表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
58/237

58話

 


「オイ!てめ」



 ドガッ!


 扉から勢いよく突き進んできたガラの悪い男。しゃべる間も与えず、即座に右ハイキックを顎に叩きこむ。


 ムカつく店員への怒り、いきなりのドアの音に驚いてしまったことへの怒りを込めた。


 結果、左側に勢いよく吹っ飛ぶ。



「ちょ」



 ガゴン!


 飛んでいった先には一人の男。さっき舐めた口を聞いてきた店員。二人は勢いよくぶつかり倒れる大きな音がした。


 ストライク!叫びたくなるほどに狙い通りだった。



「ゴマンスル!」


「御当主様!」


 扉から続々と身なりの悪い男達が。


 店の奥から護衛風の男達が。


 続々集まってきた。


 決して狭くはない道具屋だが、そこは大勢の男達で一杯になった。アドレナリンが臭いを放つほど部屋の中に充満している。



「「オイ!てめえ、なにしやがる」」


 身なりの悪い男。護衛風の男。全く同時に同じ声を上げた。



「おが、おがががが」


 鼻を押さえながらうめき声をげているムカつく店員。抑えた手のひらからは大量の鼻血が溢れ出ている。


「小僧!俺らはファベーラのも」


 ドガッ!


 右ミドル。


 さっき吹っ飛ばした奴の仲間が懲りずに進み出てきたので蹴り飛ばす。なぜ同じ目に合うと考えないのか。



 吹っ飛ぶ。


 そしてまた激突。狙うのはもちろんムカつく店員。狙い通りまたストライクだ。才能があるのかもしれん、人間ボーリングの。


「コイツ狂ってやがる!話が通じねえ、構うもんかここで半殺しにしろ!」



 ジリ、ジリ、ジリ、


 警戒しつつマフィアが距離を詰めてくる。護衛は状況が呑み込めずに俺を見るべきなのかマフィアを見るべきなのかと、戸惑っている。


「ブ、ふざゲダごとをぬかすな!ここをドゴだと思ってる!エンポラル商会だど、アール・カウント伯爵の庇護下にあるエンポラル商会だど!貴様ら全員縛り首にしてやる!!」


 ザワ、ザワ、ザワ、


 大量の鼻血を流しながら殺意の篭った目で店主が叫ぶ。その言葉はマフィアすら脅すことが出来るほどの言葉だった。



 縛り首。


 言葉がこだまのように繰り返し聞こえた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ