この人は暇なのかにゃん?
私たちのえさが置いてある場所は、脱衣所と言うらしいにゃん。
この場所には、廊下側とキッチン側の両方から来られる構造にゃん。
朝にもらったえさも、夕方には無くなっているにゃん。
えさが欲しい時は、人間たちに目を合わせて、甘えながら、「にゃあん」と鳴くにゃん。
でも、人間たちは時間と言うものを決めているらしく、「まぁだ」と言ってくれない時があるにゃん。
今日はちゃんと、くれたにゃん。
この家の妹がソファに座っていたので、にじり寄りながら、一鳴きしたにゃん。
「えさが欲しいんだぁ」
と言って、妹がソファから立ち上がったにゃん。これはくれる時の動きにゃん。私はささっと歩き始めるにゃん。その私の後ろを妹がついて来るにゃん。
私はえさの入れ物の前で、きちんと尻尾を回して、座って待つにゃん。
私のえさと、ころにゃんのえさをそれぞれの入れ物に入れてくれるにゃん。
ころにゃんのえさを食べたらいけない事くらい知っているにゃん。
私は自分のえさを食べ始めるにゃん。
一口、二口。
私は辺りの気配を探るにゃん。
妹はじっと私の後ろに立っているにゃん。
邪魔にゃん。
もう一度、自分のえさを食べるにゃん。
それから、ころにゃんのえさに半分顔を向けて、妹の気配を探るにゃん。
じっと立っているにゃん。
仕方ないにゃん。
私は立ち去るふりをして、廊下に向かうにゃん。
私が立ち去ったので、妹がキッチン側に消えて行ったにゃん。
チャンスなのだにゃん。
私はもう一度戻って、ころにゃんのえさに顔を向けるにゃん。
そしたら、この家の妹が再び顔をのぞかせたにゃん。
危ないにゃん。
私は顔を自分のえさに向けて、一口食べるにゃん。
この人は暇なのかにゃん?
困ったにゃん。
仕方ないので、また廊下に出て行くにゃん。
廊下の壁から、じっとソファを見るにゃん。
この家の妹がソファに戻ってきたけど、じっと私の方を見ているにゃん。
この人、本当に暇そうだにゃん。