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カード顕現~眷属だけが頼りです~  作者: えでぃ
2章 世界の状況
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攻略開始1時間

「さて、5階層の入り口に到着したわけですが、ここでも注意が必要です」


5階層への入り口となる階段が見える位置まで来たときに遠藤さんが、話始めた。


「『影虫』は特性上、影から飛び出してくると言いましたよね?」


「はい」


「他のモンスターではなかなか見られないのですが、『影虫』などの一部モンスターは階段からの攻撃もしてきます。そのような攻撃をしてくるモンスターが珍しいため、最後に油断してやられる人も多く、先ほど戦った時にそこまで強くないと感じた通り、モンスター単体での強さはさほど脅威ではないのですが、この油断時の奇襲が8種になっている原因の一つと言われています。それでは最後の戦闘を行いますよ」


「はい。師匠」



なかなか楽しそうに師弟関係をしている2人を眺めていると、殿を務めていた『破壊者』が声をかけてきた。


「あいつら急がないといけないこと忘れているんじゃないか?」


あなたには言われたくないだろとさすがに声には出さずに苦笑いを浮かべるしかなかった。


「あなたには言われたくないでしょうね」


飲み込んだ言葉をDr.ヘーゲルシュタインは容赦なく言い放った。


「そりゃそうか。それじゃ次の階層は俺だから先に行くぜ」


失礼な言葉を言ったDr.ヘーゲルシュタインにびっくりしてしたが、『破壊者』は特に気にする様子もなく、戦闘が終わった5階層への入口へと向かっていった。

そしてそのまま今にも反省会を始めそうな2人を押しのけ次の階層へと潜っていった。


「また勝手に」


そんな『破壊者』を追いかけるように遠藤さんが潜り、そのあとに田中さんが続いていったので残されることとなった。


「とりあえず、私たちも続きましょうか?」


Dr.ヘーゲルシュタインに振り返り言ったつもりであったが、ブリキの騎士が気を利かせて動き出し、私たちも5階層へと向かうこととなった。


5階層に到着すると、相も変わらず爆音が響いていた。


今回は前回みたいに一直線に破壊されているわけではなく、基点から放射状に破壊されていた。

基点をたどれば、迷うことはなさそうであるが、一直線に破壊していた時は壁を爆破したことで、大きな瓦礫が散らばっておらず移動に関してそこまで苦労はなかったのだが、今回は地面に攻撃を加えているのか、基点から放射線状に爆破されており、壁が崩れたことにより瓦礫が積み上がり通りにくくなっていた。


「何これ?1階層は直接爆破してからわかるけど、ダンジョンの壁なんて簡単に壊せないはずなのになんでこんな壊し方ができるの?」


「『破壊者』たる所以だろうね。それよりも『魔法』(マジック)の『ボアラッシュ』を発動して瓦礫を吹き飛ばしながら進もうか」


そう言って、いつの間に抜き取ったのかカードを手渡してきた。


「もちろん口上は必要だよ。どのくらい進めばいいかわからないからね」


1階層の時は反響して爆発音が大きく聞こえていたが、この階層では1階層より広範囲で破壊しているからなのかそれとも、私たちが降りてくる間にかなり先に進んでいるのか確認できないが、少しづつ音が小さくなっていた。


「そろそろ、合流しようか?」


仕方なく、立ち上がって口上を唱えた。


『進む後には何も残ずただ道を伸ばすのみ。『ボアラッシュ』ただ、ただ前へ』


口上を唱え終えると、ソリがいきなり加速して動き出した。

立ち上がって口上を気持ちよく唱えていたので、いきなりの加速に対応できずにバランスを崩してしまった。

何とか手を突こうと伸ばすと、手首をつかまれて引っ張られてDr.ヘーゲルシュタインに抱きしめられた。

顔を胸に押し付ける格好になった状況と、ブリキの騎士が加速しながら瓦礫を粉砕していく様子に声にならない悲鳴を上げることとなった。

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