閑話 神罰の日 アフリカのどこか
「おねぇちゃん、おねぇちゃんてば」
「ん?どうしたの」
「水瓶から水がこぼれてるよ」
朝早くから往復8Kmの距離を歩き川に水を汲みに来ていた私たち姉妹は、作物に水を上げるため本日4回目の移動中に私が本を読んでいたことでこぼしてしまい、同じ村のほかの人たちと別れて妹ともう一度川に戻ることとなった。
「おねぇちゃん、その本何度読むの?」
「何度でも、これも字の勉強だよ。ここ読んでみようか、『Sleeping Beauty』だよ」
「いや。またこぼしても知らないんだから」
貧しい村に本を買える余裕などないのだが、最近ダンジョンが現れて村の様子が変化してきた。
いまだに
村の人間が入ることはできないが、私の村は町からは遠く車でも1日かかるといえばどのくらい遠いかわかると思う。
そのため、ダンジョンを専門に潜ることで魔石やその他の資源を手に入れる職業の人たちを集めるのは難しいとわかり、ダンジョンから持ち出したものに税収をかけほとんどを買い上げることで私たちに解禁されることとなった。
その調査で、訪れた女性が持っていたこの本を譲り受けこの往復1時間を無駄にしないようにしている。
そして、私たちにとって一番大きな変化となるのは、このダンジョンがQ型のダンジョンで水を手に入れられる事ができるとわかった。
これまで、慈善団体が井戸を掘るのをあきらめて帰ったこともありあきらめていたが、村の若者が調査団と一緒に潜った時に水を持ち換えることができた。
これで、私も妹も、村のみんなもこの往復1時間を毎日何度もこなさなくてもいいとわかってその日は久しぶりのお祝いとなった。
といっても、国が何を調査しているかわからないけどこの調査が終わるまではダンジョンに潜ることができないので、あと少しの我慢としてみんなで水を汲んで運んでいる。
「水運びしなくてよくなったら何したい?」
「みんなと遊びたい。おねぇちゃんは?」
「私はもっと勉強したい」
そんなたわいもない会話を2人でしながら帰っていた。
村が見えてくると、いきなり村の方から煙が立ち上り始めた。
いつもなら、夕食の支度でお母さんたちが火をおこし、白い煙が立ち上がっているのにこの日はいつもと違う黒い煙が立ち上っていた。
妹と顔を見合わせて、水を下にゆっくり置くと、急いで駆けでした。
「お父さん、お母さん」
妹が大きな声を出すと村の方から黒い塊が跳んできた。
それは、丸い胴体にカマキリの手、足は左右ともは透明で中が見えており、5つの板が交互に斜めになった状態で配置されていた。
首はなく頭はセミのような見た目だった。
そのよくわからないモンスターが近くに降り立ち、妹にに向かって鎌を振り下ろしてきた。
慌てて妹を引っ張り、抱えて横に飛ぶと村の中が見えた、そこにはここにいるモンスターと同じモンスターが何体も居て、口を村人に突き刺している瞬間だった。
その瞬間を見てしまい、妹も見てしまったのかすぐに立ち上がり、妹と二人でモンスターに向き合い戦おうとしたときに、急に眠気が襲ってきた。
『次のニュースです。『神罰の日』にダンジョへと変貌したアフリカ内陸部にて、近づくと睡魔に襲われ眠ってしまうと、茨が現れさらっていくモンスターが現れたとの情報が入りました。付近の方はもちろん近くを通られる際は、十分注意してください。』
引っ越しが順調に終わるはずが不手際があり、2章の更新を8月1日からの予定でするつもりがPCが起動できないかもしれないので、ずれそうです。
仕方ないので、閑話を書いていきますので忘れないでください。




