今が一番にゃん
この家の辺りは緑が多いにゃん。
なので、小鳥たちのさえずりがよく聞こえてくるにゃん。
そんな時、ころにゃんは素早く反応するにゃん。
ころにゃんは外に出て、襲う気でいるのかも知れないにゃん。
この季節、私たちを外に出さないためのバリアは弱まっているにゃん。
目に見えないバリアから、小さな網網のものに変わっているにゃん。
爪でばりばりすると、少しだけ隙間が広がっていくにゃん。
でも、とてもじゃないけど、私たちの身体が通れるほどに広がったりはしないにゃん。
だから、結局は外に出る事はできないにゃん。
時々、黒くて大きな鳥が鳴くこともあるにゃん。
ころにゃんはそんな時も、外の様子をうかがいに行くにゃん。
でも、その鳥はカラスと言って、近寄ってはいけないにゃん。
この家のお父さんが言っていたにゃん。
二羽のカラスが猫を挟み撃ちにして、猫をからかっていたと。
背中を向けた方のカラスが、ぴょんと猫に近寄るらしいにゃん。
それに気づいて、反転すると、今度は反対側のカラスがぴょんと猫に近寄るらしいにゃん。
それをくり返されて、どんどん猫に近づいていったらしいにゃん。
私たちなんかより、ずっと頭がいいから、猫ではカラスには勝てないなと言っていたにゃん。
そんな目に遭いたくないにゃん。
たとえ、外に出られなくても、この家の人にかわいがられて平和に暮らす今が一番にゃん。
幸せって、そんなもんにゃん。




