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グレートホーン狩り

 シンとケイは宿屋について、シュバ達にギルドでの話をした。

 グレートホーン狩りには9人全員ではいかずに、シン、シュバ、イオ、ケイ、それに元盗賊団の中で大きなふたりクニとデンの6人ということになった。

 本当はイオも必要ないとシュバが言ったのだが、イオがいくときかなかった。


「出発するぞ!」

 シュバが元気に声を出す!

「おおっ!」

 イオが馬鹿みたいにはしゃいでいる。

 ケイはなんだか申し訳なさそうにしている。


 シン達はギルド長に言われた通りまっすぐ進んだ。3時間ほど歩いたころ、グレートホーンの群れがシンたちの前にあらわれた。

 群れは50頭くらいになる。グレートホーンはその名の通り2m近くなる大きな角を頭に2本はやしている。その体躯は5mはある。牛といえば牛だが、イメージはマンモス級の大きさだ!


「でかいな!」

 シン達は想像よりはるかに大きな魔物であったグレートホーンにたじろいでいる。


「どうする、このまま突っ込んでいったらおれたちがやられるぞ」

 シュバは岩陰に隠れながら、少し震えてるようだ。


 シンはジャイアントベアのようにシュバの魔法で相手を崩して斧でとどめを刺そうと考えていた。

 しかし、こん大きな群れでは、その方法はとれない・・・・6人は岩陰から出られないでいた。

 

「よし、試しにイオの従魔契約だな」

 シンは突然イオの肩をたたいた。


「えっ、なんで・・・・」

 シュバはシンの意図が分からなかった。


「とうとうオレの出番のようだな!」

 イオはまんざらでもないようだ。


 イオは岩陰からでて、グレートホーンの群れに向かって、手をかざした。

「従魔契約! オレの配下になれーーーー」

 イオは次々と空気の塊を発射していく。

 淡い空気の塊がグレートホーンの群れに向かっていく。

 イオの放った空気の塊は次々とグレートホーンたちを包んだ。


「ぐおおおっ」

「くああああああっ」

「もおおおおっ」

 空気の塊に触れたグレートホーンは荒れ狂いイオの方に突進してきた。

「どどどどどどどどどどどどどどどどっ」


「ひ、ひえーーーーーっ」

 イオはそれを見て死に物狂いで逃げ出した!


 グレートホーンの群れの大半はイオを追って走り出していた。

「よし今だ!」

 シンは群れから取り残された、小さめのグレートホーンの元へシュバとともに走り出した。


「ブラックボール」

 シュバは手から出した、黒い球体をグレートホーンに向かって思いっきり投げた。


「ぐおおおおおおおおおっ」

 シュバの放ったブラックボール触れたグレートホーンは右前足の膝を失って大きく前に倒れた。

 

「はああああっ」

 シンは渾身の力を込めてグレートホーンに向かって斧を振り降ろした。


「ぐうううううううっ」

 シンの斧によって頭を割られたグレートホーンはのたうち回っている。


「やるぞ!」

 シュバが声をかけて、シン、シュバ、ケイ、デン、クニの5人はグレートホーンを次々と攻撃した。


「やったぞ!」

 10分後、グレートホーンは動かなくなった

 5人はグレートホーンを討伐した。


 今話で100話達成しました。

 これまでお読みいただきありがとうございます。

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