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W  作者: maow
79/175

W 第一話 第二部 57

「ふふふ、あははははははははははは」

甲高い笑い声が部屋中に響く


昨日の夜

春樹との電話を終えた秋は意気消沈していた

そこへ

「入るよー」

冬華が入ってきた

「具合は大丈夫ー」

心配そうな顔をして冬華が見てくる

「ああ、もうすっかり大丈夫だ」

笑顔を作ってみせるが、冬華の顔から心配はなくならなかった

「ふ」

優や彩夏のようにはできないな

秋は自嘲気味に笑った

そんな秋の手を冬華はそっと包み込んだ

「何かあったら言ってねー、私じゃあ頼りないかもしれないけどー」

あったかい、とても

秋の目から涙があふれてきた


ひとしきり泣いた後、秋は冬華にある提案をされる

その後、秋の体から心臓から抜き取られた


「ばっかじゃないの」

床に倒れる二人には聞き捨てるように言った

「秋を殺したのも、これからあなた達を殺すのも私だよ」

今までのおっとりした冬華からは想像もできないほどの残虐な笑みを浮かべながら、

懐から、包丁をとりだした

「何人か道連れにしてくれると思ったから、教えてあげたのに、本当使えない男」

冬華は自分のお茶を飲み干すと、一歩一歩、彩夏の方へ近づいていき

さあ、彩夏からはどこをいただこうかしら

しなやかな筋肉、それともきれいな目かしら、いっそ赤髪もいいわねえ

冬華が彩夏へ包丁を振り上げようとしたその時

キン

紫がかった黒い剣が冬華の包丁を弾き飛ばした


「嫁入り前の女の子に傷つけないでくれるかな」

「っ」

冬華の目の前には、睡眠薬を飲んで倒れていたはずの優が立っていた


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