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最弱の骸骨兵として異世界ダンジョンに転生した俺は、進化で最強を目指す  作者: Sigil


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第26章:新たな力

これだけ高いステータスがあれば、あのケルピーの群れなんて楽に倒せるだろう。もう隠れたり大きなリスクを冒したりせずに、自由にダンジョンを歩き回れる気がする!


だが、有名なことわざにもあるように、他人を知る前にまず己を知れ、だ。今回の進化で手に入れた新しい力を分析して、おれの戦術や戦闘スタイルに組み込んでいこう。


まずは、おれの槍の熟練度を吸収したスキルから見ていこうか。


【スキル:[せんそうのたつじん]】【使用者が扱うどんな武器や武術にも高い熟練度を与える】


うーん。ずいぶん短い説明だが、その効果はよく伝わってくる。かなり強力そうだが、武器を一つも持っていないから使用限界を確かめられないのが残念だ。


どこかで見つけられるだろうか、それとも冒険者から奪うしかないのか?


とにかく、このスキルを持っていて良かった。もし人間に戻れたり、それに近い姿になれたりしても、これがなければ他のプレイヤーから身を守れないだろうからな。


他のプレイヤーが世界的に有名な武術家だなんてことはないだろう、おれと同じような現代の普通の人間のはずだ。だから、洗練された特殊な技を使えば十分に立ち向かって上回れるはずだ。


へへへ、なんだかワクワクしてきたな。早く武器を手に入れたくてたまらない。


よし、次に行こう。このスキルが何をするかは何となく分かっているが、一応分析しておくか。


【スキル:[きはいかんち:Lv2]】【使用者の第六感にアクセスし、他の個体の気配を感知するスキル】


想像していたのとは少し違うが、まさに思った通りの効果だ。今まで出会った上位の魔物は皆このスキルを持っていた。きっとそういうものなんだろう。


というか、近づいてくる敵の気配すら感じ取れずに強くなるなんて、おれには考えにくい。


まあ、おれは今までこのスキルなしでも強くなれたから、そこまで大きな差はないかもしれないが。


試しに[きはいかんち]を発動すると、ピリピリとしびれるような奇妙な感覚が頭の中に広がる。


感じる!まるで脈打つような感覚で、ある一点に向かって違和感を覚える。そちらを見ると、地面の中にオーラのようなものが見える。


なるほど、これが気配を感じるということか。面白いな!


MPを消費している様子もないし、頭が疲れる感じもしない。だからわざわざ切る理由もないな。魔物に不意打ちされないよう、ずっと発動させておこう。


よし、次だ。このスキルには興味がある。おれの[しびとのこぶし]が変化して生まれた、いわば進化版とか強化版のようなものらしい。それに名前も面白い。


【スキル:[ドラゴンクロー:Lv1]】【使用者の両手を爪の形をした濃密な魔力の塊で包み、物理的な力を高める】


なぜか新しいスキルはどれも説明が短いな。まあ、簡潔で分かりやすいとも言えるが。


でも、なんでドラゴンの能力を手に入れたんだろう?[ウォー・リッチ]の特性なのか?それとも戦争の武器なのか?


まあ、力を試してみるか。


両手に魔力を集中させながら[ドラゴンクロー]を強く念じると、右手に濃密な魔力が四本の大きな爪の形をとり、赤みを帯びた輝きを放つ。


おお!こうやって発動するのか!すごいな!!


いや。全然すごくない…角の生えた黒い骸骨に、巨大で輝くドラゴンの爪。誰かに見られたら、きっとこう叫ばれるだろう。


「一体どこの地獄からこんな悪魔が出てきたんだ!!」


この見た目は全く役に立たない。一体なんでこんな角があるんだ!?牛みたいに繁殖期のオス同士で戦えとでも言うのか?正直、この角に使い道なんて全く思いつかない。


とにかく、[ドラゴンクロー]の威力を試そう。巨大な鳥の死骸の一つに向き直り、爪を力いっぱい振るうと、鳥は真っ二つに裂け、青い血が辺り一面に飛び散った。


こ、怖いな…力を高めると言っていたが、確かに[ウォー・リッチ]とは相性がいいらしい。それに、これは打撃ではなく斬撃だ。おれは相手を斬るのに慣れていない。今まではずっと殴って戦ってきたからな。


それに、[しびとのこぶし]と引き換えにして良かったのかも分からない。[しびとのこぶし]は動きが速くなるほど威力が増すスキルだった。まあ、今更どうすることもできないし、たとえこの交換が起こると分かっていたとしても、防ぎようがなかっただろう。


おれにできる最善のことは、[ドラゴンクロー]のレベルをとことん上げて、[しびとのこぶし]以上に有用で強力なものへと変えることだ。


ん?鳥に入れた切り傷から、小さく光る石が滑り落ちた。これは何だ?


【魔石:ランクD-】【一部の魔物は長い時間をかけて体内に多くの魔力を溜め込み、その魔力を宿した結晶を作り出すことがある】


【人間はたいていこれを、魔法技術に有効活用する組織へと売り渡す】


おおっ!魔石=金か?欲しい!


おれはすぐさま[ドラゴンクロー]で死骸を切り刻み始め、赤と青の血があたり一面に飛び散る。三十分ほど経つ頃には、ここは血まみれの犯罪現場と化していた。さて、犯人は誰でしょう、シャーロックどの?


うーん…私もちょうど来たばかりですが、軽く見ただけで真犯人はもう分かりますよ。


おお!それで、犯人は誰なんですシャーロックどの?


犯人はあなたです!証拠はその爪から滴る血ですよ!


あああああ!そんな、まだ捕まるわけにはいかない!おれはまだこの世界のことをもっと知りたいんだ!


諦めなさい。格子のついた四角い窓から、たっぷり時間をかけて世界を眺められますよ!


はいはい、犯人と探偵ごっこはこれくらいにしておこう。残り五体の死骸もすべて切り刻んだが、見つかった魔石はあと二つだけで、どちらもランクD-だった。


まあ、この魔石を作り出すのは一部の魔物だけだと言われていたから、正確な条件は分からない。その間、[ドラゴンクロー]を使いまくったおかげでレベルが2に上がり、魔石を[まほうのほかん]にしまうとレベルが3まで上がった。


今のところ、慣れてきちんと使いこなせれば[ドラゴンクロー]はかなり役に立ちそうだ。


このスキルは装備品のようなものだ。一定のMPを消費して作り出せば、あとは好きなだけ使えて、自分が消したいときにしか消えない。というか、まだ持続時間があるかどうか分かるほど長く発動させたことがない。それと、一度解除するとまた作り直すのにMPが必要になるし、爪を維持すること自体にMPはかからない。コストがかかるのは作る瞬間だけだ。


いくつか試してみて、発動時に使うMPの量を増減させることで大きさも調整できると分かった。小さな[ドラゴンクロー]を作れば奇襲に使えて便利かもしれないと思ったが、小さくても濃密な魔力の塊であることに変わりはなく、強い赤い輝きを放つせいで結局多少は目立ってしまう。つまり、小さな[ドラゴンクロー]を作る意味は全くないということだ。


それに、これはエネルギーの現れであるにもかかわらず、まるで固形物のように壊されることもある。そうなった場合は、また作り直すためにMPを消費しなければならない。


まあ、コストは高くないし、これはおれの唯一の物理戦闘用スキルだから、きっとよく使うことになるだろう。高コストでハイリスクな[フォトンソード]とは違ってな。


とにかく、今回の進化で手に入れたスキルはこの三つだけらしい。それに加えて、耐性が異常なほど跳ね上がった。例外なく全部レベル5になっている。ちょっと怖いくらいだ、これは全然普通じゃない。あのバカゼロの贔屓じゃないことを祈るばかりだ。


実際のところ、おれの種族はステータスのバランスが取れていると言われているが、本当は耐性と防御に特化したタイプなんじゃないかと思う。というのも、防御力がほとんど攻撃力と同じくらいの値になっていて、これまでの種族ではこんなことはなかった。種族の説明にも、無限の耐性と体力を持ち、弱点が存在しないと書かれていた。


うーむ…やっぱりそういうことなんだろう。防御に重きを置くタイプというのは…面白そうだが、おれの性格や行動パターンからすると、どちらかというとDPSの方が合っている気がする。


ああ、そうだ、今思い出した。これらに加えて、いかにも危険そうな称号を二つ手に入れたんだった。確か[あくのみち]と[せんそうのスケルトン]だったはずだ。


まあ、[せんそうのスケルトン]はともかく、もう一つの方は本当に絶対に欲しくなかったものだ。というか、[あくのみち]って一体どういう意味なんだ?おれは何か悪いことをしたのか、それとも何か罪を犯したのか?それとも[ウォー・リッチ]に進化しただけでもう罪になるのか?本気か?ただ存在するだけで罪だっていうのか!!?


つまり、[ウォー・リッチ]という種族自体が邪悪な種族ということか。まあ…実際のところ、アンデッド系はどれも邪悪の定義に当てはまるんだろう。とにかく、この称号を分析してみよう。名前ほど酷いものでないことを祈るばかりだ。


【称号:[あくのみち:Lv1]】【悪しき行いや罪の道を歩む者が手に入れる称号。悪事を働いたり悪を行ったりすることで、称号のレベルが上がる】


【この称号を持つ者は、悪名の業によって刻印される。その邪悪な行いは水よりも速く噂話や逸話として広まり、まさしく悪役としての名声を作り上げる。人々は良い噂よりも悪い噂を容易に信じ、それを当然のことのように他人へと広めていく】


【この称号は進化の道筋に大きな影響を与える】


おれは苛立たしげに両手を顔に当て、力強く下へこすりながら重いため息をつく(もちろん肺がないから呼吸のためではなく、あくまで感情表現としてだが)。


くそくらえ!!!!!!!!!!


一体何なんだこれは!?どう見てもラスボスか魔王が持っているようなものじゃないか!なんでこんなものが欲しいと思うんだ!!?


[ウォー・リッチ]に進化したのは本当に間違いだったんだろうか?この称号一つだけで、この種族で得た良い部分がすべて台無しになりかねない。こんなものがあれば、人間がおれをちらっと見ただけでも、悪い噂が広まるには十分すぎるだろう。


「ダンジョンの奥に頭のおかしい黒い悪魔の骸骨がいる」とかそんな感じでな。


くそ、その上今後の進化にも悪影響を及ぼすというのか!称号を消せるスキルなんてないのか!?頼む、もしあるなら誰かおれに使ってくれ!!


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