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最弱の骸骨兵として異世界ダンジョンに転生した俺は、進化で最強を目指す  作者: Sigil


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41/41

第41章:ランクCの四つの脅威

一体何なんだこの状況は?!


 牛に、サムライゾンビ、角の生えたしま模様の猿、そして銀色のウナギ。状況はもう複雑すぎるぞ!


 おい、戦いたいならお前たちだけでやってくれ、おれはとっとと退散するぞ! 一体どこの誰が、ランクCの敵四体相手に戦うと思うんだ?


 かかとを軽くひねりながら一歩後ろに下がる。たったそれだけの動きで、その場にいる全員の視線がおれに集まった。


 はっ……はは、そんなの無理に決まってるだろ。一体何だってこんなことに巻き込もうとするんだ?


 特にヒョルディスは、おれを逃がしてくれそうにない。もし逃げ出そうとすれば、間違いなく追いかけてくるだろう。


 他の連中は……どうやらおれが狙いというわけではなさそうだ。少なくとも主な標的ではない。


 みんながみんなを警戒している。敵味方がはっきり二手に分かれていればまだ単純なんだが、どうやらこの場にいる全員が、全員を潰したがっているようだ。


 つまり、これはほとんどバトルロイヤルだ。おれはこの手のゲームが大嫌いでずっと避けてきたから、全員が敵という状況への対処法なんてまるで分からない。


 今のところ動く気配はなく、皆警戒している。とりあえず[鑑定]で見ておこう。まずは一番近くにいる、ウナギからだ。


——————————————————————


種族:キンタゴウドゥ

状態:そくど(しょう)

Lv:44/58

HP:267/289

MP:311/328

こうげき:181

ぼうぎょ:186

そくど:226

まほう:239

ランク:C-


スキル:[かみつき:Lv3] [ひこう:Lv3] [きはいかんち:Lv3] [ほうでん:Lv4] [らいぞくせい:Lv5] [くうちゅうとつげき:Lv2] [きんにくのほうよう:Lv4] [しっぽうち:Lv3] [きゅうけつ:Lv-]


魔法:[かみなり:Lv4] [そくど:Lv1] [でんりゅう:Lv1] [でんきのば:Lv2] [ロットンブラスト:Lv5] [サンダーブラスト:Lv4]


たいせい:[ぶつりたいせい:Lv2] [らっかたいせい:Lv1] [でんきたいせい:Lv6] [まひたいせい:Lv6] [ふはいたいせい:Lv3]


称号:[とぶほしょくしゃ:Lv3] [らいでんつかい:Lv-] [そらのへび:Lv-] [でんげきはかいしゃ:Lv-] [かみなりのおどりこ:Lv-]


——————————————————————


 こいつは厄介だな……ランクC-なのは救いだが、レベルが高すぎて、おれやヒョルディスとほぼ同じステータスを持っている。完全に電気に特化していて、物理面の力はそれほど高くない。


 この攻撃力ならヒョルディスには効かないだろうが、魔法の数値は十分にダメージを与えられるほど高い。


 おれが一番厄介だと思うのは、[筋肉の抱擁]と[放電]の組み合わせだ。


 [筋肉の抱擁]は、あのムカデが持っていたのと同じスキルで、基本的には蛇の抱擁のように相手を締め上げて潰すものだ。だがムカデもこのウナギも、[筋肉の抱擁]に何らかの属性を乗せることに長けている。


 本当に厄介だ。もっとも、おれには効かない。筋肉も神経も持たないおれに電撃は効果がないが、ヒョルディスには抜群に効きそうな未来が見える。


 とにかく、次に行こう。


——————————————————————


種族:ジュドルバルト

状態:そくど、ちから

Lv:39/57

HP:299/299

MP:167/177

こうげき:219

ぼうぎょ:178

そくど:221

まほう:169

ランク:C-


スキル:[かいひ:Lv4] [びんしょうさ:Lv4] [きんせつせんとう:Lv4] [パンチ:Lv3] [キック:Lv3] [しっぽうち:Lv5] [パルクール:Lv6] [りったいきどう:Lv4] [ずつき:Lv1] [カウンター:Lv2] [ぶじゅつ:Lv4] [じこさいせい:Lv2] [よち:Lv1] [だいジャンプ:Lv2] [きはいかくし:Lv2]


魔法:[ファイアボール:Lv3] [ヒール:Lv1] [そくど:Lv2] [ちから:Lv1]


たいせい:[しょうげきたいせい:Lv5] [らっかたいせい:Lv2] [ぶつりたいせい:Lv3] [きりきずたいせい:Lv2] [ひろうたいせい:Lv5]


称号:[しまざる:Lv-] [いどうのたつじん:Lv-] [せんとうのおどりこ:Lv-] [すばやいこぶし:Lv-] [アクロバット:Lv-] [つかれしらずのついせきしゃ:Lv-] [ぶじゅつか:Lv3] [なまけもの:Lv5]


——————————————————————


 こいつもまた、とんでもなく厄介だ。このスキル構成なら、こいつはおれたちとのステータス差をほぼ無視できるだろう。だがおれは[戦争の達人]を持っているから、こいつの[武術]とは相性最悪のはずだ——まあ、あくまで予想で、直接戦ってどっちが上か確信はないが。


 ただ防御力は低いから、何発か当てられればすぐに死ぬだろう。唯一の問題はその機動力だ。速さそのものならおれもヒョルディスも上だが、あれほどの高い機動力を発揮できるだけの動き回る余地がない。


 よし、こいつからは目を離さないようにしよう。見失えば、[気配感知]でも見つけられなくなるからな。


 さて、最後の一体が一番気になる存在だ。


——————————————————————


なまえ:キントキ

種族:ハイ・デッド・ウォーリアー

状態:つうじょう

Lv:30/65

HP:333/333

MP:221/221

こうげき:245+135

ぼうぎょ:198+135

そくど:240

まほう:191

ランク:C


そうび:[はいのかたな:C-] [さむらいのよろい:C-]


スキル:[かいひ:Lv2] [とつげき:Lv2] [ふはいのからだ:Lv1] [けんじゅつ:Lv4] [いあいじゅつ:Lv1] [ざんげき:Lv3] [いあいぬき:Lv3] [かんちりょういき:Lv1] [ほのおのやいば:Lv2] [きはいかんち:Lv2] [さいせい:Lv4] [まほうのはっせい:Lv2]


魔法:[かまいたち:Lv1]


たいせい:[きりきずたいせい:Lv2] [ぶつりたいせい:Lv5] [いたみたいせい:Lv1] [しゅっけつたいせい:Lv1] [どくたいせい:Lv4] [きょうふたいせい:Lv5] [せいたいせい:Lv2] [しょうげきたいせい:Lv3]


称号:[アンデッド:Lv2] [アンデッド・サムライ:Lv-] [あのよのけんし:Lv-] [けんのたつじん:Lv-] [しっこうしゃ:Lv2] [けんのおに:Lv-] [しずかなやいば:Lv-] [はんそく:Lv3] [びとくのみち:Lv-] [あくのみち:Lv2] [しょうかんされたげぼく:Lv-]


——————————————————————


 ……………


 何だこいつ!!! この中で圧倒的に一番強いじゃないか!


 元々のステータスだけでも十分強いというのに、さらに高ランクの強力な装備でステータスを大幅に底上げしている。


 攻撃力の数値そのものは全て乗っているわけではないが、あの刀での一撃一撃は攻撃力380相当の重さを持つことになる!


 それだけでも十分なのに、防御力の高い頑丈な鎧まで着けている。ふざけるな、あの時とっさに避けていなかったら、今頃バラバラになって死んでいたぞ。


 道理で最初の一撃で[ドラゴンクロー]が真っ二つにされたわけだ。[こうげき:245+135]をどうやって防げって言うんだ?!


 速さもおれと同じだから、避けることすら簡単じゃない。


 というか、何でここにもう一体ランクCがいるんだ? ウナギと猿の後だったから、このゾンビもランクC-であってくれと本気で願っていたのに。


 ヒョルディスは落下時にこいつと正面からぶつかって、ほとんど無傷で済んでいた。[鋼の体]の耐久力は褒めてやらないとな。


 無理だ、こいつを倒すのは不可能だ。正面から戦って勝てる見込みはない。もしレベルがもっと高ければ多少はチャンスもあっただろうが、今のおれの状態では完全に不可能だ。


 というか、何で最初に出会ったアンデッドがこんなに強くて、しかも強力な装備まで揃えてるんだ?! おれがどれだけ武器を探し回ってきたか、お前分かってんのか?


 くそ、腹立つな!


 何でこんな強敵だらけの膠着状態のど真ん中にいるんだ、おれは。一体このきのこの森で何が起きてれば、こんなにランクCの魔物がうろついてることになるんだ?!


 ぐるるるる! 逃げて、こいつらを好きに戦わせておく方法はないだろうか? いや、それは本当に無理だ。


 こいつらが現れて最初にしたのは、おれかヒョルディスを攻撃することだった。つまりおれたちが狙われていて、その上ヒョルディスの狙いはおれというわけだ。


 たとえ逃げても、追いかけられるだけだ。最悪の場合、ルナと鉢合わせして、こいつらの誰かに襲われるかもしれない。彼女のステータスじゃ、こいつら相手に一瞬たりとも持たないだろう。


 彼女のことを思い出したら、少し心配になってきた。ブリフィア相手に無茶をしていないか、[メテオ]の衝撃波に巻き込まれていないか、どうか無事でいてくれ。


 頼む、ルナ、無事でいてくれ!


 今の位置関係は五人全員が五人全員と向き合い、互いに警戒しながらにらみ合っている状態だ。


 この状況があまりにも混乱していて複雑で危険なせいで、あれほど攻撃的で手に負えなかったヒョルディスまでもが、今は落ち着いて慎重になっている。


 そしてその沈黙を破り、戦いの始まりを告げる最初の一歩を踏み出したのはゾンビだった。一歩前に出て、刀を頭上に振りかぶる。


 一体何をするつもりだ?


「[斬撃]!」


 こいつ、声出るのか?!


 ゾンビが刀を振り下ろして空を斬ると、その斬撃が光の刃となって実体化し、おれ目掛けて放たれる。


 なるほど、斬撃の間合いと大きさを広げるスキルか。厄介だな。


 横に跳んで避けると、角を突き出して突進してくるヒョルディスに迎えられる。


 まずい、こいつも攻撃してくるのか?!


 ヒョルディスが頭突きを仕掛けてくるが、おれはその角を掴み、勢いを利用してゾンビの方へと吹っ飛ぶ。空中で、ウナギがヒョルディスの腹に巻きついているのが見えた。よくやった、この汚いクソ野郎!


 ゾンビが横薙ぎの一撃で迎え撃つが、しっかりと足を踏み込んで体を逆方向に傾け、あっさりと避ける。


 気づけば猿が頭上に現れ、重い尻尾の回し打ちを放ってくる。それを腕で受け止める間に、ゾンビは飛び退いて距離を取った。


 ふむ。こいつは明らかに猿との直接対決を避けようとしている。二回とも同じように距離を取った。もしかしてこの猿の何かが怖いのか?!


「ウギィッ!?」


 猿の尻尾を掴んでゾンビの方へと放り投げる。明らかに驚いた様子で、ゾンビは空中の猿を斬ろうとするが外れ、猿は空中で見事に避けてみせる。


 猿は尻尾でバランスを取って体勢を立て直すと、おれにはよく分からないほど速い武術の連撃でゾンビを打ち据える。


 ゾンビは明らかに体勢を崩し、刀を構えたままよろめく。すかさずそのチャンスを逃さず、猿と共に挟み撃ちを狙っておれも踏み込む。


 「カチン」という音と共に、ゾンビは刀を鞘に納め、構えを下げる。


 まずい!


 突撃を止め、[ダークチェーン]で自分を遠くへ引き戻す。


「[感知領域]、[居合抜き]!」


 しゃがれた気味の悪い声が、おれの持たないはずの耳に響く。


 真空の斬撃がおれのすぐ側をかすめ、あと少しで当たるところだった。間一髪で離れていなければ、間違いなく真っ二つにされていただろう。猿は肩をかすめられたようで、きのこの上へと飛び退いていた。


 正直、さっきの連携は悪くなかった。あのままゾンビを追い詰め続けていれば、いつかは勝てていただろうに。正直、お前には回復してほしくないな——それだけ相手にする敵が一体減るわけだから。


 今ゾンビがやったことはなかなか興味深い。アニメで見たことがある、キャラクターが自分の周囲に球状の感知領域を作り出し、その中で起きることを全て感じ取って、範囲内に何かが入った瞬間に斬り捨てるってやつだ。


 だが不完全だ。確かに、おれの目にも見えないほど速かったが、所詮は一撃限りの技で、範囲が広すぎたせいで、本来なら反対側にいたはずの猿まで巻き込んでしまった。それに間合いも短すぎる——だいたい2メートルそこそこといったところか。


 素早い一閃を放つには刀を鞘に納める必要があるから、この攻撃を繰り出すタイミングが読みやすくなり、その隙に間合いの外へ逃げる時間ができる。


 だがいずれにせよ、不完全であろうと、あの一撃でおれの2対1の優位は消えてしまった。今やおれ一人で、一番危険な敵と対峙する羽目になった、くそ!


 両腕に[ドラゴンクロー]を作り出し、[力の集中]と追加のMPで強化する。耐久性を高め、主に盾として使う武器に仕上げるためだ。


 よし、そろそろあれを試す時だ。新しいスキル、[月の周期]を使うぞ!


「ムアァァァァ!」


 意気揚々とサムライへ一歩踏み出そうとしたその時、ヒョルディスがトラックのような速度と重量でおれたち二人に向かって突っ込んでくるのが目に入った。


 くそ、避けるのが面倒だな。もういい加減、お前にはうんざりだ!


 正面から迎え撃ち、[ドラゴンクロー]を片方の角にぶつける。横を見ると、ゾンビも正面から向き合い、刀でもう片方の角を受け止めていた。


「ムゥゥゥゥァ!」


「グルルルル!」


 ぐうううっ!


 ヒョルディスの力に押され、おれとゾンビは後ろへとずるずる引きずられながらも、その強烈な突進を必死で受け止める。地面に足で溝を刻みながら、出せる限りの力を振り絞ってうめき声を上げる。


 そうしてついに三つ巴の力比べは膠着状態に陥り、ヒョルディスはそれ以上前に進めず、おれとゾンビはなんとか踏みとどまった。


 するとそれを断ち切るように、黄色い電気を纏ったウナギが見事な速さで空から降ってきて、おれたちに衝突する。同時に、ゾンビとおれの背後から、猿が影の中を進んで背中を狙ってくる。


「[炎の刃]、そして[斬撃]!」


 おれはヒョルディスの頭の目の前で至近距離から[ダークブラスト]を放ち、ゾンビは刀を燃え上がらせて[斬撃]を繰り出す。


 色とりどりの巨大な爆発がその場を飲み込み、五人全員が最初と同じように均等に弾き飛ばされる。


 マジでふりだしに戻ったのかよ。


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