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信じる風花
「亮太のうそつき」
「ごめん」
「好きなんでしょう、亮太は」
「ちがう」
「好きじゃないの」
「うん」
「じゃ何で噓つくの?」
「うそじゃない。好きじゃないから」
「でも綺麗なんだ。わりと綺麗なんだ」
「そうかも」
「おい。とぼけるな」
「ごめん」
「私と木下。どっち」
「どっちって?」
「そんなの自分で考えろ」
「風花」
「本当か?」
「本当」
「なら信じる」
「大丈夫」
「何が大丈夫」
「木下さんは仕事仲間。職場の人」
「それだけ?本当にそれだけ?」
「本当に」
「でも足は嗅ぐんだ」
「足じゃない」
「内履きを嗅ぐんだろ?」
「内履きは違う。足じゃないから」
「お前、病気すれすれだぞ」
「分かってる」
「わたしのも嗅いでみるか?」
「もう嗅いだ」
「はい?」
「風花は無臭」
「無臭なわけないだろ」
「無臭だった。靴の臭いだけ」
「お前そんなに臭いのがいいのか。足の臭い木下がいいのか」
「だから違う」
「白痴美人って聞いた事あるか」
「何それ」
「そうだよなあ。お前、頭弱いもんなあ」
「ごめん」
「木下じゃなくて内履きなんだな?木下はどうでもいいんだな?」
「うん」
「なら信じる」




