10階層最終戦
現在11階層の階段前に到着。
タッグバトルはどうなったのかというと、あっけなく決着がついてしまいつまらない戦いになってしまった。
そのため『破壊者』は消化不良とのことで、ここに着くまでにであったライアン・クレイジーを1人で相手にしていた。
そして、11階層へ続く階段の前には他の部屋と違い通路の先にあるのではなく広めの空間になっており、3体のライアン・クレイジーが待ち構えていた。
1体が前に出てきて地面を踏みつけると、ライアン・クレイジーを中心に円形状に崩落して高さ3m、半径3mの地下リングが出来上がった。
「最初は誰が行く?」
「最初は弱い私が行きましょう」
なれたように遠藤さんが引き受けてリングに降りて行った。
「これ良くあるんですか?」
「毎回ではないが、最後に数体で待ち構えて勝ち抜き戦や団体戦を仕掛けてくることは良くある。これがライアン・クレイジーと戦うときの醍醐味だな」
話しながらも、目線は戦いが始まったリングに固定されていた。
降り立った遠藤さんは、リング端まで下がると壁に足をかけクラウチングスタートの体制を取った。
ライアン・クレイジーは腰を低くし両手を掲げて迎撃態勢を取った。
その体制からライアン・クレイジーがじりじりと近づいて遠藤さんに迫るが、スタートをなかなか切らず、一足踏み出せば手が触れるくらいに近づいたときに動き出した。
踏み出した遠藤さんは前へと飛び出さず、左手の位置はそのままに足払いを仕掛けた。
ライアン・クレイジーは遠藤さんの頭に対して両手を合わせて叩きつけるように攻撃を行う動作を利用して足を地面から放した。
空いている右手で、地面を殴りつけて転がって回避した遠藤さんは、すぐさま起き上がり円形状の壁の上を走って上り、ライダーキックを繰り出した。
それの合わせるように、ライアン・クレイジーはその場で回ると右足を勢いよく遠藤さんに向けて蹴り上げ、遠藤さんの蹴りに合わせるように攻撃を加えた。
時間にすれば一瞬の出来事であったが、見ている方はかなり盛り上がった。
勝者は、ライアン・クレイジーであった。
遠藤さんは打ち負けた結果、リングの外に弾き飛ばされてしまい、起き上がれないくらいまでのダメージを負ってしまうことになった。
「俺は最後に行くからそっちがやるだろ?」
田中さんに抱えられた遠藤さんがソリに乗り込むのを確認した『破壊者』はガントレイダー1に先に行くように促した。
ガントレイダー1は指示を促すようにこちらを見てきたので頷いて了解すると、リングへと降りて行った。
リングに降り立ったガントレイダー1はライアン・クレイジーに一瞬で肉薄すると殴り始めた。
フェイントを織り交ぜたりすることもなく、純粋にガードも取ることもなくただただ相手をノックダウンさせるために互に拳を前へ前へと打ち出していた。
どのくらいたったのか、次第にライアン・クレイジーの拳が当たらなくなってきた。
それを感じ取ったのか攻撃を止めたガントレイダー1は一歩下がり重い一撃をライアン・クレイジーに向けて繰り出すと、壁に激突して消えていった。
結果は、当然ガントレイダー1の勝利となった。
この戦いの状況を見ていた次のライアン・クレイジーがリングに降りると、先ほどと同じように殴り合いが始まった。
1戦目のライアン・クレイジーは遠藤さんとの戦闘により、下半身にダメージが入っていたのか後半踏ん張ることができていなかったようにも見えたが、2戦目はライアン・クレイジー万全の状態なため一撃一撃が重いように見える。
その証拠に、ガントレイダー1の御面にヒビが入り始めており、鎧にへこみが目立ち始めてきた。
それでもガントレイダー1は踏ん張り拳を前へ前へと突き出していく。
どのくらい殴り合ったのか、両者が同時に下がると申し合わせたかのように同時に決めに行った。
結果は、引き分けになった。
互に最後の力を込めて繰り出した攻撃を互いの顔面に叩き込んだ見事なクロスカウンターとなり、両者は壁に打ち付けられて消滅することとなった。
この見事な戦いに自然と拍手が起き、私と田中さんはポップコーンもどきとコーラもどきをつまみながら完全に観客となっていた。
ガントレイダー1をこんなに早く退場させるつもりなかったのに戦わせていたらあまりにかっこよく退場してしまい、書いてる私がすごく戸惑ってしまいました。
『GET THE WORLD』公式設定の方をできるだけ早く更新させたいのですが、まだキャラクターをきちんと設定していなかったのでできるだけ早く更新できるように頑張ります。
更新しましたらこちらで報告しますでのお待ちください。




