誰かを思いやれる人をリスペクトしてます
みんなでビルから出て、コンビニで食料を確保した後、まだ少し狭い空間に違和感がある数名で、近くの公園へとやってきた。
「事前の調査を斎藤さんと小岩井さんにやってもらって、引率してもらっていたのに、ここまで何もできないとは」
近くのベンチに座らず芝生に寝ころびながら愚痴をこぼした。
「自分もミーティングの時には簡単に思ってたけど、まさか全く動けなくなるとは・・・」
田中さんはベンチに腰掛けうなだれる。
「そんなに落ち込まないの。帰って佐藤さんときちんとお話した方がいいんだから、ここで落ち込むよりご飯食べるわよ」
そういって渡辺さんがみんなのお昼を配り始めた。ちなみに今日のお昼も会社持ちである。
「俺なんて麻酔銃渡されたのに、手で捕獲するつもりでスターティングする瞬間にあの咆哮だったから実は足首やっちゃてるんだよ。骨折はしてないだろうけどあの程度で動けなくなったのもそうだし、悔しい・・・」
足首にテーピングとアイシングを施しているため表情は見えないが、東さんの声は落ち込んでるように聞こえる。
「やっぱり私はお昼いらないです。飲み物だけもらいます」
藤沢ちゃんもほかのみんなと同じように落ち込んでいるように見える。
「ほら、みんなそんなに落ち込まないの。まだ講習なんだし、小岩井さんが言ってたでしょ。今日のはまだ失敗ではないのよ。そんなに落ち込むなら講習が終わったとに、今回のクエストにもう一度参加できるように頼んであげるから、みんなでご飯食べましょう」
みんな無言で食べ始めた。そんな状況がまずいと思ったのか、渡辺さんが順番に話しかけ全員が食べ終わるころには、笑いが起きる程度には雰囲気がいつもと同じくらいまでに戻っていた。
「みんなそろそろ戻らないと講習が始まってしまうわ」
ごみを片付けみんなを促してビルへと歩き出した渡辺さんの後に続きながら、大柄な渡辺さんが怖がられずになぜみんなから慕われるのがよく分かった。
先ほどまで落ち込んでいた雰囲気がなくなり、午後の反省会に暗い空気が無く入ってきた私たちを見た社長は最初びっくりしていたが、特に何も言わなかった。
「それでは、先ほどのクエストの反省会を始めます。紙を配りますので、各自できたこととできなかったこと、できたかもしれなかったことを記載してください。後で発表してどうすればいいかみんなで考えましょう」
そういって白紙の紙を配られた私たちは各々書いていく。
先ほどのクエストの相談をしたかったため書くことが多く、みんなも同じだったのかこの反省会は、白熱した話し合いとなり、退館時間となっても話し合いは続き警備員に締め出されることとなってしまった。
章分けしてなかったですが1章は教育関連で終わりとしますので、そろそろ1章の終わりです。




