違うも~ん!
リビングでワイワイ盛り上がる声がまだ聞こえる。
俺はさすがに居辛くなったので自分の部屋に戻ってベッドで寝転がっている。
それにしても、ダークエルフって大変だな~。
でも、俺はやっぱりエリザと一緒にいたい……
悩む事なんてないよな?
エリザも色々必死だったんだと絆が深まってそれがより分かった。
俺に積極的にアピールしてたのも不安があったからじゃないかな? 本人はそんな事は絶対話さないだろうけど。
ちょっとやり過ぎなアピールもあったけど、エリザが自分のすべてを使って俺を繋ぎ止めようとしてたのか……
エリザの事をもっと大切にしてあげよう!
それこそ不安がなくなるまで……
ふぁ~! さすがに寝不足だから眠いな……
さっきチラッと話が聞こえたけど、ダークエルフは子供が出来づらい、だから子供が出来る確率を上げるためにダークエルフは……性欲が強いとかなんとか……
そんな話をしてる中さすがにリビングには居れなかった。
でも確かにエリザは…… まあ凄かった……
……いかん! この事を考えるのはヤメだ!
夏休み、あとはどうするかな? エリザはどこか行きたいとこあるかな?
…………
…………
「シュウちゃん、起きて?」
「ん…… あれ?」
「シュウちゃん、今日は私の家の庭でバーベキューしようだって!」
「バーベキュー?」
「アヤノおばさま達ももう行ってるよ? だからシュウちゃんも早く起きて行こう?」
「そうか……分かったよ」
「うふふ、シュウちゃんありがとね」
「えっ、何がだ?」
「寝言で『どんな事があってもエリザを離さないぞ!』って言ってたから」
「そんな寝言を!? ……まあ事実だからいいけど」
「私、嬉しいよ、シュウちゃんにそんなに想われてて、私も絶対シュウちゃんを離さないから!」
「エリザ」
「シュウちゃん」
起き上がりエリザにキスをして出かける準備を始める。
といってもすぐ側だからちょっと着替えるだけだが。
そして2人でエリザの家に向かうと楽しそうな話し声が聞こえてきた。
「うちの家族も安泰だな!」
「そうだねトオルくん、ずっとエリザの様子を見てたから、いずれこうなるだろうとは思ってたけどね」
「そしたら、タケルの家と俺の家も家族か~! よろしくな!」
「まあエリザが産まれるくらいからの付き合いだし、昔から家族みたいなものじゃない?」
「まあ、それもそうか、わはは!」
「あなた飲み過ぎたらダメよ?」
「アヤノ、今日はめでたいんだ! これくらいいいだろ?」
「もー! 調子いいんだから!」
「あなた~? お肉焼けたよ~、ふー、ふー……はい、あ~ん♥️」
「アリサ、ありがとう!」
「うふふ~」
エリザの家に着くと父ちゃんとタケルおじさんはお酒を飲みながら楽しそうにおしゃべり、母ちゃんとアリサおばさんはそれぞれ2人の横で肉などを焼いている。
「みんな楽しそうだな」
「うふふ、そうだね!」
「おっ! 主役の2人が来たぞ?」
「エリザとシュウくんもこっちへ来て食べなさい」
そして俺達も加わりバーベキューをする。
「シュウも大人になったな~! エリザちゃんを大切にするんだぞ~?」
「そんなの分かってるよ! てか父ちゃん酒臭っ! どんだけ飲んでんだよ!」
「そんなに飲んでないぞ~? なあアヤノ?」
「あなた…… 飲み過ぎ! もう終わりよ!」
「そんな~! アヤノ~、そんな事言わないで~」
「そんなに可愛い声出してもダメ!」
「お願い! アヤノ~」
「もう! あと1本だけよ? ふふっ」
父ちゃん…… 母ちゃんにベタベタくっついて甘えておねだり…… あんな父ちゃん見たことない! 母ちゃんも甘えられて嬉しそうにしてるし。
「シュウちゃんお腹空いたでしょ? ほら、これ焼けてるよ、取ってあげる!」
「ありがとうエリザ」
「うふふ、ふー、ふー…… シュウちゃん、あ~ん♥️」
「あっ! エリザ、またママの真似してる~!」
「違うも~ん! これはシュウちゃんに愛を込めてるだけだも~ん!」
「むむむ~!」
「うふふ」
エリザとアリサおばさんはまたバチバチやってるし…… しょうがないな。
「エリザありがとう、美味しいよ!」
後ろからギュっとエリザを抱き締めると、トロ~ンとした顔でエリザが振り返る。
「シュウちゃん、うふふ」
「あなた~! うちにもして!」
「分かったよアリサ」
「うふふ~、あなた~」
あっちこっちでイチャイチャ、ベタベタ……
俺達は似た者家族なのかもしれないな!
そして旅行から帰ってきた夜は家族みんなで楽しく過ごした。
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