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連投

 水牧場。


 我ながら良いアイデアだと思う。


 砂漠にて一定の需要がある水を作るだけの簡単なお仕事で、しかも水は専用の収集装置に作らせれるのにやる事は殆ど無い。


 強いて言うなら機材の点検と整備だが、構造が単純で頑丈なモデルを導入すればその頻度はかなり減る。


 問題は水をどうやって販売するのだが、一々原住民と値段交渉したり市場に赴いて商売するのは面倒くさい。


 なので人が通る場所に自販機でも設置して買って貰おうと思っている。


 勿論だが防犯対策は忘れない。


 そうと決まれば早速必要な機材の注文を行う。


 勿論だが費用は開拓資金から充てられるので贅沢は出来ないが、一通りの機材を揃えるのに不足する事は無いだろう。


 詳細を素人の自分が決めるのはリスクが高いので要望を伝えてAIに全部任せる事にする。


 水牧場を経営したい事、自販機を通じて商売したい事、最低限の自給自足が行える事、これら三つをAIに伝えて必要な物をリストアップしてもらう。


 するとAIは予算に応じたいくつかのアイデアを提案してくれるので、その組み合わせの中から自分好みの物を選ぶ。


 まずは水収集装置。


 これについては多少の効率は落ちるが電力などを必要としない物を購入する事にした。


 電力が必要なら配線やら配置やらが面倒くさいが、このタイプならテキトーに置けば後は勝手に水を集めてくれる。


 次に自販機。


 これについては飲料用自販機に防犯用アタッチメントと開拓地向けの太陽光電池を取り付けた物を購入する事にした。


 太陽光電池のお陰で電力を引っ張ってこなくても良いようにし、防犯用アタッチメントで水を強奪しようとする現地民に対処する。


 ただ現地の危険生物には力不足なので設置場所には注意を払う必要がある。


 次に自給自足の手段。


 これについては開拓者向けの自給自足パッケージを購入する事にした。


 そのパッケージの中に簡易食料生産システムが含まれており、光と二酸化炭素、水さえあれば簡易食料が生産できるという優れ物だ。


 仕組みとしては光と二酸化炭素、水を用いて藻類を大量に繁殖させ、それを材料に精密発酵を用いて各有機物を作り出すと言う物だ。


 しかしそれだけだと必要な栄養素を全て賄えないのでサプリや他の食料を調達する必要がある。


 なので現地にて大繁殖している危険生物を狩る予定だ。


 罠とか使えば簡単に狩れるだろ。


 多分。


 最後に住居と移動手段について。


 これについては開拓者向けの組み立て住居とマルチ車両を購入しようと思ったんだが、余りに堅実な選択でつまらなく感じる。


 やっぱり自分の住む場所と足ぐらいは実用性を度外視して夢や趣味に走っても良いだろう。


 そう考えた俺はAIと綿密に相談した結果、旧式の多脚戦車を移動手段に、それに接続した輸送用多脚カーゴを住居にする事に決めた。


 旧式といっても骨董品という訳ではなく、この銀河系における派遣国家が低水準文明国家に向けた輸出用兵器として旧来の技術を用いて開発した物である。


 核分裂を動力にし、武装は堅実な火薬式銃砲を採用。


 太く、ガッチリとした6本の機械脚は複雑な地形を難なく走破し、脚先のマニピュレーターを広げれば砂地や雪原でも沈まずに走行が可能。


 装甲については最も薄い背面装甲ですらそこら辺の豆鉄砲は貫けない。


 これから向かう惑星においてはピッタリの品だ。


 余った資金については一部を貯金に回し、残りはサプリやら加工用素材やら嗜好品やらを購入してスローライフをより楽しむ為の投資に回す。


 これ程にまで緻密な計画(殆どAI任せ)を立てた俺に最早不足はない!


 と言う事で早速現地に向かう為に引越しの準備を始めた。


応援してくれるとやる気が出ます。

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