死にたがりと殺したがりのグロテスク考

　死にたいと考える女子高生・井田は、学校の中心人物である吉良を目にするたび暗い劣等感に苛まれていた。自分とは正反対の立ち位置にいる吉良を羨んでばかりの井田であったが、ある日吉良は美しい微笑みを携え井田に告げる。
「そんなに死にたいのなら俺が手伝ってあげようか？」
　『生きているだけで美しい』と豪語する吉良の意図を理解できないまま彼と深く関わっていくことになる井田。自らが世界に存在している意味を見出せなかった彼女が、吉良と共に最期に見つめたものは……。

■アルファポリスさま「第５回青春小説大賞」（https://www.alphapolis.co.jp/prize/result/392000059）にて特別賞を受賞いたしました。ありがとうございました。
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