じゃあうちにおいでよ
「……今日はもう帰りなさい」
クリス先生にそう言われ、俺は早退する事にした。
寝てたから調子は良くなったし、朝みたいな不安な気持ちもなくなったから、別に授業受けてもよかったんだが、クリス先生にも言われ大事をとって、今は家に向かって歩いてる。
「シュウちゃん、大丈夫?」
「ああ、寝たらスッキリして調子良くなったよ! 寝不足だったのかな?」
「それなら……いいけど」
そして家に着いたのだが……
「あれ? 母ちゃんいないのかな?」
「シュウちゃん、家のカギは?」
「あ~、忘れてきたんだな…… 見つからない」
「どうしよう…… じゃあうちにおいでよ」
「そうするかな~?」
そして俺はエリザの家に行く事になった。
「ただいま~!」
「お邪魔しま~す」
「おかえり~、あれ~? シュウくん、いらっしゃ~い」
「シュウちゃん調子悪くて早退したんだけど、アヤノおばさまいないみたいだから……」
「そうだったの~? それじゃ~ エリザ、シュウくんを寝かせてあげて~?」
「アリサおばさん、大丈夫だよ? 保健室で寝て大分調子いいし!」
「ダメだよ~! ほらエリザ~? シュウくんをベッドで寝かせてあげて~!」
「分かったよママ」
そして俺はエリザの部屋へ行き、エリザのベッドに寝かせてもらっている。
このベッド……エリザのニオイがして落ち着く~、なんかエリザに包まれているような……
「シュウちゃん、私飲み物取ってくるね」
「あ~、ありがとう!」
そしてエリザと入れ替わりでアリサおばさんが入ってきた。
「シュウくんも大変だったね~! エリザの魔法の影響かな~?」
「エリザの魔法!?」
「そうだよ~、どっちかというと呪いに近いかな~?」
「呪いって! どんな!?」
「う~ん、簡単にいうとエリザの事をいっぱい好きになって辛くなる呪いかな~?」
「えっ!? そんな呪いなんてなくても俺は!」
「知ってるよ~、多分エリザも無意識だと思うから怒らないであげてね~?」
「無意識……でもなんで?」
「う~ん、シュウくん、これはダークエルフの恋人がいる人の宿命かも~?」
「えっ!?」
「私達ダークエルフは……感情をコントロールが下手なのかもね~? 好きと思ったら、それはもうとことん好きになっちゃうし、怒ったらそれはもう……暴走しちゃうくらい! それで、呪いというか、そういう感情のエネルギーが外に出やすくて、周りに影響与えちゃうの~!」
「……はい」
「だからね~? 普通の人と恋愛するより大変だと思うの~! だから~、エリザはシュウくんにいっぱい迷惑かけるかもしれないよ~? だから覚悟はしといて欲しいの~!」
「そんな迷惑なんて! 俺はエリザが!」
「シュウくんだけじゃなくて周りにもね~? だから、もしエリザが暴走しそうだったら止めてあげてね~? ダークエルフってめんどくさいかもしれないけど、好きになったらとことん尽くすよ~? エリザはずっとシュウくんに尽くす事だけ考えて生活してきたから~、母親のうちが言う事じゃないけど~、これからも仲良くしてあげて~?」
「もちろんそうしますよ! 俺もエリザがいなきゃ……」
「シュウちゃん飲み物持って…… ママ? シュウちゃんと何してるの!? まさか……シュウちゃんと浮気!?」
「え~? それは……どうなのかな~?」
「あ、アリサおばさん!?」
「いくらママでも…… シュウちゃんは渡さない! 呪ってやる!」
「え、エリザ! 俺は浮気なんてしない! エリザだけを愛してるんだーー!!」
「!!……シュウちゃん♥️」
「あはは~、ママにはパパがいるのよ~? 浮気なんてするわけないでしょ~? エリザが1番分かってるじゃないの~」
「……ママ、私をからかって! もう出てって!」
「お邪魔なママはいなくなりますよ~」
「も~! ママったら! ……でもシュウちゃん、私嬉しかった、もう1回言って?」
「エリザ……愛してるよ!」
「私も愛してる、シュウちゃん……」
エリザとキス、 機嫌も直ってよかった……
「そうだ、明日休みだし、前に約束してた……」
「デート!? 行きたい! 連れてって……くれる?」
「もちろん! 一緒にデートしてくれるか?」
「はい、もちろん!」
喜んだエリザが俺に抱きついてくる。
エリザがこんなに喜んでくれるなら俺はいつだってデートするぞ?
そして俺達は見つめ合い、もう一度キス……
「……それでママ? いつまで覗いてるの?」
「あはは~、お邪魔しました~♪」
おいおいアリサおばさん……うちの母ちゃんもそうだけど、自分の子供のイチャイチャを覗くなよ……




