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エリザの昔話 その3

 私は今、これまでの人生で1番の危機に直面している。


 中学生になった私はシュウちゃんと一緒に登校していた。


 今日は入学式、新しい制服を着てシュウちゃんと登校、2人きりで行きたかったからパパとママには断りを入れた。


 シュウちゃんの制服姿……カッコいい♥️


 本当はシュウちゃんに抱きつき、おもいっきり甘えながら登校したかったけど……


 小学生の時に読んだ、あのダークエルフの本……あれのせいであれから私は、シュウちゃんとの関係に臆病になってしまった。


 嫌われないように、でもそれでも好きになってもらうように……そんな微妙なラインを私は探りながら行ったり来たりしていた。


「シュウちゃん、中学校……緊張するね?」


「そうか~? まあ知らない奴とかもいるからな~」


「また……一緒のクラスになれたらいいね!」


「そうだな、小学生の時はずっと同じクラスだったからな!」


「えへへ~」


 そう言って私はシュウちゃんの袖をつかみながら中学校に向かっていた。


 そして……中学校に着き、クラスの前に貼られた紙を見て自分の名前を探す。


「あっ! 俺は1組か」


 シュウちゃんは1組、私の名前は1組に……


 ない…… 何回見直しても…… ない!


 私は地獄に突き落とされたような気分になった。


 結局私の名前があったのは3組……

 2年生にはまたクラス替えがあるが、1年間はシュウちゃんと離ればなれ……


 シュウちゃん……私、辛いよ~!


 そして憂鬱な1年間が始まった。


 授業を受けててもつまらない、友達も……出来ないし。


 休み時間にシュウちゃんの姿を探す。

 そしてシュウちゃんは新しく出来た友達と楽しそうに話してるので話しかけられない。


 私はクラスではあまり喋らず、休み時間になればシュウちゃんの様子を陰から見ている、そんな生活をしていた。


 ただ帰りになるとシュウちゃんが迎えに来てくれて一緒に帰ってくれる。


 朝も一緒に行ってくれるので、私はなんとか耐えられた。

 シュウちゃんありがとう、大好き♥️


 そして……ある日、私は聞いてしまった。


「1組のシュウくん、カッコいいよね!」


「私もそう思ってた!」


 シュウちゃんに興味を持つ女の子が出てきたのだ!


 シュウちゃんがカッコいいなんて! 当たり前でしょ!? 私はずっと知ってたんだから!


「私~、告白しちゃおうかな~?」


 な、何ぃ!? 私の愛しのシュウちゃんに告白ぅ~!? ダメだよ! シュウちゃんは……私の……


「何してるです?」


「ひゃっ! ……えっ!?」


 そこにいたのは、私と同じクラスの……なんとかさんだった。


「あ、あの……私は……」


「怪しい奴です! 休み時間になればいなくなるし、可愛い顔して誰ともあまり喋らない……もしかして……」


「えっ!? えっ!?」


「あそこの男子の絡みを見てたです!? 私と一緒です~、ぐふ腐~♪」


「へっ!?」


 彼女の名前はジュリちゃん。


 最初はそんな会話だったけど、それから私達は仲良くなり、よく話すようになった。


 そして……


「あ~! あの人を見に行ってたです? エリっちの彼氏です?」


「ち、違うよ! でも…… 私の1番好きな人……♥️」


「うひ~! エリっち、乙女の顔してるです! さぁ行くですよ~」


「ちょ、ジュリちゃん!?」


「お~い! あなたがシュウっちです~?」


「えっ!? ……エリザ、友達出来たのか?」


「あ、シュウちゃん、私の友達のジュリちゃんだよ!」


「はじめましてです~、シュウっちの事はエリっちから、よ~く聞いてるですよ~、ふふふっ♪」


「じゅ、ジュリちゃん!」


「ジュリさんって言うのか、俺はシュウ、エリザの幼なじみだよ、エリザは大人しいけどいい奴だから仲良くしてやってくれな?」


「分かってるです、それにしても……シュウっち、エリっちが寂しがってるですよ?」


「えっ!? ジュリちゃん!?」


「シュウっちも、もうちょいエリっちを気にかけるです!」


「そうなのか? エリザは……昔から人見知りだからな~ ……じゃあ今日の帰りにどっかで遊んで帰るか?」


「えっ!? いいの?」


「最近遊んでなかったし…… どこ行きたい?」


「わ、私はシュウちゃんと一緒ならどこでも……」


「そうだな~、帰りまで考えとくよ」


「うん!」


 シュウちゃんとお出かけ…… ジュリちゃんのおかげで久しぶりにシュウちゃんとお出かけできる! ありがとうジュリちゃん!


 それからジュリちゃんにはシュウちゃんの事を相談出来るような仲になった。


 シュウちゃんが同じクラスじゃないのは寂しいけど、ジュリちゃんがいてくれて助かったよ。


 それからジュリちゃんは頻繁に私をシュウちゃんの元へ連れてってくれたりして、私もシュウちゃんと話す機会が増えた。


 ところがある日……


 私は自分が恐ろしくなる出来事が……


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