です」


ですよねー。


「はぁ……諦めるか。シルヴィアは俺の住処分かるの?」


シルヴィアには住処の場所を伝えてないんだけどな……。


「大丈夫です!契約によってカイト様と私の知識は共有されますから」


「共有?」


また新しい単語が出てきたな。


「はい!例えると、私がAの知識を持っています。カイト様がBの知識を持っていたとしましょう。私とカイト様が契約した場合、双方がAとBの知識を得ることが出来ます。しかし欠点もあって、共有で得た知識は自分で知ろうとしなければ頭に入ってきません。簡単にいうと図書館から本を借りてくるような感覚です。勿論相手が知らない知識や、知られたくない知識を知る事は出来ません」


なるほどね。

脳の負担を減らすための仕様かな?

だって17年分の知識が一気に入って来たら、脳が大変な事になるしな。


「そういう事か」


「そういう事です!」


というわけで、シルヴィアに抱っこされながら住処に戻る俺であった。

描写が足りてないですね……

加筆修正しようかな…

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