ずっと仲良くいれますように
「エリザ、綺麗だよ!」
「うふふ、ありがと♪ じゃあ行こっか?」
晴れ着に身を包んだエリザを連れて、俺達は近くの神社に初詣に行く。
髪の毛をアップにしたエリザもいつものサラサラストレートとは違い、この髪型も魅力的だ。
「わぁ~! 毎年だけど元旦は混んでるね~!」
「そうだな、はぐれないようしっかりつかまってろよ?」
「うん! うふふ」
神社の境内に入ると更に人はいっぱいで参拝する人は列を作り並んでいる。
「ちょっと時間かかりそうだな~」
「そうだね、シュウちゃんはお願い決まってるの?」
「ああ、大体な、エリザは?」
「私はもう決まってたから」
「どんなお願いするんだ?」
「え~? 内緒♥️」
「ちょっとくらいいいだろ?」
「ダーメ! うふふ」
エリザのほっぺたを指でつつくと、やめてよ~、と言いながらも嬉しそうに笑うエリザ、
そんなエリザが可愛くて頭を撫でると更に嬉しそうに俺にすり寄ってくる。
そんな俺達を見ていた周りの人達は
「けっ、新年早々見せつけやがって!」
「今年こそ彼氏見つけてやる!」
「ユウく~ん♥️ 私も頭撫でて~!」
「しょうがないな、ほら」
「えへへ~、ありがと~♪」
そんな声を聞きつつ、徐々に俺達の番が近づき……
「お賽銭入れて……」
「「…………」」
2人で同時に手を合わせる。
エリザとずっと仲良くいれますように、あと学校を無事卒業出来ますように……
あとは……
お願いを終え顔を上げるとエリザはまだお願いしていた。
少しして顔を上げたエリザと一緒に頭を下げ、次におみくじを引きに向かう。
「一生懸命お願いしてたな、どんなお願いしたんだ? やっぱり教えてくれないのか?」
「……シュウちゃんとずっと仲良くいれますようにってお願いしたんだよ! あとは内緒♥️」
「俺も同じ事お願いしたよ」
「うふふ、じゃあそのお願いは叶うね♪」
そして、おみくじを引くと……
「大吉だ! エリザは?」
「私も大吉! なんて書いてあった?」
「なになに…… 人生の転機? あなたの人生を変える運命の出会いが…… 恋愛は……待ち人はもういる……エリザのは?」
「私のは……人生1番の苦難が……そこを乗り越えると幸せが訪れる、だって、私のも待ち人はもういる、ってうふふ、私の待ち人はずっと昔に出会ってるもん♪ ……ただ苦難ってなんだろう?」
「まあ、実際に起こるか分からないし、心のすみで思ってればいいんじゃないか?」
「そうだね!」
ちなみにしばらくしてこのおみくじはズバリ当たっていたとエリザとビックリするのだが、それはまだちょっと先の話だ。
「あとはお守りだね! シュウちゃんと私と……お家のお守りを買って……」
「すいません、お守り下さい!」
「えっと……健康のお守り2つと家内安全のお守り1つお願いします」
そしてお守りを買い、神社を後にする。
「お昼は私達の家でみんなでおせちを食べて~、あとは2人でのんびりだね!」
「おせちか~、エリザ達頑張って作ってたからな!」
「おせちって作るの大変だけど、アヤノおばさまとママとおしゃべりしながら作ってたらあっという間だったよ?」
「楽しみだな~!」
そして家に帰り、エリザは着替えをしに行き、俺はさっき買ったお守りをどこに置こうかとお守りの入った袋を開けると……
「あれ? 健康お守り2つって言ったよな? ……これ」
袋の中には健康お守り1つと家内安全のお守り1つ……あと間違えたのか、安産祈願のお守りが……
「これ違うだろ……取り替えにいくか」
すると着替えを終えたエリザが戻ってきて
「何見てるの……ってこれ、何で安産祈願のお守り?」
「多分間違えたんじゃないか? 俺、取り替えに行ってくるよ」
神社に戻ろうと立ち上がるとエリザが
「待って! ……これはこのままでいいよ、何かの縁だし、それに今さら取り替えてもご利益なさせうな気がするし、健康お守りの代わりに私が持ってるから」
「……エリザがいいならいいけど」
「うん! それじゃあ……おせちの準備手伝って?」
「おう、任せろ!」
「うふふ、シュウちゃん頼もしい」
キッチンから準備していたおせちをテーブルに並べていると、
「おお! 豪華なおせちだな!」
「私達が頑張って準備したのよ?」
「美味しそうだね!」
「うふふ~、うちも頑張ったんだよ~」
「じゃあ食べようか?」
「うん、うふふ!」
そして元旦の昼はみんなで集まり賑やかに過ごした。
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