ちょっと残念……
今日も一緒に登校する俺とエリザ。
だがいつもとやっぱり違う。
今日の俺……なんかおかしいぞ?
「エリザ……」
「うふふ、どうしたのシュウちゃん?」
「いや……何でもないよ」
「シュウちゃん、おいで?」
登校中にも関わらずフラフラとエリザに抱きつく俺。
本当にどうした? 昨日の夜エリザが来なかっただけなのに……
「うふふ、シュウちゃん可愛い♥️ よしよし♪」
そしてエリザのお胸様に顔を埋め慰められる俺。
色んな人が俺達をジロジロ見てくるがそんな事気にしてられない! エリザ……ああ! エリザ!
お胸様に顔を埋めてると心が落ち着く……
「シュウちゃん大丈夫? 私がいるから安心してね、うふふ、あ~! 幸せ♥️」
そして教室に着いても……
「エリザ……」
「おいでシュウちゃん」
「な、何やってるです!? シュウっちおかしいです!」
「シュウ! 羨まし…… けしからんぞ!」
「……おはようみんな、席について……ってシュウさん!?」
あ~、クリスせんせー来た~、でもお胸様から離れられない~!
「……大変! ママ……校長先生呼んでこないと!」
あれ~? くりすせんせー、いなくなっちゃった~、またじしゅうかな~? ああでもいいや~、えりざままのおむねさまでねてよ~♪
「エリザちゃん! シュウさんを連れて保健室へ行くわよ!」
あ~、こうちょうせんせーだ~! ほけんしつ~? ぼくはままといるから……
…………
…………
「エリザちゃん凄いわね~! 私の教えた魔法をアレンジして、自分の赤ちゃんにする魔法にするなんて!」
「私はそんな! ただ校長先生に教えてもらった魔法を使ってたら……シュウちゃんが可愛くって♥️ シュウちゃんをよしよししてたら、何か母性本能がくすぐられて……」
「……エリザちゃんのお胸は凄いわ~♪ それにシュウさんと相性がバッチリだったのね! 心が落ち着き過ぎて赤ちゃんに……ププッ!」
「……ママ、笑っちゃダメ! フフっ!」
「校長先生もクリス先生も! それでシュウちゃんは大丈夫なんですか!?」
「ええ♪ 魔力を中和させる薬は作ったからこれを飲めば1時間くらいで治るわよ♪」
「よかった~! ……でも甘えてくるシュウちゃん可愛かったから、ちょっと残念……」
「あら? それなら薬を飲ませるの遅らせる?」
「いいえ、このままじゃシュウちゃんが……やっぱりいつものシュウちゃんが大好きなので、こういうのは自分の子供が産まれた時にとっておきます♪」
「フフっ、それならこの薬、哺乳ビンであげてみる? ウフフ」
「……ママ!」
「……シュウちゃんに哺乳ビンで……」
「その前に自分のお乳あげてもいいのよ? ウフフ~」
「シュウちゃんにお乳……ゴクリっ!」
「とりあえず私達は行くわね、それじゃごゆっくり~♪」
「……エリザ様、学校ですからほどほどにして下さいよ?」
「…………」
…………
…………
温かい…… そして懐かしいような……
ん~? 何か物足りないような……
いくら………っても出てこないな~?
「シュウちゃん♥️ そんなにしたら……」
出てこないけど、落ち着く……
母ちゃん? ……違うな~?
でも包容力というか、存在感が桁違いだな……
でも俺の1番の……
もうちょい強くしてみようかな?
「ああんっ♥️ シュウちゃん」
ん~? あっ! 口から離れちゃった……
今度は別の…… これも懐かしいような……
ただなんだ? ……ゴムみたいな感じだな?
さっきのやつがいいな~!
でもこっちは何か出てくる!
苦っ! 何この苦いの!
あれ? 何か……眠く……
…………
…………
「あれ? ……ここは?」
「保健室だよシュウちゃん♪」
「エリザ、俺どうして?」
「え~っと、シュウちゃん調子悪かったみたいで、気を失って保健室に運ばれたんだよ?」
「そういや朝なんか調子悪かったからな…… ってエリザ? エリザも顔真っ赤だぞ? 大丈夫か?」
「だ、大丈夫だよ! 私は何ともないよ? ……シュウちゃんったらあんなに強く吸うから……」
「どうした、ボソボソ言って?」
「な、何でもないから! シュウちゃんはまだゆっくり寝てて!」
「……分かったよ」
学校に着いたと思ったら気を失ったみたいだな?
どうしちゃったんだ俺?
そのままエリザに寝かされ、昼くらいまで保健室にいた。
その間、ずっとエリザはいてくれたけど……
やっぱり顔が真っ赤だぞ?




